ビジネスカードを検討している方におすすめのビジネスカードはどれでしょうか。今回は、ビジネスカード30枚所有の経営者が「絶対に」おすすめしたいビジネスカードをランキング形式で紹介します。
そもそも、ビジネスカードとは?
ビジネスカードとは
法人カードとは、何が違うの?
法人カードも、ビジネスカードも、コーポレートも、同じように
を意味しています。
とくに明確な定義があるわけではありませんが、各クレジットカード会社の「命名」傾向を見ると
という使い分けになっています。
三井住友Visaカードの場合
- 個人事業者向け → 三井住友ビジネスカードfor Owners
- 中小企業向け → 三井住友ビジネスカード
- 大企業向け → 三井住友コーポレートカード(三井住友パーチェシングカード)
ダイナースカードの場合
- 個人事業主向け → 個人カードに追加する「ビジネス・アカウントカード」
- 中小企業向け → ダイナースクラブ ビジネスカード
- 大企業向け → ダイナースクラブ コーポレートカード
という住み分けになっていることがわかります。
現在、法人カード名称に「ビジネスカード」と記載されているカードは
ぐらいですが、名称が「ビジネスカード」でなくても、個人事業主、20名以下の中小企業向けの経費精算用クレジットカードという位置づけの法人カードはあり、「ビジネスカード」と分類できるものと考えます。
ビジネスカードの特徴
ビジネスカードは
ですから
- ポイント還元率が高い
- 年会費が安い
- 審査が甘い
- 発行までのスピードが早い
というメリットと
- 限度額が小さい
- 追加カードの発行可能枚数が少ない
- 限度額の追加カードへの振分けができない
- 請求書による支払いができない
というデメリットが存在します。
ビジネスカードを選ぶ基準
ポイントその1.年会費のコスト負担
「個人事業主、20名以下の中小企業」が利用するメインターゲットですから、年会費負担も、できるだけ小さくすべきです。
個人向けのクレジットカードと比較すると、年会費は高く設定されていますが、それでも」一般カードであれば年会費負担は、1,000円~2,000円のものが少なくありません。
ポイントその2.ポイント還元率
- 個人向けのクレジットカードの「ポイント還元率」の相場:1.0%
- ビジネスカードの「ポイント還元率」の相場:0.5%
です。
ビジネスカードの方がポイント還元率の平均値は低いのですが、「ポイント還元率」が1.0%以上のビジネスカードも存在します。
ということを意味しています。
ポイントその3.コストパフォーマンス
前述した通りで「年会費」と「ポイント還元率(キャッシュバック率)」がビジネスカードを選ぶ重要な項目ですが
ベストは
年会費が安くて、ポイント還元率(キャッシュバック率)が高い = コスパの良いビジネスカード
です。
コストパフォーマンスが高いほど、会社や個人事業の経費削減に寄与してくれます。
ポイントその4.ステイタス性
上記のコストパフォーマンスとは違う考え方に「ステイタス性」というものがあります。
- 取引先との接待
- 従業員との会食
- 異性へのアピール
などでは
- 一般カードよりも、ゴールドカード
- ゴールドカードよりも、プラチナカード
- プラチナカードよりも、ブラックカード
の方が、ステイタス性を演出できるのです。
年会費は高くなってしまいますが、大企業ではないのですから、細かいところでも「社会的信頼性」を演出することが重要になる会社もあるのです。
ポイントその5.審査の甘さ
ビジネスカードも、年々審査は甘くなってきてはいるのですが、それでも個人向けのクレジットカードと比較すると「審査が厳しい」という声が少なくありません。
クレジットカード会社も、ビジネス利用だと、個人利用よりも、何倍も大きい金額の支払いが発生しやすく、クレジットカード会社が立て替えている間に貸し倒れが起きてしまえば、大きな損失を生んでしまうため、厳しい審査をしているのです。
そのため、ビジネスカードによっては
起業間もない会社は審査に通さない
というカードも少なくありません。
ポイントその6.発行スピード
「すぐにオンラインのサービスを利用したい。」
という場合には、発行スピードの早いビジネスカードを選ぶ必要があります。
ビジネスカードの中でも、申込からカードが届くまでの期間には大きく差があるのです。
- 発行スピードが早いビジネスカードの場合 → 3日~4日
- 発行スピードが遅いビジネスカードの場合 → 3週間~1カ月半
まとめ
上記のポイント
- 年会費のコスト負担
- ポイント還元率(キャッシュバック率)
- コストパフォーマンス
- ステイタス性
- 審査の甘さ
- 発行スピード
の6項目で、おすすめのビジネスカードをランキング化しています。
ビジネスカードおすすめランキング
1位.三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 1,375円 |
年会費優遇条件 | 「マイ・ペイすリボ」申込と前年1回以上のリボ払い手数料の支払いで翌年度年会費無料 カードご利用代金WEB明細書サービス利用で条件達成で翌年度年会費550円割引 |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 9% |
ポイント倍増方法 | ●ココイコ! カラオケの鉄人:18倍 紳士服の青山:6倍 Victoria:4倍 百貨店:3倍 レストラン:2倍 ●対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元 ※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。 |
比較項目 | 評価 |
---|---|
年会費のコスト負担 | ★★★★★★★★★☆ |
ポイント還元率(キャッシュバック率) | ★★★★★★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★★★★☆☆ |
ステイタス性 | ★★★★★★★☆☆☆ |
審査の甘さ | ★★★★★★★☆☆☆ |
発行スピード | ★★★★★★★★★☆ |
このビジネスカードをおすすめする理由
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)は、年会費が初年度年会費無料で、次年度年会費1,375円(税込)の格安ビジネスカードですが、リボ払いなどの条件クリアで、年会費が実質無料で利用できるビジネスカードです。
また、ベースのポイント還元率は0.5%と低いものの、コンビニとマクドナルドでポイント5倍(ポイント還元率2.5%)になる「いつもの利用でポイント5倍」というサービスがあるなど、使い勝手の良いポイント倍増特典があります。
一般カードですが、三井住友カードのプロパーカードなのでステイタス性も高く、発行スピードも最短3営業日と早いため、総合力の高いビジネスカードとしておすすめです。
2位.NTTファイナンス Bizカード レギュラー
国際ブランド | Visa |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 1.00% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
比較項目 | 評価 |
---|---|
年会費のコスト負担 | ★★★★★★★★★★ |
ポイント還元率(キャッシュバック率) | ★★★★★★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★★★★★★ |
ステイタス性 | ★★★★☆☆☆☆☆☆ |
審査の甘さ | ★★★★★★★★☆☆ |
発行スピード | ★★★★★★☆☆☆☆ |
このビジネスカードをおすすめする理由
NTTファイナンス Bizカード レギュラーの特徴は
年会費永年無料
ポイント還元率:1.0%(キャッシュバック可能)
という抜群のコストパフォーマンスです。
コストをかけずに、ポイント還元率1.0%というのは、他のビジネスカードでは見ない設定なのです。
ステイタス性は劣るものの、接待をする機会がない、見栄を張る必要性がない、経営者にとっては、コストパフォーマンスが抜群なビジネスカードとして、おすすめできます。
3位.セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 22,000円 |
2年目~年会費(税込) | 22,000円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.00% |
ポイント倍増方法 | ●海外利用 海外利用:2倍 |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
比較項目 | 評価 |
---|---|
年会費のコスト負担 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
ポイント還元率(キャッシュバック率) | ★★★★★★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★★★☆☆☆ |
ステイタス性 | ★★★★★★★★★☆ |
審査の甘さ | ★★★★★★★★☆☆ |
発行スピード | ★★★★★★★★★☆ |
このビジネスカードをおすすめする理由
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、アメックスブランドのプラチナカードのビジネスカードですので、高いステイタス性があります。クレディセゾンの提携カードですので、本家のアメックスプロパーカードと比較すると若干落ちてしまいますが、それでも、多くの人は「プラチナカード」「アメックス」というところしか見ないので、十分にステイタス性の高いビジネスカードとして活用できます。
また、JALマイルがマイル還元率1.125%で貯まるため、お得度の高いビジネスカードでもあります。
限度額も最大500万円、発行スピードも約1週間、海外旅行傷害保険やショッピング保険が手厚く、ホテル優待・レストラン優待もあり、コンシェルジュも利用できるのですから、年会費22,000円(税込)負担のデメリットさえ、問題なければ、一番おすすめのビジネスカードになるのです。
プラチナカードですが、審査のハードルも高くないため、社長のみで利用することを想定している場合などにおすすめできるビジネスカードです。
4位.JCB一般法人カード
国際ブランド | JCB |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 1,375円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 3.75% |
ポイント倍増方法 | ●JCBスターメンバーズ 100万円以上利用・翌年:50%UP ●JCB ORIGINAL SERIESパートナー スターバックス:10倍 Amazon.co.jp:3倍 ガソリンスタンド:2倍 ●海外利用 海外利用:2倍 |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
【ネット新規入会+3ヵ月後の月末まで25万円利用】最大20,000円分のJCBギフトカードプレゼント※2024年10月1日~2025年4月30日カードが対象 |
比較項目 | 評価 |
---|---|
年会費のコスト負担 | ★★★★★★★☆☆☆ |
ポイント還元率(キャッシュバック率) | ★★★★★★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★★★★☆☆ |
ステイタス性 | ★★★★★★★★☆☆ |
審査の甘さ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
発行スピード | ★★★★★★★★☆☆ |
このビジネスカードをおすすめする理由
JCB一般法人カードは、JCBのプロパーカードのビジネスカードです。初年度年会費無料、次年度年会費も1,375円(税込)と年会費負担は小さいビジネスカードとなっています。
ポイント還元率は、0.5%ですがセブン-イレブンやAmazon.co.jpでポイント3倍(ポイント還元率1.5%)になる特典があります。
また、追加カードの発行枚数に制限がないため、追加カード、法人ETCカードを多く発行したい経営者におすすめのビジネスカードとなっています。
5位.EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
国際ブランド | Visa,Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 2,200円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 1.10% |
ポイント倍増方法 | ●クラステージ 200万円利用・翌年:2倍 ●法人カード 翌年:+20% |
【年会費特典】初年度年会費無料 |
- |
比較項目 | 評価 |
---|---|
年会費のコスト負担 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
ポイント還元率(キャッシュバック率) | ★★★★★★☆☆☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★★★★★☆ |
ステイタス性 | ★★★★★★★☆☆☆ |
審査の甘さ | ★★★★★★★★★★ |
発行スピード | ★★★★★★★☆☆☆ |
このビジネスカードをおすすめする理由
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)は、オリコが発行するゴールドカードスペックのビジネスカードです。
最大の特徴は、ゴールドカードであり、Mastercardブランドであれば、2名1以上の利用で1名分のコース料理が無料になる「ダイニング BY 招待日和」が利用できるという点です。年1回このサービスを利用するだけでも、コース料理1万円分が無料になると考えれば、5年分の年会費の元が取れる計算になります。接待や会食の機会が多い経営者におすすめできるビジネスカードです。
また、審査が甘いという点も、おすすめできるメリットです。筆者自身も、起業直後のどのビジネスカードも審査に通らない時期に作ることのできたビジネスカードとなっています。
「ビジネスカードと法人カードの違いを教えてください。」