今回は、筆者が保有・利用している法人デビットカード「GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード」の申込手順・使い勝手・発行期間・審査・メリットデメリットを徹底解説します。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードを作った経緯
筆者は、11社会社を経営しています。どれも、社員数数名の小さい会社ですが、新会社を立ち上げるにあたって、昨今は法人口座の開設が非常に厳しくなっている状況です。これは、反社会的勢力が法人口座の売買などをするケースがあり、金融庁が法人口座の開設を厳格にするよう再三金融機関に指導しているからです。
法人カードよりも、法人口座の開設の方が審査が厳しいような状況となっています。
新しく設立した会社の場合
- メガバンク → 審査がほとんど通らない
- 地銀 → 審査がなかなか通らない
- ゆうちょ銀行 → 審査がやや通りやすい
- ネット銀行 → 審査が通りやすい
となっており、ネット銀行しか選択肢がないのが正直なところです。
ネット銀行の口座で選ぶとしたら
- 法人デビットカードの年会費が永年無料
- 法人デビットカードのキャッシュバック率が1.0%
- 法人口座の同行宛ての振込手数料が無料
という「GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード」を選択した形となります。
発行会社 | GMOあおぞらネット銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
キャッシュバック還元率下限 | 1.00% |
キャッシュバック還元率上限 | 1.50% |
ポイント還元率下限 | - |
ポイント還元率上限 | - |
第三者不正使用保険 | ○1000万円 |
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの発行手順
日時:2019年11月8日
手順その1.ウェブサイトに行く
ウェブサイトに行って「口座開設申込はこちら」ボタンをクリックします。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの公式サイトはこちら
手順その2.「口座開設申込フォーム」に入力する
会社情報
- 法人名
- 法人名(フリガナ)
- 居住地国
- 郵便番号
- 住所
- 実特法上の上場法人等の確認
- 特定法人の確認
- 特定組合員の確認
- 個人・法人の区分
- 氏名
- 法人名
- 法人名(フリガナ)
- 郵便番号
- 住所
- 事業内容
- 決算月
- 設立年月日
- 資本金
- 従業員数
- 米国納税義務(FATCA)
- 法人番号
連絡先情報
- 電話番号
- メールアドレス
代表者情報
- 氏名
- 氏名(フリガナ)
- 役職名
- 生年月日
- 性別
- 郵便番号
- 住所
取引責任者情報
- 代表者情報をコピーして一括入力
手順その3.「口座開設申込Web登録完了」
口座開設申込Web登録が完了します。
手順その4.「口座開設申込書(PDF)」を印刷する
口座開設申込Web登録が完了画面に表示された「口座開設申込書(PDF)を印刷する」ボタンをクリックして、印刷します。
手順その5.「口座開設申込書(PDF)」の記入、必要書類の同封、郵送
「実印」のところに「法人印(銀行印ではなく、実印)」を押印し、返信用封筒部分を封筒に貼り合わせて必要書類と合わせて郵送します。
必要書類
- 口座開設申込書(実印押印)
- 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)の原本 ※発行日から6カ月以内
- 印鑑証明書の原本 ※発行日から6カ月以内
- 事業内容が確認できるホームページのアドレス、会社案内、パンフレット、チラシなど
- 法人番号確認書類(法人番号指定通知書、法人番号印刷書類)
- 取引責任者の本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、パスポートなど)
手順その6.口座開設完了
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの口座開設後の送付物
日時:2019年11月18日
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの口座開設が完了し、法人デビットカード「GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード」が郵送されてきます。
内容物は
- 法人口座初期設定のご案内
- 法人デビットカード
- 消費税引き上げに伴う各種手数料改定のお知らせ
- 法人デビットカードのチラシ
です。
法人口座初期設定のご案内
法人デビットカード
消費税引き上げに伴う各種手数料改定のお知らせ
法人デビットカードのチラシ
そのほか、経営者個人宛に住所確認用のはがきが届きます。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの発行スピード・限度額
発行スピード
- 申込:2019年11月8日
- カード到着:2019年11月18日
10日、8営業日で法人口座の口座開設、法人デビットカードの発行が完了しました。
限度額
どなたも一律ですが
- 国内ショッピング:最大500万円
- 海外ショッピング:最大500万円
- 海外ATMでの現地通貨引き出し:最大100万円
となっています。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの使い勝手・メリット
審査が甘い
実際、今回は
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- 巣鴨信用金庫
すべて法人口座の開設は断られました。
理由は
- 一度に複数の法人口座の開設はできない
- 取引や紹介がないと法人口座の開設はできない
- 理由は不明
で、審査に通らなかった状況です。
それでも、GMOあおぞらネット銀行は、10社申し込んだのですが、10社分法人口座の開設が問題なくできました。
「審査の甘さ」は、起業直後の経営者にとってはありがたいメリットと言えます。
振込手数料が安い
- 同行宛ての振込手数料:無料
- 他の金融機関宛ての振込手数料(3万円未満):166円
- 他の金融機関宛ての振込手数料(3万円以上):261円
ですので
三菱UFJ銀行
- 同行宛ての振込手数料:110円
- 他の金融機関宛ての振込手数料(3万円未満):275円
- 他の金融機関宛ての振込手数料(3万円以上):440円
ですから、1回100円以上安いのです。
- 年間100社の振込をするとしても、1万円以上
- 年間1000社の振込をするのであれば、10万円以上
GMOあおぞらネット銀行を使った方がコスト削減できるということです。
法人デビットカードのキャッシュバック率が1.0%と抜群に高い!
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードでは、キャッシュバックは毎月21日(土日祝日の場合は翌営業日)に、前月分のご利用金額に応じて、利用額の1.0%がキャッシュバックされます。
法人カードの平均値よりも高い、キャッシュバック率1.0%で経費利用ができるのです。
アプリの操作性が良い
ネット銀行だからこそですが、スマホアプリの操作性が高く
- 明細の確認
- 振込・振替
- 預金残高確認
- ポイント確認
などが、簡単にできます。
セキュリティを重視するがゆえに、まったく使いにくくなっているメガバンクのスマホアプリと比較すると、何倍も使いやすいのです。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの使い勝手・デメリット
利用できない加盟店がある
これは、デビットカード全体の問題ですが
- ガソリンスタンド
- ETC料金
- 毎月払いのサービス(プロバイダー料金)
- 広告宣伝費(Yahoo!、google)
結局、使わないケースがあるため、法人デビットカードだけを持っていても、お得ではなく、法人カードも併用する必要があるのです。
ネット銀行が利用できない支払いがある
- 公共料金や税金の引き落とし口座に指定できない
- 海外送金の受取銀行に設定できない
など、メガバンクであれば、利用できるシチュエーションでも、「ネット銀行は未対応」というサービスは少なくありません。
これは大きなデメリットと言えます。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードを作成・利用してみての考察
一言で言うのであれば
です。
というのは、法人カードと比較しても、抜群のコストパフォーマンスであり、その上で「起業直後でも作れる、審査の甘い法人口座」というのは、大きなメリットになります。
デメリットとしては、GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードだけの問題ではありませんが
- 利用できない加盟店がある
- 口座振替などで利用できないケースがある
という使い勝手が制限されてしまう点です。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード自体はお得なのですが、それだけではすべての支払いをカバーすることはできないため、
- すべての加盟店で使える「法人カード」
- すべての支払いに使える「メガバンク・地方銀行の法人口座」
も、作っておく必要があるため、併用しなければならないのです。
発行会社 | GMOあおぞらネット銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
キャッシュバック還元率下限 | 1.00% |
キャッシュバック還元率上限 | 1.50% |
ポイント還元率下限 | - |
ポイント還元率上限 | - |
第三者不正使用保険 | ○1000万円 |
「GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードの審査は厳しい?甘い?」
「実際に保有している方の使い勝手、メリットデメリットを教えて欲しい。」