法人カードとは言えども、1円もクレジットカードにコストをかけたくないという方は少なくありません。起業直後であったり、赤字決算であったり、「少しでもコストを抑えたい」という方には、年会費永年無料の法人カードがうってつけなのです。しかし、年会費永年無料の法人カードは数が少なく、メリットデメリットもあるので注意が必要です。
年会費永年無料の法人カードはたった3つ!
年会費永年無料の法人カードは、たった4つしかありません。
- NTTファイナンス Bizカード レギュラー
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード
の4つです。
なぜ、年会費永年無料の法人カードは4つしかないのか?
個人へ発行するクレジットカードの場合は、給与所得で返済するのが一般的なため、クレジットカード会社が立て替えしたとしても、それが支払えなくなり、クレジットカードの貸し倒れ損失が発生する可能性は、ほとんどありません。
しかし、法人へ発行する法人カードの場合は、会社の収益に応じて返済することになるため、クレジットカード会社が立て替えた場合に、経営が悪化して支払いができなくなる可能性が高いのです。クレジットカード会社にとって貸し倒れリスクが大きいことになります。
貸し倒れの発生割合が大きいとなると、別の収益で補填するしかなくなるため、その補填財源として、設定されるのが年会費なのです。
つまり、
ということになります。
年会費永年無料の法人カードの詳細
NTTファイナンス Bizカード レギュラー
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
- 年会費(税込):永年無料
- 追加カード年会費(税込):永年無料
- ETCカード年会費(税込):550円
- ポイント還元率:1.0%
- キャッシュバック:利用可能
- ショッピング限度額:未開示
- 発行スピード:約1カ月
三井住友カード ビジネスオーナーズ
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.50% |
ポイント倍増方法 | ●対象カードの2枚持ちでポイント3倍 特定の加盟店 対象となる道路事業者のETC利用分 ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です |
- |
【新規入会+利用】最大10,000円相当のVポイントプレゼント |
- 年会費(税込):永年無料
- 追加カード年会費(税込):永年無料
- ETCカード年会費(税込):初年度無料、次年度550円※年1回でも利用があれば翌年度年会費無料
- ポイント還元率:0.5%
- キャッシュバック:利用不可
- ショッピング総利用枠:~500万円※所定の審査あり
- 発行スピード:約1週間
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 2.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 ●コバルト限定加盟店 ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍 |
- |
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
- 年会費(税込):永年無料
- 追加カード年会費(税込):永年無料(最大9枚まで)
- ETCカード年会費(税込):永年無料
- ポイント還元率:0.5%
- キャッシュバック:利用不可
- ショッピング限度額:一律の制限なし
- 発行スピード:最短3営業日
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード
国際ブランド | Visa,Mastercard®,JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.00% |
ポイント還元率/上限 | 0.50% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
- 年会費(税込):永年無料
- 追加カード年会費(税込):永年無料
- ETCカード年会費(税込):永年無料
- ポイント付与:なし
- キャッシュバック:なし
- ショッピング限度額:10~200万円
- 発行スピード:最短4営業日
年会費永年無料の法人カードでおすすめのカード
上記の中から選ぶので、比較的簡単に選ぶことができます。・
同じ年会費永年無料の法人カードですが、ポイント還元「お得」の面では大きな違いがあります。
- NTTファイナンス Bizカード レギュラー → ポイント還元率:1.0%
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ → ポイント還元率:0.5%
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード → ポイント還元率:0.5%
- ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)/一般カード → ポイント付与なし
ですから、「コストパフォーマンス」や「お得」を重視するのであれば、間違えなく、NTTファイナンス Bizカード レギュラーがおすすめの法人カードということになります。
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
しかし、NTTファイナンス Bizカード レギュラーにも、デメリットがあります。
- ETCカードの年会費が発生すること
- ショッピング限度額が非開示で高くはないこと
- 申込から発行までに約1カ月かかること
です。
「少しでも、ショッピング限度額を大きくしたい。」
「申込から早く法人カードを利用したい。」
という方の場合は
- ETCカード年会費(税込):初年度無料、次年度550円※年1回でも利用があれば翌年度年会費無料
- ショッピング総利用枠:~500万円※所定の審査あり
- 発行スピード:最短3営業日
の三井住友カード ビジネスオーナーズをおすすめします。
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.50% |
ポイント倍増方法 | ●対象カードの2枚持ちでポイント3倍 特定の加盟店 対象となる道路事業者のETC利用分 ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です |
- |
【新規入会+利用】最大10,000円相当のVポイントプレゼント |
また、同様に
- ETCカード年会費(税込):永年無料
- ショッピング限度額:一律の制限なし
- 発行スピード:最短3営業日
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードをおすすめします。
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 2.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 ●コバルト限定加盟店 ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍 |
- |
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
年会費永年無料の法人カードのメリットデメリット
メリット
1.年会費が一切発生しない
「年会費永年無料」ということは、法人カードを何年保有しても、ずっと0円で利用し続けられるということを意味します。
1円も、保有コストがかからないのであれば
- 使っても、使わなくても良い
- 何枚持っていても良い
のですから、保有する精神的な負担もなく、気軽に法人カードを利用することができます。
2.追加カードの年会費も永年無料
一般的に社員に持たせる追加カードは、親カードと同じ機能を持ちながら、支払いだけ親カードに主役される便利なカードです。
追加カードの年会費は、親カードの年会費の数分の1に設定されることが多いのですが、親カードの年会費が永年無料の場合、追加カードの年会費も永年無料に設定されることになるため、従業員に追加カードを発行しても、1円も費用が発生しないのです。
デメリット
1.サービスが手薄になりやすい
クレジットカードの仕組みとしては
クレジットカード会社の
- カード利用額に応じた決済手数料収益
- 年会費収益
という売上から
- ポイント還元
- 優待・割引
- 付加価値サービス(保険、コンシェルジュデスク)
のコストをねん出して、利益を出すビジネスモデルです。
そのため、年会費が高ければ高いほど売上があがり、ポイント還元・優待・付加価値サービスなどにお金をかけることができるのです。
しかし、この年会費が永年無料の場合、年会費収益は0円ですので、カード利用額に応じた決済手数料収益のみでポイント還元・優待・付加価値サービスのコストを賄わなければならないため、当然ながら、サービスの質は落ちてしまうのです。
2.ショッピング限度額が低めの設定
クレジットカード会社の仕組みとしては
得られる収益が大きければ大きいほど、許容できる貸し倒れリスクが広がるため、ショッピング限度額が高めに設定できる傾向にあります。
- 年会費永年無料の法人カード → ショッピング限度額が少額
- 年会費有料の法人カードは、年会費が高ければ高いほど → ショッピング限度額が高額
となるのです。
年会費永年無料の法人カードは、保有するだけであればコストがかからないメリットがありますが、利用しはじめると、すぐに枠がいっぱいになってしまうため、結局、2枚目、3枚目の別の法人カードが必要になり、余計に手間やコストが発生してしまうデメリットがあるのです。
3.上位のカードがない
基本的に大手のクレジットカード会社は、法人カードの一般カードでも、年会費は有料に設定しているものが多いです。
- JCB Biz ONE → 年会費(税込):1,375円(税込)
- JCB一般法人カード → 年会費(税込):1,375円(税込)
- 三井住友ビジネスカード(クラシック) → 年会費(税込):1,375円(税込)
- 三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック) → 年会費(税込):1,375円(税込)
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード → 年会費(税込):13,200円(税込)
- ダイナースクラブビジネスカード → 年会費(税込):29,700円(税込)
と、大手のクレジットカード会社には年会費永年無料の法人カードはないのです。
大手のクレジットカード会社の法人カードである必要性というのは、とくにありませんが
- 信頼性が高い
- サービスの質が高い
- プラチナカード、ブラックカードがある
というのが、大手のクレジットカード会社の法人カードの特徴です。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ → 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード → 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
年会費永年無料の法人カードを選ぶべきでしょうか?有料の方が良いですか?
コストとリターンを比較しながら決めるべきだと考えます。
筆者の考えでは
年会費が有料だけれども、限度額が大きく、1枚で事足りる法人カード
の方が1,000円、2,000円コスト高になるかもしれませんが、それで手間が年間1時間、2時間削減できるのであれば、十分に元は取れている計算となります。
年会費が有料だけれども、接待でコース料理1名分無料の法人カード
の方が10,000円コスト高になるかもしれませんが、月1回接待・会食があって、5,000円分のコース料理が無料になるのであれば、何万円分も割引メリットの方が大きいことになります。
年会費が高額だけれど、コンシェルジュデスクがある法人カード
の方が数万円コスト高になるかもしれませんが、自分で出張の手配をする、手土産を探す、会食場所をセッティングする手間を考えれば、何万円分も時間のロスを回避できる計算になります。
結局、コストとリターンのバランスを考えるのであれば
多少年会費が有料でも、それ以上のリターンがある法人カードを利用すべき
と考えます。
論理的な観点ではなく「支払いの時に無駄にコストをかけるのが嫌だ。」という経営者も一定数います。絶対に1円もコストを使いたくないという方は、年会費永年無料の法人カードがおすすめです。
ただし、その中でも、ポイント還元率が1.0%と高い、NTTファイナンス Bizカード レギュラーをおすすめします。
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
ETCカードの年会費やショッピング限度額、発行スピードを重視する方には三井住友カード ビジネスオーナーズ、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードをおすすめします。
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.50% |
ポイント倍増方法 | ●対象カードの2枚持ちでポイント3倍 特定の加盟店 対象となる道路事業者のETC利用分 ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です |
- |
【新規入会+利用】最大10,000円相当のVポイントプレゼント |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 2.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 ●コバルト限定加盟店 ヤフービジネスサービスやクラウドワークス、AMAZON WEB SERVICEなど:4倍 |
- |
【新規入会+利用】最大1,600ポイント(8,000円相当)※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。 |
年会費永年無料の法人カードの代わりになる法人カードってありますか?
いくつかあります。
年会費実質無料の法人カード
かつ
年間1回以上のカード利用で翌年度年会費無料
という法人カードの場合は
1年間に1回も使わないと翌年度の年会費が発生しますが「1年間に1回でも使えば、ずっと無料で使える」ということを意味します。
年1回の利用を前提とした永年無料の法人カード
と言っても、過言ではありません。
光熱費でも、通信費でも、会費でも、継続支払いのサービスの支払い方法を法人カードにしておけば、年1回は利用するのですから、手間なく無料で利用し続けられる法人カードと言えます。
年会費永年無料の法人カードの代わりになる法人カードです。
おすすめの年会費実質無料の法人カード
P-one Business MasterCard
国際ブランド | Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | カードの利用があれば翌年度も年会費無料 |
ポイント還元率/基本 | 0.60% |
ポイント還元率/上限 | 0.60% |
ポイント倍増方法 | - |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
年会費永年無料の法人デビットカード
法人デビットカードは、銀行が発行する即時払いの法人決済用カードです。
法人カードと違って「即時払い(リアルタイム処理)」で口座から引き落とされる特徴がありますが、法人カードと同じようにVisa、JCB、Mastercardなどの加盟店で支払いに利用することができます。
法人デビットカードが法人カードに劣る点は、支払いが即時なので、資金繰りが改善しない点と、ポイント還元率やサービスが手薄な点です。
おすすめの年会費永年無料の法人デビットカード
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード
年会費永年無料の個人向けのクレジットカードを法人用に使う
個人事業主や小規模法人であれば、経営者の個人向けの年会費永年無料のクレジットカードを、法人用として使うことが可能です。
ただし、注意しなければならないのは、個人カードを法人用に使う場合にプライベートの支払いと、法人用の支払いを混同しない点です。ここを混同してしまうと、脱税とみなされてしまうため、個人カードを法人用に使う場合は、新規に発行して、法人専用に用途を決めることをおすすめします。
「年会費永年無料の法人カードのメリットデメリットを教えてください。」
「年会費永年無料の法人カードでおすすめのカードはありますか?」
「年会費永年無料の法人カードを選ぶべきでしょうか?有料の方が良いですか?」
「年会費永年無料の法人カードの代わりになる法人カードってありますか?」