経費の個人立替(社長・役員立替)は損!加盟店シェアの多い国際ブランド(VISA、MasterCard)、高限度額の法人カードにすべき理由

man
「法人カードで決済できないお店は、個人カードを利用しています。」

という経営者や個人事業主は、少なくありません。今回は、個人カードで経費精算できないケースを回避する方法について解説します。

法人カードで決済できない場合に、個人カードを利用する方は少なくない!

法人カードで決済できない場合に、個人カードを利用する方は少なくない!

下記は、経営者のみではなく、従業員も含めたアンケート調査ですが

「会社員の経費申請」に関する調査

Q1. あなたは会社のための出費だったにも関わらず、自腹で支払った経験はありますか。
Q1. あなたは会社のための出費だったにも関わらず、自腹で支払った経験はありますか。
Q2. あなたが会社のための出費だったにも関わらず、自腹で支払った理由をお答えください。
Q2. あなたが会社のための出費だったにも関わらず、自腹で支払った理由をお答えください。

出典:株式会社pring

teacher
会社経営者でも、同様の経験がある方は少なくないのではないでしょうか?
man
「法人カードの国際ブランドが利用できず、自分の持っている個人カードで支払った。」
「法人カードの国際ブランドが利用できず、現金で支払った。」
「法人カードの限度額が足らず、自分の持っている個人カードで支払った。」
「法人カードの限度額が足らず、現金で支払った。」
・・

知人の税理士さんにお話を聞くと

fp
「上記のような使い方をされている会社経営者の方は、本当に多い。」

とのことでした。

領収書をもらっていれば、個人の支払いでも経費として計上できますが・・・

man
個人カードだから領収書を受け取り忘れた。
受け取った領収書を紛失してしまった。
会計処理が面倒くさいので、申告しない。
税理士や経理に「個人カードを利用しないでほしい。」と注意されるので黙っている。
・・

など、事業用の支払いにもかかわらず、経費計上ができていない方も少なくないのです

税理士によって見解が異なるものの、法人カードの利用明細があれば、経費計上は可能なのに、経費計上から漏れてしまうのは大きな損失なのです。

例えば

毎月、50万円の法人カード利用をされる方が、20回に1回経費支払いを法人カードではなく、個人カードで支払ってしまい、上記に上げたような理由で経費計上できなかった。とすると

  • 50万円 × 12カ月 × 5.0%(1回/20回) = 30万円

1年で30万円分の経費計上漏れ

が発生するのです。

黒字企業だとした場合

2019年12月期

  • 中小法人-標準税率:33.59%

ですから

30万円 × 33.59% = 100,770円

税負担が増えてしまっているのです。

ポイント還元率0.5%の法人カードで、10万円分のポイントを貯めようとすれば、2,000万円のカード利用が必要になりますが、法人カードの支払いできない状況を回避することで、同じぐらいの「メリット」を生み出すことができるのです。

ポイントを貯めること以上に

法人カードで決済できない状態を作らない

ことが重要ということです。

これは、「経費計上漏れを減らす」という意味もありますが、税務署から刺されにくい体制を作るためにも重要なポイントになります。税務署が指摘するのは「公私混同」です。中小企業の経営者に多い、「プライベートの費用を会社の経費として計上すること」を指摘されてしまうのです。

支払いを法人カードに統一しておけば、このリスクはかなり減りますが

  • 個人カードと法人カードを併用してしまう
  • 役員立て替えを連発する

などの行為をすると、税務署から目をつけられてしまうのは間違えありません。だからこそ、税理士や会計士は、「個人と法人の会計を分けてください。」と口を酸っぱく言うのです。

法人カードで決済できない状態を作らないためにすべきこと

法人カードで決済できない状態を作らないためにすべきこと

その1.加盟店シェアの多い国際ブランドの法人カードを持つ

「法人カードが使えない」というケースで多いのは

持っている法人カードの国際ブランドが使えないお店での支払い

というものがあります。

そのお店がカード決済ができないのであれば、致し方ありませんが、大抵は別の国際ブランドでないと支払いできないケースが多いのです。

国際ブランドの加盟店数比較

国際ブランドVISAMastercardJCBAmerican
Express
DinersUnion
Pay
世界加盟店数4400万店3,810万店3,312万店公表せず(推定:3,000万店)2,600万店3,600万店
調査月2019年6月時点2014年2017年3月時点2019年6月時点2018年11月時点
調査元三井住友VISAカードKDDIWikipediaDiners経済産業省
国内加盟店数公表せず(推定:850万店)公表せず(推定:850万店)815万店57万店
調査月2013年3月時点2018年11月時点
調査元Wikipedia経済産業省

JCBでは

国際ブランドの加盟店数比較

JCBブランドのほか、アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブカード等のクレジット・デビット・プリペイドカードがお取り扱い可能です。

アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブカードおよびディスカバーカード、銀聯カードなど他の国際ブランドのクレジットカードでも、ジェーシービーとの提携により、殆どのJCB加盟店で利用ができるのです。

man
「じゃあ、別にアメックスでも、ダイナースクラブカードでも、JCBの加盟店で使えるのであれば、ほぼ使えるんじゃないの?」

と、思ってしまうのですが・・・

  • 加盟店手数料が異なるため、加盟店の判断でアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブカードなどを取り扱わないケースがある
  • 海外では、JCBの加盟店数は圧倒的に少ない

のです。

しかも、最近ではJCBが利用できない加盟店も増えてきているのです。

JCBが利用できないお店の例

リアル店舗
  • スシロー
  • コストコ
  • モスバーガー
  • マックデリバリー
  • ブロンコビリー
  • 京都国立近代美術館
  • プロ野球のキャンプ物販コーナー
  • 水戸市大洗まいわい市場
オンラインサービス
  • ラクマ
  • BOOTH
  • Fantia
  • CyStore
  • レノボ直販サイト
  • シュフティ
  • 電気技工士試験

これが今後増えていく可能性が高いというのです。

これはなぜかというと、

  • VISA → 加盟店開拓は、別の会社(アクワイアラ)に委託
  • MasterCard → 加盟店開拓は別の会社(アクワイアラ)に委託
  • JCB → 加盟店開拓はJCBグループ(株式会社ジェイエムエス)が行う。※一部別の会社(アクワイアラ)に委託
  • アメリカン・エキスプレス → 加盟店開拓はJCBグループ(株式会社ジェイエムエス)が行う※一部別の会社(アクワイアラ)に
  • ダイナース → 加盟店開拓はJCBグループ(株式会社ジェイエムエス)が行う※一部別の会社(アクワイアラ)に

という仕組みにあり、

  • アクワイアラ同士の競争が激しい → VISA、MasterCard
  • アクワイアラ同士の競争が激しくない → JCB、ほか

となってしまっているのです。

競争が激しくないJCBは、加盟店の手数料率が高止まりしているのです。

決済サービス「AirPAY」の加盟店手数料を見てみると

例:決済サービス「AirPAY」の加盟店手数料

例:決済サービス「AirPAY」の加盟店手数料
  • VISA:3.24%
  • MasterCard:3.24%
  • JCB:3.74%

と、「JCBの方が高い」のです。

加盟店手数料は、加盟店のトランザクション(決済額)によって、変わってきますが、おおむねJCBの加盟店手数料の方が、VISA、MasterCardの加盟店手数料よりも高いのです。

結果として、徐々にJCBに加盟しない加盟店が増えているのです。

法人カードで決済できない状態を作らないためには

加盟店数の多いVISAブランド、MasterCardブランドの法人カードを持つべき

なのです。

または、

  1. VISAブランド、MasterCardブランドの法人カード
  2. JCBブランド、アメリカン・エキスプレスブランド、ダイナースブランドの法人カード

2枚持ちをすべきと考えます。

その2.限度額の大きい法人カードを持つ

法人カードを持つときに気を付けなければならないのは「限度額」です。

限度額が小さいと、カードの決済ができずに社長が個人カードや現金で立て替えざるを得なくなってしまいます。

なぜ、法人カードで「限度額」に注意が必要かというと

ビジネスで利用する経費は利用額が高額になりやすい
  • 複数名のまとまった採用をすれば、それだけPCなどの機器、オフィス家具の支払いが発生する
  • googleやYahoo!の広告宣伝費の支払いが急に必要になるケースがある
  • 急な海外出張で一時的に高額な支払いが発生する
    ・・

いろいろなケースで、高額なクレジットカード払いが発生する可能性があるのです。

法人カードを作ったばかりのときの限度額は小さい

意外かもしれませんが、法人カードも作ったばかりの時は限度額が小さいものが多いのです。実際に筆者が作ったアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、限度額が50万円でした。

法人カードの利用額は、限度額の半分程度になる

法人カードに限らず、クレジットカードでは「締め日」と「支払日」の間隔は、30日から45日程度に設定されています。

  • 末締め、翌月末引き落とし
  • 25日締め、翌々5日引き落とし
  • 15日締め、翌10日引き落とし
  • ・・

など様々なパターンがあります。

法人カードの利用額は、限度額の半分程度になる

引き落としがあってはじめて、限度額がクリアになるので

「末締め、翌月末引き落とし」だとしても、1日に買い物した分は、2カ月後にならないと限度額から消えないのです。

ということは

法人カードで利用できる金額 = 限度額の半分程度

ということになるのです。

だからこそ、

man
「そんなに使わないよ。」

と思っている方も、高額な限度額の法人カードを持っておいた方が良いのです。

筆者が発行した経験のある法人カードで比較すると

発行済法人カード申込日時発行日時発行までの期間発行期間備考ショッピング限度額キャッシング限度額審査
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card
2018年8月8日2018年10月2日55日本人確認書類の再提出あり300万円30万円1回目審査通過
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
ラグジュアリーカード/Mastercard Black Card
2019年9月25日2019年10月3日8日-100万円0万円1回目審査通過
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
2013年11月10日2013年11月29日19日-200万円0万円1回目審査通過、起業してはじめて発行
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
2016年7月28日2016年9月2日36日-30万円0万円1回目審査通過
JCB法人カード/一般カード
JCB法人カード/一般カード
2016年12月15日2017年5月4日140日一度審査落ちの連絡後発行30万円0万円1回目審査落ち、2回目審査通過
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
2016年7月26日2016年7月31日5日-100万円50万円1回目審査通過
三井住友ビジネスカード/クラシック(一般)カード
三井住友ビジネスカード/クラシック(一般)カード
2017年1月19日2017年2月23日35日-40万円0万円1回目審査通過
ビジネクスト・法人クレジットカード
ビジネクスト・法人クレジットカード
2017年3月12日2017年6月8日88日-50万円0万円1回目審査通過、別会社で起業してはじめて発行
ライフカードビジネスライト(スタンダード)/一般カード
ライフカードビジネスライト(スタンダード)/一般カード
2018年9月5日2018年10月2日27日口座振替依頼書の再提出あり70万円0万円1回目審査通過
freeeVISAカード
freeeVISAカード
2018年3月5日2018年4月13日39日-70万円0万円1回目審査通過
ダイナースクラブビジネスカード
ダイナースクラブビジネスカード
2019年8月21日2019年9月4日14日-100万円0万円1回目審査通過
ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード
ダイナースクラブカード+ビジネス・アカウントカード
2019年8月21日2019年9月4日14日-100万円0万円1回目審査通過
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード
2019年8月21日2019年9月4日14日ビジネスアカウントカード発行100万円0万円1回目審査通過

初期段階での限度額設定で高額な法人カードは

1位:ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card

300万円

2位:EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)

200万円

3位:セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

100万円

の順番となっています。

その3.スマホ決済に対応している法人カードを持つ

  • 国際ブランドが利用できなくても、スマホ決済(QRコード決済)で支払える
  • クレジットカードが利用できなくても、スマホ決済(QRコード決済)は利用できる

というケースも少なくありません。

代表的なスマホ決済では

  • ApplePay(アップルペイ)
  • GooglePay(グーグルペイ)

などがあります。

ApplePay(アップルペイ)に対応可能なクレジットカード

QUICPay
  • JCB
  • オリコカード
  • クレディセゾン
  • ビューカード
  • 三菱UFJニコス(MUFGカード・DCカード)
  • アメックス
  • エポスカード
  • au WALLETクレジットカード
  • TS CUBIC CARD
  • ジャックス
  • アプラス(ラグジュアリーカード)
  • ヤフーカード
  • JALカード(Suica・JCB・Visa・Mastercard・TOKYU)
  • ANAカード(JCB)
  • J-WESTカード
  • UCSカード
iD
  • 三井住友カード
  • イオンカード
  • dカード
  • セディナカード
  • ライフカード
  • ポケットカード
  • ソフトバンクカード

GooglePay(グーグルペイ)に対応可能なクレジットカード

QUICPay
  • JCB
  • JACCS
  • ゆめカード
  • Kyash
  • LINE Payカード
iD
  • ライフカード
  • 三井住友カード

スマホ決済に登録することで

  • 国際ブランドが利用できなくても、スマホ決済(QRコード決済)で支払える
  • クレジットカードが利用できなくても、スマホ決済(QRコード決済)は利用できる
  • 法人カードを忘れたとしても、スマホ決済(QRコード決済)で支払える

メリットがあるのです。

決済できない状態を作らないためにおすすめできる法人カードランキング

決済できない状態を作らないためにおすすめできる法人カードランキング

1位.ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card

国際ブランド:MasterCard
限度額:300万円(筆者が実際に発行したとき)
利用できるスマホ決済:QUICPay → ApplePay(アップルペイ)
国際ブランドMastercard
初年度年会費(税別)200,000円
2年目~年会費(税別)200,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.50%
ポイント還元率/上限1.50%
ポイント倍増方法-
 
 

2位.EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)

国際ブランド:MasterCard
限度額:200万円(筆者が実際に発行したとき)
利用できるスマホ決済:iD、QUICPay → ApplePay(アップルペイ)
国際ブランドVISA,Mastercard
初年度年会費(税別)0円
2年目~年会費(税別)2,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
【年会費特典】初年度年会費無料
【新規入会】7,000円分のポイント

3位.三井住友ビジネスカード for Owners/プラチナカード

国際ブランド:VISA
限度額:最低200万円~最大500万円
※筆者が実際に発行したとき一般カードでは40万円だったが、プラチナカードであればより高い限度額が期待される
利用できるスマホ決済:iD → ApplePay(アップルペイ)、GooglePay(グーグルペイ)
国際ブランドVISA
初年度年会費(税別)50,000円
2年目~年会費(税別)50,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限9.00%
ポイント倍増方法●ココイコ!
カラオケの鉄人:18倍
紳士服の青山:6倍
Victoria:4倍
百貨店:3倍
レストラン:2倍

●いつもの利用でポイント5倍
セブン‐イレブン:5倍
ファミリーマート:5倍
ローソン:5倍
マクドナルド:5倍

●選んだお店でポイント2倍
約50店舗の中から3店舗を選択
【年会費特典】初年度年会費無料
【新規入会+1カ月以内5万円利用+三井住友銀行口座】18,000円分のギフトカード

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ABOUTこの記事をかいた人

たく先生

30枚以上のクレジットカードを保有するFP。一般カードから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード、法人カード、デビットカード、ETCカードと様々なカードを持ち、お得にカードを使うためにどうすれば良いのか?楽しく検証しています。マイルやポイントを貯める方法を中心につぶやきます。