【体験談】法人カード即日発行の裏技。作ったからわかる法人カードスピード発行方法とは?

man
「法人カードをすぐ手に入れることはできるの?」
「今日中に法人カードが欲しいだんけど・・・どうすればいいの?」
「即日発行ができる法人カードってないの?」

と経営者がすぐに法人カードが必要な状況になったら、どの法人カードを選べば良いのでしょうか?今回は法人カードの即日発行の裏技を解説します。

今現在、即日発行が可能な法人カードはない!

結論から言えば

即日発行が可能な法人カードというのは、現在確認できる中で1枚もありません。
※セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、即日発行が可能な個人向けのクレジットカードですが、法人口座を引き落とし口座に設定できるため、法人カードとしても利用できます。

なぜ、即日発行が可能な法人カードがないの?

理由その1.審査を慎重にする必要があるから

  • 事業性資金の支払で利用する法人カード
  • プライベートの支払で利用する個人向けのクレジットカード

を比較すると、カード会社が貸し倒れになるリスクは断然「事業性資金の支払で利用する法人カード」の方が高いのです。

利用額も、経費利用の法人カードの大きくなることも要因ですが

そもそも

  • 法人 → 倒産する可能性がある → 収入がなくなる・返済できない
  • 個人 → 給与をもらっていればクビにならない限りは収入がなくならない(クビになっても、アルバイトや転職をすれば返済は可能)

という違いが大きいのです。

個人の方であれば、給与の大小はありますが会社が存続している限りは収入が途絶えることはありません。仮に会社をクビになったとしても、転職すれば収入は復活しますし、職を選ばなければ派遣社員としてでも、アルバイトでも、収入を得ることはできます。カード会社の貸し倒れリスクは非常に小さいのです。

一方で法人や個人事業主の場合は、収入がゼロになる、赤字になる、可能性も高く、そうなってしまえば、カード利用額の返済ができなくなってしまいます。また、最悪の場合は自己破産や債務整理をするケースも多く、カード会社は利用額がそのまま損失になってしまうのです。とくに破産されれば、債務は戻ってこないのです。

このような状況があるので

審査の厳しさは

法人カード > 個人のクレジットカード

となってしまい、審査が慎重に行われ、時間が長くなるため、即日発行が可能な法人カードはないのです。

理由その2.そもそも、個人のクレジットカードも即日発行が可能なのはごく一部

もう一つの理由としては、元々クレジットカードは即日発行できるものが少ないということです。

現在、私が確認できている即日発行が可能な個人向けのクレジットカードというのは

  1. セゾンカードインターナショナル
  2. アコム(ACマスターカード)
  3. エポスカード
  4. エムアイカード
  5. セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
  6. 三井ショッピングパークカード
  7. PARCOカード
  8. ロフトカード

と10枚程度です。

セゾンカードは同じクレジットカード会社(クレディセゾン)が発行しているため、まとめると

  1. クレディセゾン発行のセゾンカード
  2. アコム(ACマスターカード)
  3. エポスカード
  4. エムアイカード

の4種類しかないのです。

クレジットカードは500枚ぐらいは発行されていますが、なぜ、こんなに即日発行が可能なクレジットカードが少ないかと言うと・・・

「郵送」

という手続きが必要だからです。

審査までは即日で完了したとしても、そこから「郵送」するとなれば、1営業日~2営業日かかってしまうため、即日発行ができないのです。

前述した即日発行が可能な個人向けのクレジットカードはすべて「店舗受取」が可能なものです。

  1. クレディセゾン発行のセゾンカード → パルコ、ららぽーと、ミッドタウンのセゾンカウンター
  2. アコム(ACマスターカード) → アコムの無人契約機
  3. エポスカード → マルイ
  4. エムアイカード → 伊勢丹、三越、岩田屋、ルクア

店舗でカードを渡せるからこそ、「郵送」が不要になり、即日発行ができるというわけです。

法人カードは、個人と比較すれば発行する方も10分の1程度しかいません。その人のために店舗を設置して、即日発行が可能な状態にするとなると、コスト的に合わないのです。

結果

即日発行が可能な法人カードはない

のです。

では

man
「今日中にインターネットサービスを利用したいのでカード支払いをする必要がある」
「今日中にオフィス家具を購入したいので法人カードが必要」
「明日、出張に行くので法人カードが必要」
「明日、接待をするので法人カードが必要」
・・・

という場合、今日中に法人カードを利用したい方はどうすれば良いのでしょうか?法人カード即日発行の裏技を解説します。

法人カード即日発行の裏技

1.個人向けのクレジットカードで一時的に立替える

即日発行の法人カードがないのですから、個人のクレジットカードで代用することが一つの解決策になります。

  1. 今お持ちのクレジットカードで支払う
  2. 前述した即日発行が可能な個人向けクレジットカードを作成してから支払う

の2パターンが考えられます。

個人のクレジットカードで会社の経費利用をしても、税務上問題はないの?

  • 法人カード → 法人口座からの引き落とし
  • 個人カード → 個人口座からの引き落とし

ですから、「役員が個人のクレジットカードで会社の備品を購入した。」という場合は、役員個人の銀行口座から引き落とされてしまうので「役員が会社の備品の購入代金を立て替えた。」という形になります。

役員が会社の支払いを立て替えることは決して少なくありませんから、問題ありません。役員が現金で立て替えることもあれば、自分のクレジットカードで支払って立て替えることもあるということです。

個人のクレジットカードで会社の経費を立て替えた場合の仕訳処理は?

法人カードの仕訳処理

法人カード利用日

借方 金額 貸方 金額
消耗品費 50,000 未払金(クレジットカード) 50,000

法人口座からカード利用額が引き落とされた日

借方 金額 貸方 金額
未払金(クレジットカード) 50,000 普通預金 50,000

カード会社が立て替えている期間は「未払金」で処理するのが一般的です。

ちなみに、法人口座からカード利用額が引き落とされた日にまだ商品が届いていない場合は「前払い金」で処理します。

借方 金額 貸方 金額
前払金 50,000 未払金 50,000
借方 金額 貸方 金額
消耗品費 50,000 前払金 50,000

法人カードを仕入れに使った場合は「買掛金」になります。

借方 金額 貸方 金額
消耗品費 50,000 買掛金 50,000

法人口座からカード利用額が引き落とされた日

借方 金額 貸方 金額
買掛金 50,000 普通預金 50,000
経営者、役員、社員の個人のクレジットカード立替時の仕訳処理
借方 金額 貸方 金額
消耗品費 50,000 未払金(役員未払金、社長未払金) 50,000

立て替えた人に会社が立て替え分を小口で清算した日

借方 金額 貸方 金額
未払金(役員未払金、社長未払金) 50,000 現金 50,000

です。

同じ「未払金」を使うのでややこしいのですが、法人カードの場合はクレジットカード会社にまだ支払っていないという意味での「未払金」、個人カードで立て替えの場合は、立て替えた人にまだしはらっていないという意味での「未払金」になります。

ちなみに個人事業主の場合は立替処理の場合は「事業主借」を利用します。

woman
じゃあ、はじめから個人のクレジットカードだけでいいんじゃないの?

おすすめはできません。

会計上、すべての支払いを経営者が立て替える処理にすることはできなくはありません。

しかし、個人のカード利用と法人のカード利用が混在してしまうため

  • 経理作業が煩雑化する
  • 税務署から脱税を疑われる

リスクがあるのです。

経営者が家族旅行も、会社のPCの購入も全部同じ個人のクレジットカードで行っていた場合

staff
税務署:「個人のプライベートな費用を会社の経費として不正に申告して、脱税しているのでは?」

と疑いの目をもって見られてしまいます。

だからこそ、税理士は

fp
「個人と法人の口座は別で管理してください。」
「個人と法人の経費利用は切り分けてください。」

と口酸っぱく言ってくるのです。

concierge
即日でカード利用が必要な場合は「経営者個人のクレジットカードで立て替える」という臨時的な対応で問題はないのですが、恒久的にすべての支払いを個人のクレジットカードで立て替えて良いものではないのです。

2.個人カードで立て替えている間に法人カードを作る

個人のクレジットカードでの立て替えは、即日、クレジットカードを使うための一時的な処置です。

その間に法人カードを申込んでおいて、後から法人カードに切りかえれば良いのです。

筆者は10枚の法人カードの作成経験がありますが

その中で、最も早く発行できた法人カードは

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

2018年8月以降は、セキュリティ強化の観点から、ICチップを搭載したカードに切り替わっており、カードデザインが変更されています

です。

申込日時:2016年7月26日16時30分
電話確認日時:2016年7月27日16時27分
審査通過メール受信日時:2016年7月27日16時37分
カード到着日時:2016年7月31日14時51分

で発行できました。

申込みからカード到着まで、たった、5日です。

法人カードの中には1カ月~2カ月の時間がかかるものもありますから、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、非常に早い発行スピードと言っていいでしょう。

なぜ、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの発行がこんなにも早いのか?というと

カード到着までの手順が違うのです。

一般的な法人カードの発行手順
  1. WEB申込
  2. 電話確認
  3. 申込書類到着
  4. 申込書類、必要書類返送
  5. 審査
  6. カード到着

です。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの発行手順
  1. WEB申込
  2. 電話確認
  3. 審査
  4. カード・申込書類到着
  5. 申込書類、必要書類返送

です。

先に、法人カードが届いてから、口座振替などの書類を返送する形なので、順番が違うのです。申込書と法人カードが一緒に届くのは違和感はありますが、スピード発行できる点ではおすすめの法人カードとなっています。
国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)22,000円
2年目~年会費(税込)22,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
【年会費特典】初年度年会費無料
条件達成で最大30,000円キャッシュバック※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。あらかじめご了承ください。

3.個人のクレジットカードでずっと使い続ける裏技

先ほど

個人のクレジットカードでの立替をずっとし続けると

  • 経理作業が煩雑化する
  • 税務署から脱税を疑われる

ため「辞めた方が良い」と言いましたが、これを回避することもできます。

というのも

concierge
「個人の経費利用」と「法人の経費利用」が混在するから問題になるのです。個人名義だからダメということではないのです。

だとすれば

  • 個人名義の銀行口座
  • 個人名義のクレジットカード

であっても、完全に会社の経費利用のみにしておけば問題ないのです。「個人の経費利用」と「法人の経費利用」が分離できればいいのです。

concierge
筆者は会社設立して4年目になりますが、法人名義の銀行口座も持っていますが、いまだに個人名義の銀行口座を使い続けています。税理士にも、これは個人名義だけれども、会社の利用にしか使っていない口座として、税務署にも申告しています。

この形で良いのであれば

申し込んだその日のうちに

  1. 個人名義で新しい銀行口座を開設
  2. 個人の即日発行が可能なクレジットカードを申込む

ことができれば、即日発行したクレジットカードを法人用に使い続けることができるのです。

すでにお持ちのクレジットカードの場合は、何らかの個人用の支払いをしているはずですし、引き落とし口座の個人名義の口座も、個人用の入出金があるはずなので「完全な分離」ができないのですが

新しく作った個人名の口座で、その口座を引き落とし口座に設定した個人名義のクレジットカードであれば問題ないのです。

即日発行が可能なクレジットカードはスペックはそれほど良いものではありませんので、受取場所で比較することをおすすめします。

おすすめの即日発行が可能な個人向けクレジットカード

人気ランキングカード名国際ブランド初年度年会費(税別)審査時間発行期間即日発行流れ受取場所受取場所の数即日発行に必要なものポイント還元率下限ポイント還元率上限
1位セゾンカードインターナショナルVISA/JCB/Mastercard0円最短30分即日1.WEB申込(受取場所指定)
2.申込内容の確認電話
3.審査
4.審査結果メールの到着
5.セゾンカウンターでカード受取
セゾンカウンター店舗検索全国51か所
東京都8か所
パルコ、ららぽーと、ミッドタウンなどの大型ショッピングセンター
本人確認書類
キャッシュカード・通帳
金融機関のお届け印
受付番号
0.50%0.50%
2位アコム(ACマスターカード)Mastercard0円最短30分即日1.WEB申込
2.審査結果のご連絡
3.お近くの「むじんくん」に行く
4.契約手続き
5.カード受取
むじんくん店舗検索全国342か所
東京都44か所
主要駅の駅前
本人確認書類
(収入証明書)
キャッシュカード・通帳
金融機関のお届け印
0.00%0.00%
3位エポスカードVISA0円数分後即日1.WEB申込(受取場所指定)
2.審査
3.審査結果メール連絡
4.エポスカードセンターに行く
5.カード受取
エポスカードセンター店舗検索全国42か所
東京都11か所
マルイ
本人確認書類
キャッシュカード・通帳
金融機関のお届け印
0.50%5.00%
4位エムアイカードVISA0円最短60分即日1.WEB申込(受取場所指定)
2.審査
3.審査結果メール連絡
4.カードカウンターに行く
5.カード受取
エムアイカードカウンターー店舗検索全国28か所
東京都6か所
伊勢丹、三越、岩田屋、ルクア
本人確認書類
キャッシュカード・通帳
金融機関のお届け印
0.50%1.00%
法人口座からの引き落としができる

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、個人向けの即日発行が可能なクレジットカードですが、法人口座を引き落とし口座に設定できるため、法人カードとしても利用することが可能です。

海外出張などで選ぶのであれば

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

ポイント還元率や特典で選ぶのであれば

エポスカード

発行のしやすさ、使いやすさで選ぶのであれば

セゾンカードインターナショナル

がおすすめです。

この方法で個人名義のクレジットカードを作る際も、即日発行が可能なクレジットカードは元々ポイント還元率などは高くありませんので、即日発行のカードで一時的に支払いをしている間に、ポイント還元率が高いクレジットカードに切りかえることを検討しましょう。

完全に分離さえできていれば、個人名義のポイント還元率が手厚いクレジットカードでも問題ないのです。

まとめ

即日発行が可能な法人カードはありません。

理由は

  • 個人よりも法人の方が貸し倒れリスクが高い為、審査に時間がかかる
  • 店舗受取ができないため、郵送で1営業日~2営業日かかる

からです。

それでも、その日のうちに会社の経費利用でクレジットカード払いを利用したいのであれば、取れる方法は2つあります。

1.個人のクレジットカードで立て替えてその間に法人カードを作る
2.新しく法人利用目的の個人名義の銀行口座を作り、即日発行が可能な個人名義のクレジットカードを作る

です。

teacher

どちらの方法でも問題ありませんが、個人のクレジットカードで立て替えている間に法人カードを作るのがおすすめの対応方法です。

なぜなら、法人カードの方がビジネス利用を前提にした特典があることと、限度額も大きくなるからです。また、社員用の追加カードや法人ETCカードの発行などを見越しても、会社の経費で利用するのであれば法人カードを持っておくべきなのです。

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