今回は、デポジット型の法人カードについて、デポジット型の法人カードとは?デポジット型の法人カードのメリットデメリットを丁寧に解説します。
デポジット型の法人カードとは?
スマートビリングサービス株式会社(SBS)は、SBS Premium Card(DP)、SBS Premium Card(DPB)の提供を開始しました。
- SBS Premium Card(DP) → 個人向けのクレジットカード
- SBS Premium Card(DPB) → 法人向けのクレジットカード
ですが、最大の特徴は「デポジット型クレジットカード」であることです。
デポジット型クレジットカードとは
を言います。
デポジット型の法人カード(クレジットカード)のメリット
メリットその1.審査が不要、審査なし
そもそも、法人カードに審査が必要な理由は
クレジットカード会社が法人カードの支払いを1カ月~2カ月の間、立て替える仕組みになっているため、返済能力のない方にカード発行をしてしまうと、返済できなかった場合にクレジットカード会社に「貸し倒れ損失」が発生してしまいます。
この「貸し倒れ損失」を回避するために、返済能力の低い方を除外しなければならず、そのために、審査を行うのです。
デポジット型の法人カードの場合は
最初にデポジット(保証金)を利用者が入金するため、万が一返済ができなかった場合は、このデポジット(保証金)から返済額が引き落とされるのです。
デポジット(保証金)を使い切ってしまえば、次月以降は利用できなくなるため、クレジットカード会社としては、「貸し倒れ損失」は発生しないのです。
ということですので
- 債務整理中の方でも
- 自己破産した方でも
- 返済事故を起こした経験のある方でも
- 赤字決算の会社でも
- 起業直後の会社でも
- 税金未納の会社でも
関係なく、デポジット(保証金)を支払えれば、発行することができる法人カードなのです。
メリットその2.ポイントや優待特典が使える
という疑問はあると思いますが、
現金払い・銀行振込でなく、デポジット型の法人カードを持つ理由として
- ポイントが付帯される
- 優待サービスが利用できる
というメリットがあります。
前述した「SBS Premium Card(DPB)」の場合は
ポイント付与
- 1,000円 = 1.0ポイント
- 入会1年間は、ポイント1.5倍
- 誕生日月は、ポイント3倍
- 50万円以上の利用で、300ポイント
優待サービス
サービス名 | 優待サービス |
---|---|
専門家業務依頼サービス | サービス利用時5,000円キャッシュバック |
海外Wi-Fiレンタルサービス | ご利用料金20%割引 |
宿泊予約割引サービス | 団体宿泊8%割引 個人宿泊 初回5,000円割引 |
国内・海外旅行割引サービス | 海外旅行最大8%割引 国内旅行最大5%割引 |
助成金申請代行サービス | 成果手数料最大6%割引 |
求人無料掲載サービス | 求人掲載完全無料!エン転職へのスカウトメール通常10通を20通で提供 |
コスト削減サービス | 成果報酬手数料50%を20%割引 |
補助金申請代行サービス | 申請時着手金10%割引 |
採用ホームページ制作サービス | 採用ホームページ作成 通常5万円が2万円で提供! |
贈答花割引サービス | 贈答花のご注文全品5%割引 |
経理アシスタントサービス | 経費精算書や決算書の作成10%割引 |
iPhone・Pixel修理代金割引サービス | 各種修理代金1,000円割引 |
航空券航空券割引サービス | 国内の旅行券が最大30%割引 |
航空券就業規則・36協定 | 就業規則・36協定の作成費用20%割引 |
メリットその3.銀行振込ではサービス利用にタイムラグが発生する
はじめにデポジット(保証金)を入金するのであれば、銀行振込であっても、法人カード払いであっても、もとは自社の資金ですから、違いはないように思われますが
多くのビジネスサービスでは
- 銀行振込 → 着金を確認後、アナログでサービス利用開始
- クレジットカード払い → 即時利用開始
という「利用開始までのスピードの違い」が発生します。
メリットその4.クレジットカードの利用明細の方が経理負担は軽い
同様に
はじめにデポジット(保証金)を入金するのであれば、銀行振込であっても、法人カード払いであっても、もとは自社の資金ですから、違いはないように思われますが
デポジット型の法人カードであれば、利用明細で支払いを管理することができます。
- 現金払い
- 銀行振込
など、支払い方法がまちまちの状態で、経理精算作業をするよりは
すべてをクレジットカード払いに統一して、経費精算作業をする方が何倍も使い勝手が良いのです。
デポジット型のおすすめ法人カード
国際ブランド | Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 11,000円 |
2年目~年会費(税込) | 11,000円 |
年会費優遇条件 | 限度額(極度額)で年会費が変動 極度額:30万~100万円→10,000円 極度額:110万~200万円→20,000円 極度額:210万~500万円→40,000円 極度額:510万~1000万円→60,000円 極度額:1010万円~→80,000円 |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 0.50% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
国際ブランド | Mastercard® |
初年度年会費(税込) | 38,500円 |
2年目~年会費(税込) | 38,500円 |
年会費優遇条件 | 限度額(極度額)で年会費が変動 極度額:10万円→35,000円 極度額:20万~90万円→40,000円 極度額:100万~190万円→50,000円 |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 0.50% |
ポイント倍増方法 | - |
- |
- |
デポジット型の法人カード(クレジットカード)のよくある質問
質問その1.プリペイドカードとは何が違うの?
プリペイドカードとは
を言います。QUOカード、バニラVisaなどがプリペイドカードに該当します。
プリペイドカードは、あらかじめ設定された金額を購入したら、その金額の範囲内でしか利用することができません。
使い切ってしまったら、またプリペイドカードを買いなおす(もしくはチャージする)必要が出てきます。
デポジット型の法人カード(クレジットカード)であれば、初回にデポジット(保証金)を入金すれば、その後は都度の入金などは不要です。
カード利用額は、通常のクレジットカードと同じように口座から引き落とされるため、引き落としのたびに自動的にデポジット(保証金)の枠が回復するイメージです。
質問その2.デビットカードとは何が違うの?
デビットカードも、審査不要の決済用カードですが
- デビットカード:カード利用時に即時引き落とし
- デポジット型のクレジットカード:カード利用後1カ月~2カ月後に引き落とし
となります。
引き落としタイミングの違いがあるのです。
利便性で言えば、大きな違いはありません。
デポジット型の法人カード(クレジットカード)は、おすすめなのか?
筆者の意見としては
と考えます。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの場合
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 36,300円 |
2年目~年会費(税込) | 36,300円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 5.00% |
ポイント倍増方法 | ●ボーナスポイント・パートナーズ 高島屋オンラインストア :2倍 じゃらん :2倍 Oisix (おいしっくす) :2倍 アイシティ:3倍 イモトのWiFi :5倍 レストラン・ホテル:2倍~10倍 ●メンバーシップ・リワード・プラス ポイント交換レート:2倍 |
- |
【入会後・カード利用】合計190,000ポイント |
アメックスでは
- 審査を甘く設定する
- その代わりに初めの半年間の限度額を抑える(ゴールドなら30万円程度)
ことで、貸し倒れリスクを回避しています。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの年会費は36,300円(税込)ですから
10社に1社貸し倒れが発生しても
31,000円 × 10社 = 31万円の収益
があります。
限度額を30万円以内に抑えておけば
という考え方で、ステイタス性の高いゴールドカードですが、審査はかなり甘く設定されているのです。
件名:振込先のご案内
=================================時下益々ご清栄のこととお慶び申しあげます。
平素よりアメリカン・エキスプレスのカードをご利用いただき誠にありがとうございます。
さて、先般お問い合わせをいただきました弊社振込先の内容を以下にご案内させていただきますのでご確認いただけますようお願い申しあげます。
銀 行: みずほ銀行(0001)
支 店: 六本木支店(053)
口座種類: 普通預金
口座番号:******
口座名義: アメリカンエキスプレスインターナショナルインコーポレイテッド
金 額: –
ご送金注意事項:
1. 振込み人名義は基本カード会員さま名義でお願い申しあげます。
2. 振込み人名義の後に、カード番号(15桁の数字)の5桁目以降をご記入、ご入力いただけますようお願い申しあげます。
*カード番号はご入力必須ではないため、ご入力いただける限りで結構です。
3. ご送金はご利用代金明細書上の請求額通り、電信扱いにてお願い申しあげます。
4. 振込み手数料はカード会員さまのご負担となりますので、予めご了承いただけますようお願い申しあげます。
なお、このメールは送信専用となります。ご質問等ございましたら、お手数ではございますが、カード裏面に記載のお電話番号までご連絡くださいますようお願い申しあげます。=================================
入金したので、利用残高がマイナス(-995,818円)になっています。元々の、限度額が100万円ですから、合計199万5818円使える計算になるのです。
しかも、前述したSBS Premium Card (DPB)の年会費は
年会費:35,000円~55,000円(税込)
ですから、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードよりも高いのです。
国際ブランド | AMEX(アメックス) |
初年度年会費(税込) | 36,300円 |
2年目~年会費(税込) | 36,300円 |
年会費優遇条件 | - |
ポイント還元率/基本 | 0.50% |
ポイント還元率/上限 | 5.00% |
ポイント倍増方法 | ●ボーナスポイント・パートナーズ 高島屋オンラインストア :2倍 じゃらん :2倍 Oisix (おいしっくす) :2倍 アイシティ:3倍 イモトのWiFi :5倍 レストラン・ホテル:2倍~10倍 ●メンバーシップ・リワード・プラス ポイント交換レート:2倍 |
- |
【入会後・カード利用】合計190,000ポイント |
「どちらの法人カードを持ちたいのか?」は言うまでもないでしょう。
この場合も、デポジット(保証金)を支払えるお金があるのであれば「法人デビットカード」を利用すれば良いでしょう。
前述した通りでSBS Premium Card (DPB)の年会費は
- 年会費:35,000円~55,000円(税込)
です。
法人デビットカードであれば
- 年会費:永年無料
- ポイント還元率(キャッシュバック率):1.0%
で利用できるカードがいくつもあります。
発行会社 | GMOあおぞらネット銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
キャッシュバック還元率下限 | 1.00% |
キャッシュバック還元率上限 | 1.50% |
ポイント還元率下限 | - |
ポイント還元率上限 | - |
第三者不正使用保険 | ○1000万円 |
VisaやJCBの加盟店で利用できて
審査不要で発行できて
ポイントも貯まる
のですから、年会費永年無料の法人デビットカードの方が何倍も良いのです。
こう考えると
デポジット型の法人カード(クレジットカード)というのは、面白いクレジットカードではあるものの
- 外資系の法人カードは審査が甘く、デポジットで限度額の引き上げに対応してくれる
- 法人デビットカードの方が年会費が無料で利用できる
のですから、わざわざ年会費の高いデポジット型の法人カード(クレジットカード)を発行する必要性はほとんどないのです。
SBS Premium Card (DPB)を発行すべき方は
- 法人カードの審査に落ちてしまった方、審査に通らない方
- SBS Premium Card (DPB)の法人向け優待サービスを利用したい方
- SBS Premium Card (DPB)の年会費の高さが気にならない方
という、すべての条件に合致する方でしかないのです。
審査の甘い法人カードランキングはこちら
まとめ
デポジット型の法人カード(クレジットカード)とは
- 発行時にデポジット(保証金)を入金することで、審査不要で発行できる法人カードのこと
を言います。
デポジット型の法人カード(クレジットカード)のメリットには
- 審査不要、審査なし
- ポイントが貯まる
- 優待サービスが利用できる
- クレジットカード決済であれば、サービスを早く利用できるようになる可能性が高い
- 利用明細で経理負担を軽減できる
というものがありますが
- 外資系の法人カードは審査が甘く、デポジットで限度額の引き上げに対応してくれる
- 法人デビットカードの方が年会費が無料、かつ審査不要で利用できる
ため、取り立てて、デポジット型の法人カード(クレジットカード)の必要性はないのです。
「デポジット型の法人カードのメリットデメリットは?」
「デポジット型の法人カードがおすすめの方とは?」