法人税をクレジットカードで払う手順|1度に1,000万円未満、領収証書は出ない。納付受託者は株式会社エフレジ

man
「法人税の支払いって、法人カードで払えるの?」
「たしか税金をクレジットカードで払うと、手数料が発生するんじゃないかった?」
「本当に税金支払いを法人カードで行うとお得になるの?」
・・・

法人カードで税金が支払えることを知らない方も多いかと思います。この記事では、法人税をクレジットカードで納付する全手順と、1度に払える上限や領収証書の扱いといった制約を、国税庁が公開しているページで確認した内容で整理します。得になるかどうかの判定(決済手数料0.99%と還元率の損益分岐)は法人カードで税金を払うと得?にまとめています。

法人税は法人カード(クレジットカード)で支払えるの?

man
「法人税は法人カード(クレジットカード)で支払えるの?」

支払えます。

国税庁ホームページによると

クレジットカードによる納付は、「国税クレジットカードお支払サイト」を通じてのインターネットを利用した納付手続となりますので、パソコンやスマートフォン等から納付手続を行ってください。

出典:国税庁

クレジットカードによる納付は「国税クレジットカードお支払サイト」を利用すれば、支払うことができる

ということです。

国税クレジットカードお支払サイト

納付受託者が変わっています。
このページには長らく「納付受託者はトヨタファイナンス株式会社」と書いていましたが、国税庁のクレジットカード納付のQ&Aが現在名前を挙げている納付受託者は株式会社エフレジです。旧サイトのURL(kokuzei.noufu.jp)は名前解決ができない状態になっています。手続きは国税庁のページから「国税クレジットカードお支払サイト」へ進んでください。
国税のクレジットカード納付は、国税庁長官が指定した民間の納付受託者が、利用者から納付の委託を受けて立替払いにより国に納付する仕組みです。

ということを意味します。

なお、利用できるカードのブランドも変わっています。国税庁のQ&Aには、令和7年1月3日までは Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・TS CUBIC CARD、令和7年1月4日以降は Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club(TS CUBIC CARD を除く)と記載されています。

teacher
この「国税クレジットカードお支払サイト」を利用することで、税金のクレジットカード(法人カード)による支払いができるようになるのです。
man
「法人税の支払いもできるの?」

同じく、国税庁ホームページによると

Q1-1 クレジットカード納付が可能な税目を教えてください。また、附帯税(加算税、延滞税等)もクレジットカード納付は可能ですか。
(答)

次の税目の納付が可能です。

また、本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です(附帯税のみの納付も可能です。)。

・申告所得税及び復興特別所得税
・消費税及び地方消費税
・法人税(連結納税を含む)
・地方法人税(連結納税を含む)
・相続税
・贈与税
・源泉所得税及び復興特別所得税
・源泉所得税
・申告所得税
・復興特別法人税(連結納税を含む)
・消費税
・酒税
・たばこ税
・たばこ税及びたばこ特別税
・石油税
・石油石炭税
・電源開発促進税
・揮発油税及び地方道路税
・揮発油税及び地方揮発油税
・石油ガス税
・航空機燃料税
・登録免許税(告知分のみ)
・自動車重量税(告知分のみ)
・印紙税

※1 所得税徴収高計算書の提出が必要となる「源泉所得税及び復興特別所得税」及び「源泉所得税」の納付については、e-Tax(国税電子申告・納税システム)において、徴収高計算書データを送信した後、メッセージボックスに格納される受信通知から「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスする方法により、納付が可能です。
2 「告知分」とは、国税通則法第36条の規定により、税務署長が行う納税の告知を指します。
3 印紙を貼り付けて納付するなど、納付書を添えて納付されない税目は除きます。

出典:国税庁

つまり、

  • 申告所得税及び復興特別所得税
  • 消費税及び地方消費税
  • 法人税(連結納税を含む)
  • 地方法人税(連結納税を含む)
  • 相続税
  • 贈与税
  • 源泉所得税及び復興特別所得税
  • 源泉所得税
  • 申告所得税
  • 復興特別法人税(連結納税を含む)
  • 消費税
  • 酒税
  • たばこ税
  • たばこ税及びたばこ特別税
  • 石油税
  • 石油石炭税
  • 電源開発促進税
  • 揮発油税及び地方道路税
  • 揮発油税及び地方揮発油税
  • 石油ガス税
  • 航空機燃料税
  • 登録免許税(告知分のみ)
  • 自動車重量税(告知分のみ)
  • 印紙税

と、24種類の税金の支払いにクレジットカード払いが利用できることになります。

  • 消費税及び地方消費税
  • 法人税(連結納税を含む)
  • 地方法人税(連結納税を含む)
  • 復興特別法人税(連結納税を含む)

という、法人が支払う税金も、すべてクレジットカード(法人カード)による支払いができるということです。

man
「法人都民税・法人事業税等は?」

地方税お支払サイトで支払いが可能です。

都税は「地方税お支払サイト」から(旧サイトは終了しています)

「都税クレジットカードお支払サイト」は終了しました。
東京都主税局の告知によると、同サイトは令和5年3月31日をもってサービスを終了し、令和5年4月1日からは新たに運用を開始した「地方税お支払サイト」でクレジットカード納付ができるようになっています。旧サイトのURL(zei.metro.tokyo.lg.jp)は名前解決ができない状態です。このページには長く旧サイトの説明と、指定代理納付者としてトヨタファイナンス(株)の名前が載っていましたが、いずれも現在の案内ではありません。

都税でクレジットカード納付ができる主な税目は、自動車税種別割、固定資産税・都市計画税(23区内)、固定資産税(償却資産)(23区内)、個人事業税、不動産取得税、法人都民税・法人事業税などです。税額のほかに、税額に応じたシステム利用料がかかります。1回の納付につき利用可能額は1,000万円未満です。都税事務所・金融機関・コンビニ等の窓口ではクレジットカード納付はできません。

最新の対象税目・システム利用料・利用条件は、東京都主税局の「クレジットカード納付について」で確認してください。

man
「どのクレジットカードが使えるの?」

国税のクレジットカード納付で使えるブランドは、国税庁のQ&Aに次のとおり記載されています。

  • 令和7年1月3日まで Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARD
  • 令和7年1月4日以降 Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club
法人名義のコーポレートカードやデビットカード・プリペイドカードが使えるかどうかについて、国税庁は「カード裏面に記載されているカード会社へお問い合わせください」と答えています。ブランドのマークが付いていても、カード会社側で税金の支払いを制限している場合があります。

法人カード(クレジットカード)で法人税を支払う手順

手順その1.納付書を準備する

クレジットカードで納付するためには納付書が必要になります。

手順その2.同意ボックスにチェックを入れて「同意」をクリック

「上記の注意事項を確認しました」のチェックボックスにチェックを入れないと「同意」ボタンが押せません。

手順その3.利用者情報を入力

利用者情報を入力します。

利用者情報

  • 氏名
  • 氏名カナ
  • 郵便番号
  • 都道府県市区町村
  • 番地
  • 建物名
  • 電話番号
  • 整理番号
  • 納付先税務署

「整理番号」は、わかる方のみ入力すれば大丈夫です。必須ではありません。整理番号がわからない場合、税務署に聞けば教えてくれますb。

手順その4.納付内容を入力

納付内容を入力します。「法人税」を選択すると下記の入力項目が出現します。

納付内容

  • 納付税目
  • 課税期間(自)
  • 課税期間(至)
  • 申告区分
  • 本税
  • 加算税
  • 重加算税
  • 利子税
  • 延滞税
  • 合計額

合計額だけで大丈夫です。

すべて入力したら「次へ」をクリックします。

手順その5.クレジットカード情報を入力する

クレジットカード情報を入力します。

クレジットカード情報

  • カード番号(14-16桁)
  • 有効期限
  • 月年
  • 支払方法
  • セキュリティコード
  • 納付手続完了メール
  • 納付手続完了メール(再)

通常のクレジットカードのオンライン決済と同じ要領です。

「納付手続完了メール」は、必須情報ではありませんが、あとからの確認・証拠のためにも、入力しておくとよいでしょう。

すべて入力したら「次へ」をクリックします。

手順その6.納付手続き完了

納付手続きの完了画面が表示されます。

心配な方は、完了ページ下部にある「印刷」ボタンで印刷しておくとよいでしょう。

法人税を法人カード(クレジットカード)で支払うとお得なの?

税金をクレジットカードで支払う場合には「手数料」が発生します。

納付税額 決済手数料(税込)
1円~10,000円 99円
10,001円~20,000円 198円
20,001円~30,000円 297円
30,001円~40,000円 396円
40,001円~50,000円 495円
以降、10,000円を超えるごと 決済手数料99円が加算

10,000円の納付に対して99円分の決済手数料を支払うことになるので、0.99%のコストが発生することになります。決済手数料は国の収入になるものではなく、納付受託者が決定するものだと国税庁は説明しています。

注意点

  • 国税の場合は、10,000,000円未満
  • 都税の場合は、1,000,000円未満

までが納付可能です。

手数料の計算例

納付額 決済手数料(税込) 手数料率
10,000 99 0.99%
11,000 198 1.80%
12,000 198 1.65%
13,000 198 1.52%
14,000 198 1.41%
15,000 198 1.32%
16,000 198 1.24%
17,000 198 1.16%
18,000 198 1.10%
19,000 198 1.04%
20,000 198 0.99%
50,000 495 0.99%
100,000 990 0.99%
200,000 1,980 0.99%
300,000 2,970 0.99%
400,000 3,960 0.99%
500,000 4,950 0.99%
1,000,000 9,900 0.99%
2,000,000 19,800 0.99%
3,000,000 29,700 0.99%
4,000,000 39,600 0.99%
5,000,000 49,500 0.99%
9,900,000 98,010 0.99%

となります。

  • 10,000円 → 99円
  • 10,001円 → 198円
  • 20,000円 → 198円

ですので、端数があると手数料率は上がりますが、金額が大きくなるほど端数の影響は小さくなります。10,000円ちょうどで割り切れる納付額なら、料率は0.99%に収まります。

還元率が0.99%を超える法人カードを使えば、決済手数料を差し引いても手元に残る計算になる

ということができます。

ただし、この判断をするには自分のカードの還元率を、発行会社の公式ページで確かめる必要があります。「税金の支払いはポイント付与の対象外」「電子マネーチャージなど一部の利用分は対象外」としているカードもあり、通常の買い物と同じ還元率が付くとは限りません。以下に挙げるカードの還元率は、かつてこの記事に載せていたものですが、改定されている可能性があるため、申し込む前に必ず公式ページで確認してください。

楽天ビジネスカード

ポイント還元率:1.0%

国際ブランドVisa
初年度年会費(税込)13,200円
2年目~年会費(税込)13,200円
年会費優遇条件※楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードはセットで発行
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限7.00%
ポイント倍増方法●楽天市場
ポイント:+4.0%

●選べるサービス
(楽天市場、楽天トラベル、Rakuten TV、楽天ブックス)
ポイント:+1.0%

●お誕生月
ポイント:+1.0%
-
-

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

マイル還元率:1.125%

1マイルの金銭価値は約2円です。

還元率:2.25%

と言えます。

国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)22,000円
2年目~年会費(税込)22,000円
年会費優遇条件年間ショッピング利用額が200万円以上:次年度年会費10,000円
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
【年会費特典】初年度年会費無料
【新規入会後3ヵ月間のショッピング利用】永久不滅ポイント通常の4倍(1,000円(税込)ごとに4ポイント/2%還元)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。
参考:1マイルの価値
航空会社 路線(往復) 東京⇔大阪 東京⇔沖縄 東京⇔札幌 東京⇔名古屋
ANA往復運賃 24,580円 31,580円 28,280円 28,620円 30,820円
必要マイル数 12,000マイル 18,000マイル 15,000マイル 12,000マイル 18,000マイル
1マイルの価値 2.05円 1.75円 1.89円 2.39円 1.71円
JAL往復運賃 18,180円 30,580円 27,380円 26,620円 24,620円
必要マイル数 12,000マイル 15,000マイル 15,000マイル 12,000マイル 15,000マイル
1マイルの価値 1.52円 2.04円 1.83円 2.22円 1.64円

ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card

ポイント還元率:1.5%

国際ブランドMastercard®
初年度年会費(税込)220,000円
2年目~年会費(税込)220,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.50%
ポイント還元率/上限3.30%
ポイント倍増方法商品券との交換
-
-

ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card

ポイント還元率:1.25%

国際ブランドMastercard®
初年度年会費(税込)110,000円
2年目~年会費(税込)110,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.25%
ポイント還元率/上限2.75%
ポイント倍増方法商品券との交換
-
-

ラグジュアリーカード/Mastercard Titanium Card

ポイント還元率:1.0%

国際ブランドMastercard®
初年度年会費(税込)55,000円
2年目~年会費(税込)55,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.00%
ポイント還元率/上限2.20%
ポイント倍増方法商品券との交換
-
-

となります。

決済手数料は0.99%。これを上回る還元が実際に付くかどうかは、カードごとに公式ページで確認する

という判断になります。

お得額は自分で計算できる

このページには以前、カードごとの「お得額」を金額表で載せていましたが、いずれも決済手数料を0.82%として計算したもので、還元率の裏づけも取れていませんでした。表は削除し、計算式だけを残します。

決済手数料 = 納付額を10,000円単位に切り上げた回数 × 99円

還元額 = 納付額 × 自分のカードの還元率

手元に残る額 = 還元額 - 決済手数料

例えば納付額が1,000,000円ちょうどなら、決済手数料は99×100=9,900円です。還元率1.0%のカードなら還元額は10,000円なので、差は100円。還元率1.5%なら15,000円で、差は5,100円になります。還元率が0.99%を下回るカードでは、支払うほど持ち出しになります。

マイルで付与されるカードの場合、「1マイル=何円」という換算は交換先によって変わり、公式に定められた金銭価値はありません。マイル前提で損得を計算するときは、自分が実際に使う交換先のレートで見積もってください。

納付額が大きいほど決済手数料も比例して増えるため、「高額な納税ほど得」とは限りません。得になるかどうかを決めるのは金額ではなく、還元率が0.99%を上回るかどうかです。990万円を納付する場合の決済手数料は99×990=98,010円で、還元率1.0%なら還元額は99,000円、差は990円にしかなりません。

クレジットカード税金支払いお得額シミュレーター

このシミュレーターは決済手数料を1万円あたり82円として計算しています。現在の決済手数料は1万円あたり99円です。上の計算式で確かめてください。

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