【検証】法人カード「起業直後」でおすすめの1枚とは?

man
「起業したばかりで作れる法人カードって何がありますか?」
「起業直後でおすすめの法人カードはどれですか?」
「会社設立したらすぐ作れる法人カードはどれですか?」
・・・

という方に「どの法人カードが起業直後に作れるのか?」法人カード10枚を所有する経営者が体験談に基づいておすすめの1枚を解説します。近年、法人向けのサービスでも、クレジットカード決済だけしかないサービスが増えてきています。だからこそ、起業直後の法人カード選びも重要になるのです。

そもそも、起業直後の会社に法人カードって必要なの?

必要です。

というのも、中小企業、個人事業主向けのインターネットサービスが台頭してきているため、法人サービスのクレジットカード決済の利用頻度が今までとは比べものにならないぐらい増えているのです。

例えば

  • インターネット広告(Yahoo!、google)
  • クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズ)
  • 経理ソフト(freee、弥生会計オンライン)
  • レンタルオフィス
  • wifi(WiMAX、e-mobile)
  • インターネットFAX
  • 固定電話
  • 携帯電話
  • ETCカード
  • ドメイン
  • サーバー
  • ショッピングモール出店
    ・・・
man
「なぜ、中小企業、零細企業、個人事業主向けの法人サービスがクレジットカード決済を積極的に導入しているの?」
concierge

シンプルに「売上の回収漏れを避けるため」です。

今までの請求書でのやり取りの場合、クライアントが中小企業、、零細企業、個人事業主だと、筆者の体感ですが5%ぐらいの方は「支払がない」「支払拒否」「倒産」などで売掛金の未回収状態になってしまいます。「5%が未回収になるんだったら、クレジットカードの加盟店手数料2%~3%を支払っても、全額回収できた方が手間もかからないし、良い。」という経営判断になるからです。

利用する側も、この流れに対応するためには会社設立間もない方でも、起業直後でも、法人カードを持つべきなのです。

man
「でも、無理に作らなくても、銀行振込も決済方法の選択肢にあればそれで対応出来るのでは?」

一応、対応はできますが・・・

インターネットサービスの場合は、クレジットカード決済だとリアルタイムに決済ができるのですが、銀行振込だと入金確認、名義の付け合わせ作業をしてからのサービスインになるため、2~3営業日、サービスの導入が遅れてしまうのです。

また、インターネットサービスの中には「クレジットカード決済のみ」「Paypal決済のみ(クレジットカード登録)」というサービスも、それなりにあるので、銀行振込が選べないケースもあるのです。

concierge
だからこそ、会社設立間もない方でも、起業直後でも、法人カードを持つことをおすすめします。

起業直後でおすすめする第1の条件とは?

起業直後の会社でも審査に通る法人カードであること

これがマストの条件です。

というのも、「8割の法人カードは起業直後の会社は審査に通らない」からです。

カード会社にとってみると「起業直後の会社に法人カードを発行して、カード利用額を1カ月~2ヵ月立て替える」ということは、非常に貸し倒れリスクが高いことなのです。

会社と個人事業主の経過年数ごとの生存率を見てみると・・・

分類 会社 個人事業主 事業所全体
1年経過後 72.8% 79.6% 62.3%
2年経過後 60.8% 69.7% 47.3%
3年経過後 52.7% 62.7% 37.6%
4年経過後 46.5% 57.1% 30.5%
5年経過後 41.8% 52.6% 25.6%
6年経過後 37.7% 48.6% 21.4%
7年経過後 34.3% 45.1% 18.2%
8年経過後 31.2% 41.7% 15.6%
9年経過後 28.4% 38.6% 13.4%
10年経過後 26.1% 35.9% 11.6%

資料:経済産業省「工業統計表」再編加工

1年経過で約3割は潰れてしまいます。
2年経過で約4割は潰れてしまいます。
3年経過で生き残るのは52.7%ですから、半分は潰れるということを意味しています。

そのため、多くの法人カードでは

決算2期が完了していること

が審査の要件となっているのです。

concierge
このデータを見てもわかる通りで2年で4割が離脱してからは、なだらかな生存率の減少になるのです。2年経過していれば「会社が生き伸びる可能性が高い」とカード会社は判断して、法人カードの審査を通してくれるのです。
man
「じゃあ、起業直後では、法人カードが作れないのでは?」

concierge
そうでもないのです。

法人カードは、カード会社にとって「貸し倒れリスクが高い」反面、個人と比較すると利用額も大きいので「カード利用による加盟店手数料も大きい」メリットがあるのです。

そのため、カード発行のシェアが小さいカード会社は、法人カードで稼ごうとして「起業直後でも法人カードを作成させる」方針をとっているところがいくつかあるのです。

「限度額を小さく設定しておけば起業直後で貸し倒れが起きても、利益の方が大きくなるだろう。」

という戦略です。

実際に筆者は会社を2社経営しておりますが、どちらの会社も起業直後に作れた法人カードがあります。

起業直後に申込んで審査に落ちた法人カード

国際ブランドJCB
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)1,375円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限10.00%
ポイント倍増方法※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
●JCBスターメンバーズ
100万円以上利用・翌年:50%UP
●JCB ORIGINAL SERIESパートナー
スターバックス:10倍
Amazon.co.jp:3倍
ガソリンスタンド:2倍
●海外利用
海外利用:2倍
【年会費特典】初年度年会費無料
【ネット新規入会+3ヵ月後の月末まで25万円利用】最大20,000円分のJCBギフトカードプレゼント※2024年10月1日~2025年4月30日カードが対象

起業直後に申込んで審査に通った法人カード

国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
【年会費特典】初年度年会費無料
-

※現在はサービス提供を終了しています。

どちらも発行カード会社はライフカード、オリコカードという会社の規模は大きいものの、クレジットカードのシェアとしては小さいカード会社です。

カードショッピング取扱高シェア2015年

出典:クレディセゾンIR

同じような理屈で実際に作ってはいないものの、起業直後に申込んでも審査が通りそうな法人カード

審査の甘いライフカードなので

国際ブランドVisa,Mastercard®,JCB
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.00%
ポイント還元率/上限0.50%
ポイント倍増方法-
-
-

UCカードも、オリコカードやライフカードのようにシェアの小さいカード会社なので

国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)1,375円
2年目~年会費(税込)1,375円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
-
-

NTTファイナンスも、オリコカードやライフカード以上にシェアの小さいカード会社なので

国際ブランドVisa
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法-
-
-

さらに、意外かもしれませんが、実は審査に通りやすいのが外資系法人カードです。このアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードも筆者は保有していますが、起業直後に作ったわけではありません。しかし、口コミの情報、筆者がカードのサポートから聞いた情報を総合すると、起業直後でも作れる可能性が高いと考えます。

理由はシンプルで、外資系カード会社の方針は

高額な年会費なので貸し倒れリスクははじめの限度額設定を低く設定すれば担保できる

というものです。年会費が3万円を超えていること、はじめの限度額設定は30万円と少額なこと、で貸し倒れにあっても、カバーできると考えるのです。たしかに10社のうち1社が30万円使い切って倒産して未回収になっても、年会費収入が30万円以上あるので元が取れるという計算になります。

国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)36,300円
2年目~年会費(税込)36,300円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限5.00%
ポイント倍増方法●ボーナスポイント・パートナーズ
高島屋オンラインストア :2倍
じゃらん :2倍
Oisix (おいしっくす) :2倍
アイシティ:3倍
イモトのWiFi :5倍
レストラン・ホテル:2倍~10倍

●メンバーシップ・リワード・プラス
ポイント交換レート:2倍
-
【入会後・カード利用】合計190,000ポイント
concierge
他にも起業直後に作れる法人カードがあるかもしれませんが、まずはこの5つの法人カードが起業直後に作れる可能性が高い法人カードと考えて良いでしょう。

起業直後でおすすめする第2の条件とは?

「コスト」です。

数億円をVCから調達して起業するような会社は別ですが、大多数の会社の起業は、資本金100万円~1000万円の規模感で、手探りで事業をはじめるはずです。

たかが、数百円
たかが、数千円

のコストもバカにしてはいけません。

法人カードの年会費の中でおすすめする基準は

年会費2,000円以内の法人カード

を選ぶと良いでしょう。

ここで一つの疑問として

man
「年会費2,000円よりも、年会費無料の法人カードの方が良いのでは?」

と思う方も多いかと思いますが

concierge
カード利用額によっては、ポイントがある分年会費が2,000円の法人カードの方がコストパッフォーマンスが優れている可能性が高いのです。

こちらで詳しく解説していますが

例えば

ライフカードビジネス(法人カード)/一般カードの場合

年会費(税込):無料
ポイント還元率:0.0%

EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)

年会費(税込):2,200円(税込)
ポイント還元率:0.50%

ですので、

カード利用額が月5万円(年60万円)だとしたら

  • ライフカードビジネス(法人カード)/一般カードのお得額 = 年会費0円 + ポイント0円 = 0円
  • EX Gold for Biz Mのお得額 = 年会費-2,000円 + ポイント3,000円 = +1,000円

カード利用額が月10万円(120万円)だとしたら

  • ライフカードビジネス(法人カード)/一般カードのお得額 = 年会費0円 + ポイント0円 = 0円
  • EX Gold for Biz Mのお得額 = 年会費-2,000円 + ポイント6,000円 = +4,000円

ですから、EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)の方がお得になるのです。

どの法人カードのポイントでも、楽天市場やYahoo!ショッピングなどで消耗品の購入に利用できるので、ポイントも考慮してコストパフォーマンスの高い法人カードを選ぶべきなのです。

これが起業直後でなければ、法人カードのステイタス性や海外旅行障害保険の充実度、レストラン優待の有無、コンシェルジュデスクなどほかの要素をコストパフォーマンスよりも重視して構いませんが、起業直後のはじめての法人カード選びでは、コストパフォーマンスにフォーカスすれば良いのです。

「起業直後でも審査に通ること」「コストパフォーマンスが高いこと」で絞り込むと下記の法人カードが候補になります。

国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
【年会費特典】初年度年会費無料
-
国際ブランドVisa,Mastercard®,JCB
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.00%
ポイント還元率/上限0.50%
ポイント倍増方法-
-
-
国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)1,375円
2年目~年会費(税込)1,375円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
-
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国際ブランドVisa
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)0円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法-
-
-

起業直後でおすすめする第3の条件とは?

concierge
残った3つの法人カードで一番サービス面で有効な法人カードをおすすめします。

NTTファイナンス Bizカード レギュラーの主要なサービス・特典

  • ポイント還元率1.0%
  • キャッシュバック可能
  • 海外旅行傷害保険最高2,000万円付帯
  • 国内旅行傷害保険最高2,000万円付帯
  • ショッピング保険最高100万円付帯
  • Amazon Business(Visaセルフ登録ポータル)が利用可能
  • 出光キャッシュバックシステムでガソリン代が安くなる
  • Visaビジネスオファーが使える
  • Visaグルメオファーが使える

UC法人カード/一般カードの主要なサービス・特典

  • Visaビジネスオファー(Visaブランドの場合)
  • Master Cardビジネスアシスト(Mastercardブランドの場合)
  • tabiデスク
  • 海外アシスタンスデスク
  • UC海外なくしてもホッとライン
  • UC花お届け隊
  • カーシェア平日特別優待プラン
  • 利用明細書会計ソフト仕訳データ作成サービス

EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)の主要なサービス・特典

  • 年会費初年度無料
  • ゴールドカード
  • Mastercardビジネスアシスト(Mastercardブランドの場合)
  • Mastercard T&E Savings(Mastercardブランドの場合)
  • Visaビジネスオファー(Visaブランドの場合)
  • Visaビジネスグルメオファー(Visaブランドの場合)
  • Visaゴールドカード優待特典(Visaブランドの場合)
  • 会計ソフト「freee(フリー)」2ヵ月無料
  • ご融資金利優遇制度
  • 海外旅行傷害保険:最高2000万円
  • 国内旅行傷害保険:最高1000万円
  • 紛失・盗難保障
  • ショッピング保険:最高100万円
  • 福利厚生サービス優待

比較すればあきらかですが、この法人カードで比較すると

  • 年会費初年度無料
  • ゴールドカード
  • Mastercard T&E Savings(Mastercardブランドの場合) → 2名以上の利用で1名様分無料
  • Visaビジネスグルメオファー(Visaブランドの場合)
  • Visaゴールドカード優待特典(Visaブランドの場合)
  • ご融資金利優遇制度
  • 海外旅行傷害保険:最高2000万円
  • 国内旅行傷害保険:最高1000万円
  • ショッピング保険:最高100万円

などが付帯されている「EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)」が圧倒的におすすめできることがわかります。

concierge
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)は、年会費は2,200円(税込)と安い「格安ゴールドカード」ですので、他の2つの一般カードと比較すると全体的にサービスレベルが高いのです。

結論

法人カード「起業直後」でおすすめの1枚は

EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)

国際ブランドVisa,Mastercard®
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
【年会費特典】初年度年会費無料
-

です。

おすすめの理由は

  1. 起業直後でも作れる = 筆者実証済み
  2. 年会費は有料だがポイント還元率が0.5%なのでコストパフォーマンスが高い
  3. サービスレベルが上記2つをクリアした他の法人カードよりも高い

という3点です。

さらに言えば

  • はじめて作った法人カードにしては、限度額150万円と比較的高額な限度額が用意されたこと
  • 常にキャンペーン展開をしていて6,000円~7,000円分のポイントがもらえること
  • 初年度年会費無料であること

という特典もあります。

concierge
起業直後にどの法人カードを作るか?悩んでいる方には、EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)一択と言い切って良いでしょう。間違えなく、おすすめできる法人カードです。

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