JCB法人カードはどれを選ぶ?Biz ONE・一般・ゴールド・プラチナの年会費と対象を公式情報で比較

「JCBの法人カード」を比べようとすると、年会費が無料のものから33,000円のものまで並び、どれが自分に当てはまるのか分かりにくくなります。これは種類が多いからではなく、JCBが会社の規模ごとに別の系統を用意しているためです。同じ土俵に並んでいないカードを年会費で比べても答えは出ません。ここでは、JCBの法人カードサイトに載っている区分と金額だけを使って、選ぶ順番を整理します。

先に結論

  • JCBの法人カードは「フリーランス・個人事業主」「中小企業」「大規模企業」の3系統に分かれています。入口を先に決めます。
  • フリーランス・個人事業主向けはBiz ONEです。一般は年会費永年無料、ゴールドは初年度無料と案内されています。
  • Biz ONEは法人の本人確認書類が不要で、最短5分での発行が可能と示されています。ポイントは200円(税込)ごとに付き、Biz ONEなら2倍です。
  • 中小企業向けはJCB一般法人カード(初年度無料/2年目以降1,375円)、JCBゴールド法人カード(11,000円)、JCBプラチナ法人カード(33,000円・税込)の3枚です。
  • 追加カードの扱いが分かれ目です。一般法人カードは本会員が無料のとき追加カードも無料、ゴールド法人カードは追加1枚あたり3,300円と案内されています。

まず「どの入口か」を決める

JCBの法人カードサイトは、トップで「フリーランス・個人事業主の方から中小企業、大規模企業まで、多様なビジネスシーンをサポートします。」と示し、カードの案内を規模ごとに分けています。この分かれ方を無視して年会費だけを並べると、そもそも申し込めないカードを比較対象に入れてしまいます。

JCBの法人カードをフリーランス・中小企業・大規模企業の3系統に分けて示した図
年会費の数字は同じ表に並ぶが、対象が違う。まず縦の列を選ぶ。
JCBの法人カードサイトのトップページ画面
出典:JCB法人カードサイト。中小企業・個人事業主と大規模企業でメニューが分かれている。

年会費と追加カードの比較

公式ページに示されている金額を並べると次のようになります。金額の表記はいずれも各カードのページの記載によります。

カード 対象 年会費 追加カード
Biz ONE 一般 個人事業主・フリーランス 永年無料 案内ページ上では確認できなかった
Biz ONE ゴールド 個人事業主・フリーランス 初年度無料 案内ページ上では確認できなかった
JCB一般法人カード 中小企業の代表者・従業員 初年度無料(オンライン入会)/2年目以降 1,375円 本会員の年会費が無料のときは無料
JCBゴールド法人カード 中小企業の代表者・従業員 11,000円 1枚あたり 3,300円
JCBプラチナ法人カード 中小企業の代表者・従業員 33,000円(税込) 案内ページ上では確認できなかった

ここで効いてくるのが追加カードです。従業員に持たせる枚数が増えるほど、本会員の年会費より追加カードの単価が総額を動かします。たとえば従業員5人に持たせるなら、ゴールド法人カードでは追加カードだけで16,500円が加わる計算になります。一般法人カードは本会員の年会費が無料の年であれば追加カードも無料と案内されているため、枚数が多いほど差が開きます。

使う人数から入口とカードを選ぶ流れを示した図
「自分ひとりか、従業員も使うか」で系統が決まり、そのあと年会費と追加カードの単価を比べる。

フリーランス・個人事業主はBiz ONE

ひとりで使うなら、中小企業向けのカードを見比べる必要はありません。Biz ONEのページには、次のことが示されています。

法人の本人確認書類が不要

「法人の本人確認書類不要!最短5分で発行可能」と案内されています。設立前や登記書類の準備が終わっていない段階でも進められる設計です。

ポイントが2倍

「いつでもどこでもポイント2倍!」とされ、200円(税込)=1ポイントのところ、Biz ONEなら2ポイントと示されています。

立て替えをなくせる

「立て替え不要で日々の経費精算をもっと便利に」と案内されています。個人のカードで払って後から精算する手間を減らす狙いです。

JCB Biz ONEのページ画面。年会費無料・ポイント2倍・最短5分で発行可能と表示されている
出典:JCB Biz ONE。たまったポイントはAmazon.co.jpでの支払い利用やマイルへの移行が可能と示されている。

中小企業向けの3枚は、どこで分かれるか

一般・ゴールド・プラチナは、同じ「中小企業の代表者・従業員向け」という対象のなかで年会費が段階的に上がります。判断の材料になるのは次の3点です。

見る点 確かめること 判断への効き方
持たせる枚数 本会員に加えて何枚必要か 枚数が多いほど、追加カードの単価が年会費より効いてくる
ETCカード 何枚必要か、年会費がかかるか 一般法人カードは複数発行でき、本会員の年会費が無料のときはETCカードも無料と案内されている
付帯サービス 旅行傷害保険など、上位カードで付くもの 使わないサービスに年会費を払っていないかを確かめる

年会費や特典は改定されます。この記事の数字はJCBの法人カードサイトで確認できた表記であり、申し込み時点の条件は各カードのページで直接確かめてください。

「案内ページ上では確認できなかった」と書いた項目は、記載がないという意味ではありません。申込画面や別ページに条件が示されている場合があります。

枚数が増えたときに総額がどう動くか

年会費の数字だけを見ると、一般法人カードとゴールド法人カードの差は9,625円です。ところが従業員に持たせる枚数を変えると、この差は一定ではありません。公式ページに示された金額をそのまま当てはめると、次のように動きます。

持たせる枚数 JCB一般法人カード(2年目以降) JCBゴールド法人カード
本会員のみ 1,375円 11,000円 9,625円
本会員+2枚 1,375円+追加カード分 11,000円+6,600円=17,600円 枚数が増えるほど開く
本会員+5枚 1,375円+追加カード分 11,000円+16,500円=27,500円 同上

一般法人カードの追加カードについては「本会員の年会費が無料のときは無料」と案内されているため、2年目以降の追加カードの単価まではこのページからは読み取れません。表の左列を空欄にしているのはそのためで、数字を仮に置くことはしていません。申し込み前にJCBへ確認する項目として挙げておきます。

逆に言えば、本会員1枚だけで使うなら年会費の差がそのまま判断材料になり、枚数が増えるなら追加カードの単価を先に確かめるという順序になります。ゴールド以上を選ぶ理由が付帯サービスにあるなら、その内容を実際に使うかどうかも合わせて考えます。

大規模企業向けは、比較の軸が変わる

枚数が多い会社向けには、JCBコーポレートカード、パーチェシングサービス、JCBエクスプレスカード、JR東海エクスプレス・カードといった区分が用意されています。この系統では、年会費よりも購買や出張の管理をどう組むかが中心になります。個人が申し込むカードとは検討の入口自体が違うため、中小企業向けの3枚と並べて比べる意味はありません。

系統 主に見るところ 年会費の位置づけ
フリーランス・個人事業主 発行までの早さ、ポイント、経費精算の手間 無料かどうかが判断の中心になりやすい
中小企業 追加カードとETCの枚数、付帯サービス 本会員+追加カードの合計で考える
大規模企業 購買・出張の管理の仕組み 導入の設計が先。単純な年会費比較にならない

よくある質問

個人事業主でもJCB一般法人カードを申し込めますか

JCBの法人カードサイトでは、JCB一般法人カードの対象は「中小企業の代表者・従業員」とされ、個人事業主・フリーランス向けにはBiz ONEが案内されています。どちらの系統が自分に当てはまるかを先に確かめてください。

年会費がいちばん安いのはどれですか

Biz ONE 一般が永年無料と案内されています。中小企業向けではJCB一般法人カードが初年度無料、2年目以降1,375円です。ただし対象が違うため、安さだけでは選べません。

追加カードは何枚まで作れますか

JCB一般法人カードは従業員カードの付帯とETCカードの複数発行ができると案内されています。上限枚数は案内ページ上では確認できなかったため、申し込み前にJCBへ確認してください。

ポイントは何に使えますか

Biz ONEのページでは、たまったポイントはAmazon.co.jpでの支払い利用やマイルへの移行が可能と示されています。

ETCカードは何枚まで発行できますか

JCB一般法人カードのページでは、ETCカードを複数発行できること、本会員の年会費が無料のときはETCカードの年会費も無料になることが案内されています。社用車の台数が多い会社では、この条件が総額に効いてきます。

審査に必要な書類は何ですか

Biz ONEは「法人の本人確認書類不要」と案内されています。中小企業向けのカードについては、案内ページ上で必要書類の一覧までは確認できませんでした。申込画面で示される案内に従ってください。

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