apollostation PLATINUM BUSINESS(アポロステーション プラチナ ビジネス)は、出光クレジット株式会社が発行する個人事業主・経営者向けのプラチナカードです。ガソリンスタンドの名前が付いていますが、給油だけのカードではありません。年会費22,000円(税込)を、年間のショッピング利用額だけで無料にできる条件が公表されている点が、同じ価格帯のプラチナカードと違うところです。このページでは、出光クレジットの公式ページに掲示されている条件を項目ごとに確かめて並べます。
このページの結論
年会費は本人会員22,000円(税込)、追加会員3,300円(税込・初年度無料)。ショッピング利用額の累計が年間300万円以上になると、次年度の22,000円が無料になります。
ポイントは利用金額1,000円につき8ポイント。税金・交通費・接待費などの支払いも対象だと公式が明記しています。
プライオリティ・パスに無料登録できますが、無料で使えるのは年5回までで、超えた分は有料です。
旅行傷害保険は海外最高1億円・国内最高5,000万円。ただし「事前に特定の料金を対象カードで支払った場合に適用」とされており、自動では付きません。
基本情報は公式ページの「基本情報」欄にまとまっている
出光クレジットの商品ページには、入会資格から年会費、ポイント、保険、ETCまでを開閉式で並べた「基本情報」の欄があります。そこに書かれている内容を、項目ごとに表へ起こしました。
| 項目 | 公式ページの掲示内容 |
|---|---|
| 発行会社 | 出光クレジット株式会社。アメリカン・エキスプレス版の正式名称は apollostation PLATINUM BUSINESS セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードで、アメリカン・エキスプレスから株式会社クレディセゾンへのライセンスに基づき出光クレジットが発行する |
| 入会資格 | 個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有する連絡可能な方(未成年を除く) |
| 国際ブランド | Visa / American Express の2つから選ぶ |
| 年会費(本人会員) | 22,000円(税込) |
| 年会費(追加会員) | 3,300円(税込)。追加会員は初年度無料 |
| 追加カードの枚数 | 最大9枚。家族にも発行できる |
| 引き落とし口座 | 法人名義口座・個人名義口座から選べる。法人口座は代表者名(申込本人)が併記されたものに限る |
| ポイント | 利用金額1,000円につき8ポイント。海外利用分は1,000円につき10ポイント |
| ETCカード | 出光ETCカードを年会費無料で発行できる。追加会員も年会費無料 |
| コンシェルジュ | 会員専用コールセンターで24時間365日。カードに関する問い合わせは紛失・盗難を除き9:00〜21:00 |
申込の入口によって案内が少し違う点にも触れておきます。出光クレジットが用意している申込用のページでは「決算書・登記簿謄本は不要」と明示されています。設立間もない会社や、決算を1期も終えていない事業者が最初につまずくのはこの2点なので、申し込む前に確認しておく価値があります。
年会費22,000円は「年間300万円」で消える
このカードを検討するときに一番効くのが、次年度の年会費が無料になる条件です。公式ページは、ショッピング利用金額の累計が年間300万円以上で次年度の年会費22,000円(税込)が無料になる、と書いています。あわせて、累計の計算期間と対象外の利用が注記されています。
年間300万円は、毎月の決済に直すと25万円です。仕入れや広告費、通信費、出張費のように毎月出ていく費用をこのカードへ寄せられるかどうかが分かれ目になります。
次年度無料の条件
ショッピング利用金額の累計が年間300万円以上
月あたりに直すと
300万円 ÷ 12か月 = 25万円/月
累計の計算期間
有効期限月の11日から、翌年の有効期限月の10日まで。暦年でも事業年度でもない
累計に入らないもの
キャッシング利用額、各種年会費、各種手数料。apollostation BUSINESS と宇佐美ビジネスカードの利用額も対象外
達成したときの扱い
本人会員の年会費が免除になると、追加会員の年会費も無料になる
注意したいのは計算期間です。有効期限月の11日から翌年の有効期限月の10日までなので、1月から12月で数えても、事業年度で数えても合いません。手元のカードの有効期限を見て、自分の起点がいつなのかを先に確かめてください。
もう一つ、公式は「利用日が計算期間中であっても、事務処理等の関係で累計の対象にならない場合がある」とも注記しています。期末ぎりぎりの決済で300万円に乗せる前提は立てないほうが安全です。
ポイントは1,000円につき8ポイント。別の法人カードの利用分も足せる
ポイントの付き方は2本立てです。1つはこのカード自体の利用に付くもの、もう1つは出光クレジットが発行する別の法人カードの利用分を、このカードへ加算してもらう仕組みです。
| 仕組み | 付与率 | 条件として書かれていること |
|---|---|---|
| プラスポイントサービス(国内) | 1,000円につき8ポイント | apollostation での給油分も含む。税金・交通費・接待費などの支払いも対象。キャッシング利用額・各種年会費・各種手数料は対象外 |
| プラスポイントサービス(海外) | 1,000円につき10ポイント | 海外利用分に適用される |
| ポイント加算サービス | 1,000円につき5ポイント | 出光クレジット発行の apollostation BUSINESS・宇佐美ビジネスカードの利用分を加算する。カード発行後に別途申し込み(無料)が必要。この利用額はショッピング利用金額累計には含まれない |
ポイント加算サービスには読み違えやすい点があります。加算の対象になるのは、出光クレジットが発行する2種類の法人カードだけです。他社発行の法人カードを登録しても加算されません。そして加算された分は、前の章で見た「年間300万円」の累計には入りません。ポイントは増えても、年会費を無料にする側のカウントは進まないということです。
貯まったポイントは、毎月の請求額への充当(1,000ポイント=1,000円)、JAL/ANAマイルへの移行、Amazonギフトカードなどへの交換ができると案内されています。請求額へ充当できるため、使い道に困りにくい設計です。
プライオリティ・パスは無料登録だが、無料で使えるのは年5回まで
プラチナカードを選ぶ理由として大きいのが空港ラウンジです。このカードは国際線向けと国内線向けの2つを持っていますが、条件がそれぞれ違います。
公式の表記では、プライオリティ・パスの対象は145か国・600を超える都市にある1,400か所以上の空港ラウンジで、通常年会費329米ドルのところを無料で登録できるとされています。追加会員も無料で登録できます。
見落としやすいのは利用回数です。公式は、無料で使えるのは年間5回までで、年間5回を超える利用分は有料になると注記しています。年会費329米ドル相当の会員資格が無料で手に入るという書き方だけを読むと回数無制限に見えますが、そうではありません。
月に1回以上出張で海外へ行くなら、5回はすぐに超えます。ラウンジ目的でこのカードを選ぶなら、自社の渡航回数を先に数えてください。
国内空港ラウンジのほうは回数の注記がなく、カードと航空券を提示すれば主要空港のラウンジを無料で利用できると案内されています。対象として新千歳・仙台国際・羽田・成田国際・中部国際・広島・関西国際・福岡などが挙げられています。国内出張が中心なら、こちらのほうが使う機会は多いはずです。
保険は4本立て。旅行傷害保険は自動では付かない
付帯保険は、旅行傷害保険のほかにサイバー保険とショッピングガード保険が付いています。法人カードでサイバー保険が標準で付く例は多くないので、確認しておく価値があります。
| 保険 | 限度額 | 公式の注記 |
|---|---|---|
| サイバー保険 | 1事故あたり支払限度額100万円 | サイバーインシデントや情報漏洩に起因して提訴された損害賠償請求について、会員が負担した損害賠償金や訴訟費用などを補償する |
| ショッピングガード保険(スマホ補償付き) | 年間補償限度額300万円 | 国内外でカードで購入した商品が購入日から365日以内に事故や盗難に遭った際の損害を補償する。1事故あたりの自己負担額は3,000円(3,000円以上の損害を被った場合に限る) |
| 海外旅行傷害保険 | 最高1億円(傷害死亡・後遺障害) | 入院・通院費用、携行品の盗難、航空機の遅延費用なども補償する |
| 国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円(傷害死亡・後遺障害) | 国内の旅行中の事故による入院・通院費用や傷害死亡・後遺障害などを補償する |
| カード紛失・盗難補償 | 届け出日を含め61日前までさかのぼる | 専用窓口が24時間・年中無休で対応する。キャッシングの利用および故意やカード裏面に署名がない場合などは除外されることがある |
旅行傷害保険について公式は「事前に特定の料金を対象カードで支払った場合に保険が適用されます」と注記しています。旅行代金や公共交通機関の料金をこのカードで払っていなければ保険は動かない、という読み方になります。最高1億円という数字だけを見て、持っているだけで補償されると考えないでください。補償の中身は保険のご案内(補償規定)で確認するよう案内されています。
申し込む前に確かめておくこと
ここまでに出てきた条件のうち、申込の前に手元で確かめられるものを並べます。
| 確かめること | なぜ確かめるのか |
|---|---|
| 年間300万円を通せるか | 通せないなら年会費22,000円を毎年払い続けることになる。通せるなら実質的な負担は追加会員分だけになる |
| 有効期限月がいつか | 累計の計算期間の起点が有効期限月の11日のため。暦年や事業年度とはずれる |
| 海外出張は年に何回か | プライオリティ・パスの無料利用が年5回までのため。5回を大きく超えるなら別の選択肢も比べる |
| 国際ブランドはVisaとAmexのどちらか | ブランドごとに使える優待プログラムが違う。Visaビジネスオファーとビジネス・アドバンテージは別物 |
| 引き落とし口座をどちらにするか | 法人名義口座を使う場合は、代表者名が併記された口座に限られる |
| 追加カードが何枚要るか | 最大9枚まで。1枚3,300円(初年度無料)で、本人会員の年会費が免除になれば追加会員も無料になる |
法人カードの追加カードの考え方そのものは法人カードの追加カードで整理しています。発行上限や年会費の課金単位はカードごとに違うので、他社と比べるときはそちらも参考にしてください。給油系の法人カードの選び方は法人ガソリンカードは今も申し込める?にまとめています。
よくある質問
年会費はいくらですか
本人会員が22,000円(税込)、追加会員が3,300円(税込)です。追加会員は初年度無料と案内されています。ショッピング利用金額の累計が年間300万円以上になると、次年度の本人会員の年会費22,000円が無料になり、そのとき追加会員の年会費も無料になります。
決算書や登記簿謄本は必要ですか
出光クレジットが用意している申込用のページには「決算書・登記簿謄本は不要」と書かれています。必要書類の詳細は申込の画面で確認してください。
プライオリティ・パスは何回まで無料で使えますか
公式は、無料で利用できるのは年間5回までで、5回を超える利用分は有料になると注記しています。登録自体は本人会員も追加会員も無料です。
ポイントはどこで使えますか
毎月の請求額への充当(1,000ポイント=1,000円)、JAL/ANAマイルへの移行、Amazonギフトカードをはじめとするアイテムとの交換ができると案内されています。
法人名義の口座から引き落とせますか
できます。法人名義口座と個人名義口座から選べると案内されています。ただし法人口座は、代表者名(申込本人)が併記されたものに限るという条件が付いています。
他社の法人カードの利用分もポイント加算の対象になりますか
なりません。ポイント加算サービスの対象として公式が挙げているのは、出光クレジットが発行する apollostation BUSINESS と宇佐美ビジネスカードです。加算を受けるには、カード発行後に別途無料の申し込みが必要です。
この記事で参照した公式情報
- 出光クレジット apollostation PLATINUM BUSINESS 商品ページ(基本情報・ポイント付与率・保険・空港ラウンジ)
- 出光クレジット プラスポイントサービス・ポイント加算サービスの案内
- 出光クレジット プライオリティ・パスの案内
- 出光クレジット 付帯保険の案内
年会費や付帯条件は変更されることがあります。申し込む前に、必ず上記の公式ページで最新の内容を確認してください。










