ANA法人カードを比較|公式一覧の10種類と年会費。VISA・マスターの法人用はポイントをマイルに移行できない

ANAカード法人用について、VISAとMastercardはポイントを移行できず、JCBとDinersは移行できることを示したアイキャッチ画像

ANAの法人向けカードを比べるとき、年会費だけを並べても決め手になりません。ANAが公開しているカード一覧には、カードごとに「カード会社のポイントがマイルに移行できます」「移行できません」という1行が付いており、ここでブランドがはっきり割れています。公式の一覧に載っている10種類を、この行まで含めて並べ直します。

先に結論

ANA公式の一覧でカードの種別を「法人」に絞ると、該当は10種類です。VISA・マスター・JCBが各3種類と、ANAダイナースコーポレートカードが1種類です。

決定的な違いはブランドです。VISAとマスターの法人用6種類はすべて「カード会社のポイントはマイルに移行できません」と書かれています。JCBとダイナースは移行できます。

一般カードは3種類とも初年度無料です。2年目以降はJCBが2,475円、VISAとマスターが3,025円で、550円の差があります。

ワイドゴールドカードは3ブランドとも本会員20,900円・家族会員4,400円で同額です。年会費では選べません。

ANA公式の一覧で「法人」に該当するのは10種類

ANA法人カードの比較

ANAは「ANAカード/提携カード一覧」というページで、カードの種別を絞り込めるようにしています。種別に「法人」を指定すると、該当カードは10種類と表示されます。年会費・ショッピング・搭乗ボーナスの3項目が、カードごとに並びます。

表1 ANA公式の一覧で種別「法人」に該当する10種類(2026年10月2日に確認)
カード名 本会員年会費(税込) 家族会員年会費(税込) 搭乗ボーナス カード会社のポイント→マイル
ANA VISA 一般カード(法人用) 初年度無料/2年目以降3,025円 初年度無料/2年目以降440円 10% 移行できない
ANA マスター 一般カード(法人用) 初年度無料/2年目以降3,025円 初年度無料/2年目以降440円 10% 移行できない
ANA JCB 一般カード(法人用) 初年度無料/2年目以降2,475円 初年度無料/2年目以降825円 10% 移行できる
ANA VISA ワイドカード(法人用) 13,475円 440円 25% 移行できない
ANA マスター ワイドカード(法人用) 13,475円 440円 25% 移行できない
ANA JCB ワイドカード(法人用) 12,925円 825円 25% 移行できる
ANA VISA ワイドゴールドカード(法人用) 20,900円 4,400円 25% 移行できない
ANA マスター ワイドゴールドカード(法人用) 20,900円 4,400円 25% 移行できない
ANA JCB ワイドゴールドカード(法人用) 20,900円 4,400円 25% 移行できる
ANAダイナースコーポレートカード 22,000円 22,000円 25% 移行できる
ANA公式のカード一覧で種別を法人に絞り込み、10種類のカードと年会費・ショッピング・搭乗ボーナスが並んでいる画面キャプチャ
ANA「ANAカード/提携カード一覧」でカードの種別に「法人」を指定した状態。該当カード10種類と表示され、各カードのショッピング欄にポイント移行の可否が書かれている。

ブランドで割れるのは「カード会社のポイントをマイルに移行できるか」

ANA法人カードのブランド別の違い

一覧のショッピング欄は、カードごとに1行だけ書かれています。この1行が、法人用のANAカードを選ぶときに最も効く情報です。

図1 ショッピング欄に書かれている内容

VISA・マスターの法人用6種類

一般・ワイド・ワイドゴールドのすべてに「カード会社のポイントはマイルに移行できません」と書かれています。6種類に例外はありません。

JCBの法人用3種類

一般・ワイド・ワイドゴールドのすべてに「カード会社のポイントがマイルに移行できます」と書かれています。

ANAダイナースコーポレートカード

こちらも「カード会社のポイントがマイルに移行できます」です。搭乗ボーナスは25%です。

この行が意味するのは、カード会社側のポイントプログラムを経由してマイルを増やす使い方が、VISAとマスターの法人用ではできないということです。年会費や搭乗ボーナスが同じでも、経費決済で貯まるポイントの出口が変わります。ブランドを色やデザインで選ぶと、ここを見落とします。

一般カードは3種類とも初年度無料。差は2年目以降と家族会員

一般カードは、VISA・マスター・JCBの3種類です。年会費は3種類とも初年度無料で、差が出るのは2年目以降と家族会員の金額です。

表2 一般カード(法人用)3種類の年会費の差
ブランド 本会員(2年目以降) 家族会員(2年目以降) 本会員+家族1人の合計
VISA 3,025円 440円 3,465円
マスター 3,025円 440円 3,465円
JCB 2,475円 825円 3,300円

本会員だけならJCBが550円安く、家族会員を1人足した合計でもJCBが165円安く収まります。家族会員を複数にすると、1人あたり385円の差がVISA・マスター側に有利に働きます。何人ぶん発行するかで逆転する関係です。

ANA JCB法人カード

国際ブランドJCB
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,475円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限0.50%
ポイント倍増方法-
-
【新規入会+利用】最大32,500 J-POINTプレゼント(20万円以上で7,500、50万円以上でさらに25,000)。新規入会特典を含めて最大20,500マイル相当。
【使用者カードの追加】使用者1名につきJCBギフトカード3,000円分、最大10名で30,000円分プレゼント。
申込期間:2026年10月1日~2027年3月31日(入会は2027年5月31日まで)

一般カードは搭乗ボーナスが10%で、ワイド以上の25%と比べると低い設定です。出張の頻度が少なく、まずANAカードを法人名義で1枚持ちたい場合の入口になります。

ワイドとワイドゴールドは搭乗ボーナスが同じ25%

ANA法人カードの選び方

一覧を縦に読むと分かるのは、ワイドカードとワイドゴールドカードで搭乗ボーナスが変わらないことです。どちらも25%です。上位カードへ上げる理由を搭乗ボーナスに求めることはできません。

表3 ワイドとワイドゴールドの年会費の差(本会員・税込)
ブランド ワイド ワイドゴールド 差額
VISA 13,475円 20,900円 7,425円
マスター 13,475円 20,900円 7,425円
JCB 12,925円 20,900円 7,975円

図2 ワイドゴールドで年会費が横並びになること

ワイドまではJCBが安い

一般で550円、ワイドで550円、JCBのほうが本会員年会費が低く設定されています。

ワイドゴールドで差が消える

3ブランドとも本会員20,900円・家族会員4,400円で同額です。年会費では比べられません。

だから判断材料が移る

同額である以上、選ぶ基準はポイント移行の可否と付帯保険、発行会社のサービスに移ります。

ANAダイナースコーポレートカードは家族会員も22,000円

公式の一覧に載っている名称は「ANAダイナースコーポレートカード」です。本会員22,000円で、家族会員も同じ22,000円という設定が他の9種類と大きく違います。

他のカードは家族会員が440円から4,400円の範囲に収まっているのに対し、こちらだけ本会員と同額です。複数名に持たせる前提で考えると、枚数に比例して費用が増えます。ポイント移行は可能で、搭乗ボーナスは25%です。

ダイナースの「ビジネス・アカウントカード」を使う方法

公式一覧の10種類とは別に、個人向けのANAダイナースカードに追加カードを足して法人の支払いに使う方法があります。ダイナースクラブが発行する「ビジネス・アカウントカード」は、法人口座から引き落としができる追加カードです。

ビジネス・アカウントカードの仕組み

個人向けのクレジットカードにビジネス・アカウントカードを組み合わせると、その追加カードでの利用分だけ法人口座から引き落とせます。仕組みの詳細は別記事で扱っています。

ANAダイナースカード+ビジネス・アカウントカード

国際ブランドDiners
初年度年会費(税込)29,700円
2年目~年会費(税込)29,700円
年会費優遇条件アカウントカード年会費5,500円(税込)が必要
ポイント還元率/基本0.40%
ポイント還元率/上限0.80%
ポイント倍増方法●ポイントアップ加盟店
ホテル:2倍
レストラン:2倍
ショップ:2倍
【年会費特典】初年度年会費無料
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この組み合わせは、ANA公式のカード一覧で種別「法人」を選んだときには出てきません。個人向けカードの扱いだからです。法人カードとして使えるかどうかと、公式一覧に法人として載っているかどうかは別の話になります。

上位カードはインビテーション型

国際ブランドDiners
初年度年会費(税込)170,500円
2年目~年会費(税込)170,500円
年会費優遇条件アカウントカード年会費5,500円(税込)が必要
ポイント還元率/基本1.50%
ポイント還元率/上限4.50%
ポイント倍増方法●ANAグループでのご利用
100円 → +2.0ポイント

●ANAカードマイルプラス加盟店
100円 → +0.5~1.0ポイント

●ポイントアップ加盟店
ホテル:2倍
レストラン:2倍
ショップ:2倍
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ANAダイナース プレミアムカードは、ANAダイナースカードの利用実績が貯まると招待される形式です。申し込みで直接取得することはできません。

どれを選ぶかの決め方

ANA法人カードの比較まとめ

公式一覧に書かれている範囲だけで判断するなら、順番は次のようになります。年会費から入ると、ポイント移行の可否を見落とします。

図3 公式の記載だけで絞り込む順番

  1. カード会社のポイントをマイルに移したいかを決める。移したいなら、VISAとマスターの法人用6種類はこの時点で外れます。
  2. 搭乗ボーナスを10%で足りるか25%が要るかで分ける。一般カードは10%、ワイド以上は25%です。
  3. 発行する枚数を数える。一般カードは家族会員がVISA・マスター440円、JCB825円です。枚数が増えるほどJCBの不利が効きます。
  4. ワイドゴールドなら年会費を比較材料から外す。3ブランドとも20,900円・4,400円で同額です。
  5. マイル還元率は発行会社の公式ページで確認する。ANAの一覧には還元率の記載がありません。ワールドプレゼントやJ-POINT(旧 Oki Dokiポイント)など、各社のポイントプログラムの条件を直接見てください。

この記事では、ANA公式の一覧に記載がある項目だけを表にしました。マイル還元率は一覧に載っていないため、数値を書いていません。還元率はカード会社のポイントプログラムとマイル移行コースの組み合わせで変わり、同じカードでも設定によって異なります。発行会社の公式ページで、自分が申し込む条件に当てはめて確認してください。

JALの法人カードと比べたい場合はJAL法人カードを、ANAカード以外でマイルを貯める方法は法人カードでマイルを貯める方法をご覧ください。

よくある質問

ANAの法人カードは何種類ありますか。
ANA公式の一覧でカードの種別を「法人」に絞ると10種類です。VISA・マスター・JCBが一般/ワイド/ワイドゴールドで各3種類と、ANAダイナースコーポレートカードです。
いちばん年会費が安いのはどれですか。
2年目以降の本会員年会費で見ると、ANA JCB 一般カード(法人用)の2,475円です。3種類の一般カードはいずれも初年度無料です。
VISAとJCBで何が違いますか。
ANA公式の一覧では、VISAとマスターの法人用に「カード会社のポイントはマイルに移行できません」、JCBに「カード会社のポイントがマイルに移行できます」と書かれています。
ワイドゴールドはどのブランドが得ですか。
年会費は3ブランドとも本会員20,900円・家族会員4,400円で同額です。年会費では差が付きません。
ダイナースの法人カードの正式名称は何ですか。
ANA公式の一覧での表記は「ANAダイナースコーポレートカード」です。本会員・家族会員ともに22,000円です。
マイル還元率はどこで確認できますか。
ANAのカード一覧には記載がありません。三井住友カード、JCB、ダイナースクラブなど、各発行会社の公式ページでポイントプログラムとマイル移行の条件を確認してください。

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