という方に「どの法人ゴールドカードが一番お得なのか?」法人カード10枚を所有する経営者が体験談に基づいておすすめの1枚を解説します。
法人ゴールドカードを選ぶポイントとは?
「何を目的に法人ゴールドカードを持ちたいのか?」が、法人ゴールドカードを選ぶ重要なポイントになります。
「一般カードじゃなくて、ゴールドカードが良い理由」を考えてみると
というのが大きいのではないでしょうか。
単純にコストパフォーマンスで見れば、年会費永年無料の法人カードも
- ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード
- NTTファイナンス Bizカード レギュラー
等、いくつかありますし、法人ゴールドカードだからポイント還元率が高いということもないのです。しかし、年会費は法人ゴールドカードの方が高いのですから、コストパフォーマンスで見れば、一般カードのよりもゴールドカードが劣ってしまうのは間違えありません。
と思う方も多いかと思いますが、実際には、ライフカードビジネス(法人カード)/一般カードは、年会費永年無料で限度額が10万円~500万円ですので「ゴールドカードだから限度額の最大値が大きい」というわけでもないのです。
確かに
- 海外旅行傷害保険が手厚い
- 国内旅行傷害保険が手厚い
- 国内空港ラウンジが利用できる
- 空港の送迎サービス、手荷物宅配などが利用できる
- 飲食店の優待サービス
- ホテルの優待サービス
- コンシェルジュデスク
・・・
などが利用できるという点で、一般カードではなく、ゴールドカードを選ぶ方も一定数いるかと思います。
国内出張が多い方が空港ラウンジを利用する機会が多いぐらいではないでしょうか。
ゴールドカード限定のサービスと言っても、プラチナカードやブラックカードに比較すると、サービスレベルはかなり低く、一つのサービスがゴールドカードの比較検討材料になるものではないのです。
筆者の意見としては
ということは
と考えている方がほとんどだと考えます。
- 接待をするときに支払いのために出しても恥ずかしくないカード
- 社員との飲み会で支払いのために出しても恥ずかしくないカード
- デートの時に支払いのために出しても恥ずかしくないカード
・・・
として
と考えるのではないでしょうか?
接待相手の取引先の担当者から
社員から
デートした女性から
と言われる、思われることのダメージの方が、経営的な損失が大きいと考える経営者が多いのです。
法人ゴールドカードの年会費は、年間数万円ですが、取引先が1社でも減れば数十万円、数百万円の損失ですし、社員が1名でも辞めれば、採用コストは50万円~100万円かかってしまいます。
だとすると
ということになります。
「ステイタス性」の高い法人ゴールドカードを選ぶ
ステイタス性の高さは「国際ブランド」に左右される
国際ブランドのカード利用額比較
国際ブランド | VISA | MasterCard | JCB | American Express | Diners | UnionPay |
---|---|---|---|---|---|---|
加盟店数 | 2920万店 | 2920万店 | 750万店 | 1040万店 | 850万店 | 200万店 |
年間利用回数(ショッピング) | 35.6回 | 30.7回 | 18.6回 | 53.8回 | 28.2回 | 11.6回 |
年間利用回数(キャッシング) | 1.4回 | 1.4回 | 0.4回 | 0.9回 | 1.4回 | 0.4回 |
年間利用回数(合計) | 37回 | 32.1回 | 19回 | 54.7回 | 29.6回 | 12回 |
一回の支払い平均額(ショッピング) | 8,600円 | 8,700円 | 11,500円 | 15,400円 | 16,600円 | 19,200円 |
一回の支払い平均額(キャッシング) | 27,200円 | 25,900円 | 17,400円 | 16,000円 | 17,500円 | 19,500円 |
年間利用額(ショッピング) | 305,200円 | 255,700円 | 209,100円 | 829,900円 | 467,600円 | 223,400円 |
年間利用額(キャッシング) | 38,600円 | 36,800円 | 7,400円 | 14,200円 | 24,900円 | 8,200円 |
年間利用額 | 343,800円 | 292,600円 | 216,500円 | 844,100円 | 492,400円 | 231,600円 |
発行枚数 | 86,900万枚 | 70,540万枚 | 7,660万枚 | 9,740万枚 | 590万枚 | 28,500万枚 |
利用額合計 | 29,874億円 | 20,637億円 | 1,658億円 | 8,222億円 | 293億円 | 6,600億円 |
利用額世界シェア | 42.6% | 30.7% | 2.5% | 12.2% | 0.4% | 9.8% |
出典:2012 The Nilson Report
これを見るとわかる通り
国際ブランドの年間利用額(ショッピング)のランキング
1位:American Expres 829,900円
2位:Diners 467,600円
3位:Visa 305,200円
4位:Mastercard 255,700円
5位:UnionPay 223,400円
6位:JCB 209,100円
となっています。
ですから、必然的に
- American Expres
- Diners
のクレジットカードを利用する顧客に対して、レストランやホテルのサービスが良くなるのは、当たり前なのです。
ですから、American Expresのお客さんが来れば、4名分の手厚いサービスをしても良いと、判断しているのです。
日本では、それほど顕著ではありませんが
海外では
- American Expres
- Diners
の利用者の方が「お金持ち」「エグゼクティブ」として、丁重なサービスを受けられるのです。
日本唯一の国際ブランドである「JCB」は「UnionPay」にも及ばないのです。
「ステイタス性」の高い法人ゴールドカードを選ぶ場合には
- American Expresの法人ゴールドカード
- Dinersの法人ゴールドカード
がおすすめということになります。しかし、Dinersの法人ゴールドカードはありません。
つまり、「ステイタス性」でおすすめできる法人ゴールドカードは
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
に限られてきてしまうのです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードにないサービスって?
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの弱点
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードには
- ステイタス性が高い
- American Expresのプロパーカード
- 限度額は一律の制限なし
- 海外旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯)
- ビジネスラウンジ/リージャス初年度無料
- ビジネス・コンサルティング・サービス
- 国内空港ラウンジ無料
- 手荷物無料宅配サービス
- 無料ポーターサービスあり
- ビジネスサービスの優待プログラム/ビジネス・セービング
と、いろいろな特典やサービスが整っていますが・・・弱点もあります。
弱点その1.ポイント還元率の低さ
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのポイント還元率:0.40%
です。
ポイントで勝負していない法人カードと言っていいでしょう。
という方には
ポイント還元率の高い法人ゴールドカード
楽天ビジネスカード
をおすすめします。
楽天ビジネスカードは、楽天カードが発行している法人ゴールドカードですが、ステイタス性が低い分、ポイント還元率は1.0%と高く設定されています。
弱点その2.海外空港ラウンジが利用できない
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードには、プライオリティ・パスは付帯されていません。
- ハワイ:ダニエル・K・イノウエ国際空港
のみ利用することができます。
そのほかの海外空港をプライベートの旅行や海外出張で利用する機会の多い方には、プライオリティ・パスが付帯された法人カードをおすすめします。
プライオリティ・パスが付帯された法人ゴールドカード
楽天ビジネスカード
(ゴールドカードではありませんが)
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
弱点その3.レストラン優待サービスにコース料理1名分無料がない
法人カードのレストラン優待で利用される機会の多いサービスには
2名以上の利用でコース1名分無料
という特典があります。
接待や会食、デートの機会が多い経営者・個人事業主の方にとっては、「2名以上の利用でコース1名分無料」の特典がある法人カードをおすすめします。
「2名以上の利用でコース1名分無料」の特典がある法人ゴールドカード
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
EX Gold for Biz S(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エス)
(ゴールドカードではありませんが)
ダイナースクラブビジネスカード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードとセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはどちらの方がステイタス性が高いの?
アメリカン・エキスプレスのプロパーカードの法人ゴールドカード
アメリカン・エキスプレスとクレディセゾンの提携カードの法人プラチナカード
です。
ステイタス性でみると
プロパーカード > 提携カード
なので、ステイタス性は「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」に軍配。
カードの色でみると
プラチナカード > ゴールドカード
なので、ステイタス性は「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」に軍配。
という形になります。
国際ブランド同士の比較とは違って、ステイタス性を比較する具体的な数値がないので、イメージの話になってしまいますが
年会費を見ても
- 「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」:36,300円(税込)
- 「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」:22,000円(税込)
ですから、プラチナカードの「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」の方が安いのです。
解説した通りのステイタス性で選ぶのであれば
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」
の方がおすすめということになります。
しかし、カードを利用するときに色(ゴールド or プラチナ or ブラック)ぐらいでしか、カードのレベルがわからない方と一緒にいることが多いのであれば、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」を選ぶのも一つの考え方です。
ただし、プロパーカードであれば、プラチナ、ブラックと利用額に応じて招待される上のランクがありますが、提携カードの場合はプラチナまでで終わりです。
結論
法人ゴールドカードでおすすめの1枚は
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 36,300円 |
2年目~年会費(税込) | 36,300円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 5.00% |
ポイント倍増方法 | ●ボーナスポイント・パートナーズ 高島屋オンラインストア :2倍 じゃらん :2倍 Oisix (おいしっくす) :2倍 アイシティ:3倍 イモトのWiFi :5倍 レストラン・ホテル:2倍~10倍 ●メンバーシップ・リワード・プラス ポイント交換レート:2倍 |
- |
【入会後・カード利用】合計190,000ポイント |
です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードにないサービスや特典を利用したい方は
ポイント還元率の高い法人ゴールドカード
楽天ビジネスカード
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 13,200円 |
2年目~年会費(税込) | 13,200円 |
年会費優遇条件 | ※楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードはセットで発行 |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 4.00% |
ポイント倍増方法 | ●楽天市場 ポイント:+2.0% ●選べるサービス (楽天市場、楽天トラベル、Rakuten TV、楽天ブックス) ポイント:+1.0% ●お誕生月 ポイント:+1.0% |
- |
【新規入会】3,000円分のポイント |
プライオリティ・パスの付帯された法人ゴールドカード
楽天ビジネスカード
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 13,200円 |
2年目~年会費(税込) | 13,200円 |
年会費優遇条件 | ※楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードはセットで発行 |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 4.00% |
ポイント倍増方法 | ●楽天市場 ポイント:+2.0% ●選べるサービス (楽天市場、楽天トラベル、Rakuten TV、楽天ブックス) ポイント:+1.0% ●お誕生月 ポイント:+1.0% |
- |
【新規入会】3,000円分のポイント |
(ゴールドカードではありませんが)
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 22,000円 |
2年目~年会費(税込) | 22,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
「2名以上の利用でコース1名分無料」の特典がある法人ゴールドカード
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
EX Gold for Biz S(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エス)
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
(ゴールドカードではありませんが)
ダイナースクラブビジネスカード
国際ブランド | Diners |
初年度年会費(税込) | 27,500円 |
2年目~年会費(税込) | 27,500円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.40% |
ポイント還元率/上限 | 0.80% |
ポイント倍増方法 | ●ポイントアップ加盟店 ホテル:2倍 レストラン:2倍 ショップ:2倍 |
- |
- |
をおすすめします。
「法人ゴールドカードにもいっぱいあって、何を選べば良いのか?わかりません。」
・・・