マネーフォワード ビジネスカードの年会費は0円。1年に1度も使わない年だけ1,000円+税がかかる条件を公式情報で確認

年会費が0円のままになる条件を3つの手順で示したアイキャッチ画像

「年会費無料」と書かれた法人カードには、たいてい条件が付いています。前年に一定額を使えば無料、といった形が多いなかで、マネーフォワード ビジネスカードの条件はもっと緩やかです。ただし、条件がゼロというわけでもありません。使わなかった年にだけ請求が立つ仕組みになっていて、そこを読み違えると、休眠させたつもりのカードから引き落としが発生します。公式ページとサポートのよくあるご質問に書かれている内容だけで、費用の全体像を組み立てます。

先に結論

入会費と年会費は無料です。ただし2年目以降、直前の1年間に1度も支払い実績がない場合に限り、年会費1,000円+税が発生します。

判定はカード単位ではなくウォレット単位です。1つの事業者で10枚申し込んだ場合でも、1年に1度以上使ったカードが1枚あれば年会費は0円になります。

年会費とは別に発行手数料があります。リアルカードは1枚目が無料で、2枚目以降と再発行は900円+税。バーチャルカードは無料、ETCカードは1枚900円+税です。

基本情報を公式ページの表で確認する

まず土台になる条件を押さえます。公式サイトの「基本情報」欄には、カードの性格から支払日まで一枚の表にまとまっています。クレジットカードでありながらキャッシング機能を持たないこと、国際ブランドがVisaに限られることは、ここで明記されています。

マネーフォワード ビジネスカードの公式サイトに掲載された基本情報の表。カードタイプ、年会費、発行手数料、国際ブランド、3Dセキュア認証、カードポイント付与、1取引あたりの利用限度額、支払い方法、支払い日が並んでいる
出典:マネーフォワード ビジネスカード 公式サイト「基本情報」(2026年9月18日に表示を確認)。
項目 公式サイトの記載
カードタイプ クレジットカード(VISA加盟店で利用可能)。キャッシング機能なし
年会費 無料(2年目以降、直前1年間に支払い実績がない場合は1,000円+税)
発行手数料 リアルカード 2枚目以降900円+税(送料込み)/バーチャルカード 無料/ETCカード 900円+税・1枚
国際ブランド Visa(Visaタッチ決済対応)
3Dセキュア 3Dセキュア2.0に対応
ポイント付与 1〜3%。翌月10日に前月決済確定分を付与
1取引あたりの利用限度額 1億円(2024年3月31日以前に発行したカードは原則500万円)
支払い方法 口座引き落とし/事前チャージ(口座引き落としは別途申込みが必要)
支払い日 月末締め、翌月20日(土日祝の場合は翌営業日)※口座引き落としの場合

年会費が1,000円+税になるのはどういうときか

ここがこのカードでいちばん誤解されやすい部分です。サポートサイトのよくあるご質問は、年会費の判定を次のように説明しています。1年間に1度以上、ウォレット単位で利用があれば、決済金額にかかわらず年会費は無料。与信枠の利用も「利用」に数えられます。逆に1年間に1度も利用がない場合だけ、1,000円(税抜)が発生します。

マネーフォワード ビジネスカードのサポートサイトに掲載されたよくあるご質問の画面。入会費は無料、1年間に1度以上ウォレット単位で利用があれば年会費は無料、1度も利用がない場合は1,000円(税抜)が発生すると書かれている
出典:マネーフォワード ビジネスカードサポート「カードの年会費や入会費はかかりますか?」(2026年9月18日に表示を確認)。
判定の単位

カード1枚ごとではなく、ウォレット単位で見ます。事業者としてまとめて判定されます。

10枚持っている場合

1年に1度以上利用したカードが1枚でもあれば、年会費は無料です。残りの9枚に請求は立ちません。

金額の下限

決済金額にかかわらず無料になります。金額の条件は設けられていません。

1度も使わなかった場合

1,000円(税抜)が発生します。例として9月1日から30日にウォレットを開設し、1年間まったく利用がなければ、翌年10月1日にウォレットから引き落とされます。

注意したいのは、引き落とし先がウォレットである点です。銀行口座から自動で引かれるのではなく、ウォレットの残高から差し引かれる形が示されています。使っていない年ほどウォレットの残高を見ていないため、気づきにくい費用になります。

とりあえず作って寝かせておく、という使い方には向きません。発行したら年に1度は何かの支払いに通しておくのが、費用を0円に保つ最短の方法です。

年会費より効いてくるのは発行手数料

このカードは複数枚の発行を前提に設計されています。従業員や部署ごとにカードを分けることで、小口現金や立替精算を減らす、というのが公式に示されている使い方です。その場合、費用として効いてくるのは年会費よりも発行手数料のほうです。

種類 1枚目 2枚目以降 備考
リアルカード 無料 900円+税(送料込み) 再発行も同額。サポートの表記では990円(税込)
バーチャルカード 無料 無料 枚数にかかわらず無料
ETCカード 900円+税/1枚 900円+税/1枚 ビジネスカードに付帯。申込みには与信枠の利用が必要

バーチャルカードについては2026年8月1日から例外が加わりました。商品仕入れを目的としてバーチャルカードを大量に発行する一部の利用者を対象に、1枚につき年間100円(税抜)の維持手数料が設けられています。枚数無制限で無料、という前提で仕入れ用に何百枚も持つ設計を考えている場合は、この注記を先に読む必要があります。

ETCカードにも制限があります。公式の特集ページによれば、個人事業主は上限1枚です。また申込みには与信枠を利用している状態であることが条件になります。事前チャージだけで運用している場合は、そのままでは申し込めません。

ポイントは1%、マネーフォワード関連の支払いだけ3%

還元率は「1〜3%」と表示されています。幅があるのは、3%が適用される範囲が限られているためです。公式サイトの注記では、マネーフォワード クラウドおよびマネーフォワードMEの支払いに使った場合、そのサービスに限り還元率が3%になるとされています。それ以外は通常1%です。

通常の決済

1%

翌月10日に前月の決済確定分が付与される

マネーフォワード クラウド/マネーフォワードMEの支払い

3%

上記サービスに限って適用される

貯めたポイントはウォレットにチャージして、1ポイント=1円として決済に使えると案内されています。現金として引き出す形ではなく、次の支払いに充てる形です。自社が会計ソフトの料金をこのカードで払っているなら、その部分だけ3%が効きます。会計ソフトの利用料は毎月発生するため、金額は小さくても積み上がります。

登記事項証明書と決算書が要らない点をどう評価するか

公式サイトは、独自の与信ロジックで与信枠を提供するため、登記事項証明書と決算書の提出が不要だと説明しています。申込みはWebで完結するとも書かれています。設立直後で決算書がまだ無い会社や、副業として始めたばかりの個人事業主にとっては、この条件が入り口の差になります。

一般的な法人カードの申込みでは、発行会社によって必要書類が分かれます。登記簿謄本を求める系統と、本人確認書類だけで済む系統があり、その違いは法人カードの必要書類を3社の公式手続きで確認した記事にまとめています。あわせて読むと、このカードの位置づけがはっきりします。

もうひとつ、支払い方法の選択肢も特徴です。口座引き落としと事前チャージの両方が用意されており、口座引き落としを希望する場合は別途申込みが必要とされています。チャージ用口座への入金はインターネットバンキングやコンビニ・銀行のATMから行えると案内されています。与信に頼らず残高の範囲で使う運用ができる点は、後払いだけのカードとは性格が違います。年会費の条件付き無料という考え方そのものは、イオンビジネスカードの2年目が実質無料になる条件とも比べてみると違いが見えます。

よくある質問

年会費を0円に保つには毎月使う必要がありますか

必要ありません。1年間に1度以上、ウォレット単位で利用があれば無料です。決済金額の条件も設けられていません。

複数枚持っていると年会費も枚数分かかりますか

かかりません。判定はウォレット単位で、1枚でも利用があれば年会費は0円です。ただし発行手数料はリアルカードの2枚目以降に1枚ずつ発生します。

キャッシングは使えますか

使えません。公式サイトの基本情報に、キャッシング機能はないと明記されています。

1回に使える上限はいくらですか

1取引あたり1億円と記載されています。ただし2024年3月31日以前に発行したカードは原則500万円で、同社が認めた加盟店での支払いについてのみ最大5,000万円とされています。

支払日はいつですか

口座引き落としの場合、月末締めの翌月20日払いです。20日が土日祝にあたるときは翌営業日になります。

ETCカードは何枚まで作れますか

公式の特集ページでは、個人事業主は上限1枚と案内されています。申込みには与信枠を利用している必要があります。

まとめ

マネーフォワード ビジネスカードの費用は、年会費・発行手数料・維持手数料の3つに分かれています。年会費は1年に1度使えば0円のまま。発行手数料はリアルカードの2枚目以降に900円+税。バーチャルカードは無料ですが、2026年8月1日以降、仕入れ目的の大量発行には1枚あたり年間100円(税抜)の維持手数料が設けられました。

費用の設計から読み取れるのは、少数のリアルカードとバーチャルカードを組み合わせ、会計ソフト側と連携させて使うことを想定した作りだということです。逆に、持っているだけで使わないカードにはいちばん向きません。申し込むなら、何に使うかを決めてからのほうが、費用も手間も小さく収まります。

参照した一次情報:マネーフォワード ビジネスカード 公式サイト同 サポート「カードの年会費や入会費はかかりますか?」同「年会費無料の法人ETCカード」(いずれも2026年9月18日に表示を確認)

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