というのは、多くの経営者が考えることではないでしょうか。しかし、実は高額年会費のステイタス性の高い法人カードであっても、簡単に年会費の元を取ることができます。
という経営者の方も多いはずです。
今回は「高額年会費の法人カードの元を取る方法」について解説します。
高額年会費の法人カードの元を取る方法
方法その1.「レストランのコース料理1名分無料」で元を取れ!
高額年会費の法人カードに必ずある優待特典は
というものです。
JCBプラチナ法人カード
グルメ・ベネフィット
国内の厳選した有名レストランの所定のコースメニューを2名様以上で予約すると、1名様分の料金が無料となる期間限定の優待サービスです。プライベートなご会食やビジネスでの接待などに、ぜひご活用ください。
三井住友ビジネスカード(プラチナ)
プラチナグルメクーポン
東京・大阪を中心、約100店舗の一流レストランで2名さま以上ご利用いただいた場合、会員1名さま分が無料になるクーポンを差し上げます。
ダイナースクラブビジネスカード
エグゼクティブ ダイニング
会員様を含む2名様以上で所定のコース料理をご利用いただくと、1名様のコース料金が無料
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
ダイニング・アクセス
2~4名様のグループでご予約いただきますと、1名様分のコース料金が無料
などがあります。
エグゼクティブ ダイニングの対象店舗を見てみると・・・
10,000円~15,000円のコース料理
がずらっと並んでいます。
仮に
- 取引先との接待でも、
- 外注先との飲みでも、
- 従業員との飲みでも、
- デートでも、
- 家族サービスでも、
良いので、月1回「エグゼクティブ ダイニング」を使うと仮定すると・・・
ということになります。
ダイナースクラブビジネスカードの年会費は
- 29,700円(税込)
ですので、これだけで約5倍の年会費の元が取れる計算になります。
三井住友ビジネスカード(プラチナ)の年会費は
- 55,000円(税込)
JCBプラチナ法人カードの年会費は
- 30,000円(税込)
ですから、どれでもこの方法を活用すれば、年会費の元は取れるのです。
会社の経営者であれば、月1回ある程度の高級店で食事する機会ぐらいは誰でもあるはずです。
ことになります。
この手法で元を取る際の注意点
年会費の高い法人カードでも「レストランのコース料理1名分無料」特典が使えないものもある
例えば
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
のようにある程度のステイタス性の高い法人カードですが、「レストランのコース料理1名分無料」特典はありません。事前に調べた上で法人カードを比較する必要があります。
年会費が格安の法人カードの「レストランのコース料理1名分無料」は若干レストランのランクが落ちる!?
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)
は、年会費が格安の法人カードです。
しかしながら、「Mastercard」ブランドを選べば
Mastercard T&E Savings ダイニング BY 招待日和
全国約200店の有名レストランにて、2名様以上のご利用で1名様が無料に。
という同じ「レストランのコース料理1名分無料」のサービスですが・・・
価格帯が5,000円~15,000円と若干落ちるのです。
「1回のコース料理の値段が安い」ということは「利用しやすい」ということでもありますが、割引になる金額も小さいということを意味しています。
また、格安法人カードなので利用者も多く
※土曜・日曜・祝日は予約デスクがお休みのため、ご予約及び日時変更・キャンセルのご依頼はお早めにお願いいたします。
というように予約サービスも、完璧なサービスが受けられないのです。
方法その2.「プライオリティ・パス」で元を取れ!
高年会費の法人カードに必ずと言っていいほど、付帯されているのが「プライオリティ・パス」です。
プライオリティ・パスとは
この「プライオリティ・パス」ですが自前で取得しようとするとそれなりに高額な年会費が発生します。
会員ランク | 年会費 | 会員本人料金 | 同伴者料金 |
---|---|---|---|
スタンダード | US$99 | US$32 | US$32 |
スタンダード・プラス | US$249 | 無料利用10回、その後のご利用料金US$27 | US$32 |
プレステージ | US$429 | 全て無料 | US$32 |
高額年会費の法人カードに付帯されているのは
年会費(税込):US$429 「プレステージ」
がほとんどです。
と言えるのです。
年会費が比較的安くて「プライオリティ・パス」が付帯されている法人カードは
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
楽天ビジネスカード
この手法で元を取る際の注意点
実は、しょぼい空港ラウンジ!
- クレジットカード会社の空港ラウンジ
と
- ビジネスクラスで搭乗 → 航空会社のビジネスクラスの空港ラウンジ
- ファーストクラスで搭乗 → 航空会社のファーストクラスの空港ラウンジ
を比較すると
のです。
成田空港のクレジットカード会社の空港ラウンジ
成田空港の航空会社の空港ラウンジ(ビジネスクラス)
つまり、ステイタス性の高い法人カードを持つ方が
というのであれば、わざわざ「プライオリティ・パス」でしょぼいラウンジに行く必要がないのですから、「プライオリティ・パス」は不要なのです。
という方の場合は、待ち時間をつぶすのに「プライオリティ・パス」がうってつけなのです。
似て非なるものですので、利用の際は注意しましょう。
方法その3.「ホテルスイート割引」で元を取れ!
高額年会費の法人カードのいくつかには
スイートホテル優待
の特典があるカードがあります。
例えば
三井住友ビジネスカード(プラチナ)
プラチナホテルズ
アップグレードホテルズでは、国内約40のホテルと約10の旅館での優待料金と併せて、お部屋もしくはお料理などのアップグレードをいたします。
スペシャルプライスホテルズでは、国内約10のホテルのスイートルームを50%OFFでご利用になれます。
スイートルーム:50%OFF
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・セレクト/スイートルーム・プラン
スイートルーム:50%OFF
実際に料金を確認してみると
経営者の方であれば
- デートや
- 家族サービスで
年1回でも、スイートホテルに泊まる贅沢をする
というのであれば、この方法でも十二分に年会費の元を取ることができます。
方法その4.「マイルを貯めて」元を取れ!
高額年会費の法人カードは、ポイント還元率では、格安一般カードよりも低い還元率が設定されています。
そのため、「ポイントで元を取る」という方法は得策ではありません。
高額年会費の法人カードは「マイル」であれば、格安一般カードよりも高い還元率が設定されています。
「マイル」であれば、元を取りやすいのです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
SAISON MILE CLUB(年間参加料:無料)
ショッピング1,000円 → 10マイル
マイル還元率1.0%
JALコース
ダイナースクラブビジネスカード
ダイナースグローバルマイレージ(年間参加料:6,000円)
ダイナースクラブ リワードポイント:100円 → 1ポイント
1,000ポイント → 1,000マイルマイル還元率1.0%
【参加航空会社/フリークエント・フライヤー・プログラム名の一覧】
全日本空輸/ANAマイレージクラブ
アリタリア-イタリア航空/クラブ・ミッレミリア
大韓航空/スカイパス
デルタ航空/デルタスカイマイル
ユナイテッド航空/マイレージ プラス
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
で月50万円のカード利用がある場合
月50万円 × 12か月 × マイル還元率1.0% = 6万マイル
貯まることになります。
JALの場合
ヨーロッパであれば、エコノミークラス・ディスカウントマイルの「JAL国際線 特典航空券」で5万マイルが必要です。
つまり、月50万円の法人カード利用で、年に1回ヨーロッパに行ける計算になります。
3月にロンドンに行こうとすれば
すくなくとも、8万2,000円のヨーロッパ旅行が無料でできる計算になるので、十二分に元が取れると言っていいでしょう。
月50万円の法人カード利用というと「そんなに使えないよ。」と思う方も多いかと思いますが、インターネット広告で集客をしている会社であれば、少人数であっても、すぐにこのぐらいのカード利用額になってしまいます。
このケースでは、マイルの価値が1マイル=1.64円ですから
年会費3万円の法人カードの元をマイルで取るためには、年間1,829,268円のカード利用があれば良いのです。
月15万円程度のカード利用はそれほど難しい話ではありません。
方法その5.「ビジネスサービス」で元を取れ!
ダイナースクラブビジネスカード
プライベートアドバイザー
選び抜かれた各分野のプロ5人の「プライベートアドバイザー」が参謀役や顧問として無料相談してくれるサービス
社員数が十分に多い中小企業であれば
- 顧問税理士
- 顧問弁護士
- 顧問会計士
- 顧問社労士
- 財務コンサルタント
を抱えているケースは少なくありません。
しかし、社員数が10名以下の中小企業、社員がいない1人会社、個人事業主の場合は
- 顧問税理士
- 顧問弁護士
- 顧問会計士
- 顧問社労士
- 財務コンサルタント
すべてを揃えるコストは、なかなか捻出できません。
少なくとも、1人の専門家を雇うには月1万円ぐらいのコストは発生するのですから、非常に難しいことなのです。
「プライベートアドバイザー」を利用すれば、相談が無料でできます。
当然、顧問として業務をしてもらうためには別途コストが発生しますが、「相談できれば十分」という規模の企業も多いはずです。
ダイナースクラブビジネスカード
ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジ
ダイヤモンド経営者倶楽部の活動拠点として、メンバーのみが利用できる「銀座サロン」。ダイナースクラブ ビジネスカード会員の方は、カードのご提示でご入室・ご利用が可能です。
[場所] 銀座
ビジネスラウンジは
商談の場所
として活用できます。
起業直後や1名、2名の少人数で会社経営をしている場合は
会社のオフィスで商談すると「なめられる」ことも少なくありません。
銀座でのビジネスラウンジで常に打ち合わせをするコストとして、月22,000円(税込)であれば十分に元が取れるサービスと言えます。
都内への出張が多い方の中継地点としての活用も可能です。
まとめ
高額年会費の法人カードの元を取る方法には
- 方法その1.「レストランのコース料理1名分無料」で元を取れ!
- 方法その2.「プライオリティ・パス」で元を取れ!
- 方法その3.「ホテルスイート割引」で元を取れ!
- 方法その4.「マイルを貯めて」元を取れ!
- 方法その5.「ビジネスサービス」で元を取れ!
があります。
これらの技を駆使すれば、年会費3万円~5万円の法人カードでも、年会費無料で発行できるようなものです。
このようなサービスを使いこなすことで、法人カードをお得に利用することができます。覚えておきましょう。