コーポレートカードを検討している方におすすめのコーポレートカードはどれでしょうか。今回は、コーポレートカード所有の経営者が「絶対に」おすすめしたいコーポレートカードをランキング形式で紹介します。
そもそも、コーポレートカードとは?
コーポレートカードとは
法人カードとは、何が違うの?
法人カードも、ビジネスカードも、コーポレートも、同じように
を意味しています。
とくに明確な定義があるわけではありませんが、各クレジットカード会社の「命名」傾向を見ると
という使い分けになっています。
三井住友Visaカードの場合
- 個人事業者向け → 三井住友ビジネスカードfor Owners
- 中小企業向け → 三井住友ビジネスカード
- 大企業向け → 三井住友コーポレートカード(三井住友パーチェシングカード)
ダイナースカードの場合
- 個人事業主向け → 個人カードに追加する「ビジネス・アカウントカード」
- 中小企業向け → ダイナースクラブ ビジネスカード
- 大企業向け → ダイナースクラブ コーポレートカード
という住み分けになっていることがわかります。
コーポレートカードの特徴
- コーポレートカード:20名超の大企業向けの経費精算用クレジットカード
ですから
- ビジネスカード:個人事業主、20名以下の中小企業向けの経費精算用クレジットカード
にはない特徴を持っています。
特徴その1.追加カードごとに利用限度額(利用枠)の設定ができる
ビジネスカードの場合は
です。
もし仮に、営業部長に追加カードとして発行しているビジネスカードで、親カードの限度額300万円の利用があった場合には、社長が持っている親カードの限度額もいっぱいになってしまうために、社長はビジネスカードでの追加の利用ができなくなってしまいます。
コーポレートカードの場合は
追加カードの利用限度額は、親カードの利用限度額の範囲内で自由に設定できる
仕組みとなっています。
- 社長:親カードの利用限度額 1,000万円
- 副社長:追加カードの利用限度額:300万円
- 営業部長:追加カードの利用限度額:200万円
- 経理担当者:追加カードの利用限度額:100万円
というように自由に設定できるため、仮に営業部長が追加カードの利用限度額を全部使いきってしまったとしても、
- 社長:親カードの利用限度額 1,000万円 → 残りの枠:800万円
- 営業部長:追加カードの利用限度額:200万円 → 200万円使用、残りの枠:0円
と、社長の枠はまだ余裕がある状態になるのです。
コーポレートには
特徴があります。
特徴その2.マンスリークリア方式
一般的な月末締め、翌月末引き落としの限度額100万円のビジネスカードの場合
- 1月1日:100万円利用(残りの枠:0円)
- 1月31日:100万円の利用が確定(残りの枠:0円)
- 2月28日:登録口座から100万円が引き落とされる(残りの枠:100万円)
となるため
となっています。
この場合、利用限度額が100万円であっても、引き落としまでの約2カ月で100万円を計画的に使う必要があり、実際には、毎月利用限度額の半分である50万円程度しか利用できないことになってしまうのです。
万が一、使い過ぎてしまったら、引き落としまでの間、枠がクリアされないためビジネスカードは利用できなくなってしまいます。
コーポレートカードでは、そうならないために「マンスリークリア方式」を採用しているカードが少なくありません。
マンスリークリア方式とは
を言います。
引き落としされる前に、利用限度額が回復するため、コーポレートカードの限度額がめいいっぱいその月に使えることになります。
特徴その3.請求書支払い
一般的なビジネスカードの場合、支払い方法は
- 口座振替(銀行口座からの自動引き落とし)
しか選択できません。
コーポレートカードの場合は
- 口座振替(銀行口座からの自動引き落とし)
- 銀行振込(請求書による請求)
が可能になるのです。
例:三井住友コーポレートカード
請求書による請求であれば、他の請求書の処理を同じように処理できるため、経費精算作業に無駄がなく、支払いサイトも合わせられるため、大企業にとっては非常に有効な支払い方法になるのです。
コーポレートカードは、大企業が利用するメリットを重視して設計されているため、「お得」よりも、「大企業の使い勝手」を重視したた法人カードとなっています。
コーポレートカードを選ぶ基準
ポイントその1.コーポレートカードの支払い機能
前述した
- マンスリークリア方式
- 追加カードの利用限度額設定
- 請求書による銀行振込対応
は、組織が大きい企業にとっては非常に有効なコーポレートカードの機能と言えます。
ポイントその2.年会費の安さ
コーポレートカードとは言え、年会費負担は考慮すべきコストです。
コーポレートカードの場合は
- 親カードの年会費:有料、追加カードの年会費:有料
- 親カードの年会費:有料(高額)、追加カードの年会費:無料
という2つのパターンがあり、親カードの年会費が高額に設定されている分、追加カードは無料で発行できるコーポレートカードもあります。
つまり、
- 追加カードの発行枚数が少ない企業 → 親カードの年会費:有料、追加カードの年会費:有料のコーポレートカードがお得追
- 加カードの発行枚数が多い企業 → 親カードの年会費:有料(高額)、追加カードの年会費:無料のコーポレートカードがお得
となるのです。
ポイントその3.限度額の大きさ
コーポレートカードは、大企業で利用することが多いため
- 社長
- 役員
- 部長クラス
- 経理部署
- 総務部署
- 人事部署
など、多くの追加カードを発行することが多いのです。
多くの方が追加カードを利用するため、当然利用限度額が大きくなければ、すぐに枠がなくなってしまいます。
ポイントその4.審査の甘さ
コーポレートカードは、大企業が利用する法人カードが前提であり
- マンスリークリア方式
- 追加カードの利用限度額個別設定
- 請求書による銀行振込対応
という「信用」を前提にした機能が追加されています。
- 引き落としの前に利用限度額がクリアされる「マンスリークリア方式」
- 口座振替ではなく、請求書による信用払いである「請求書支払い」
などは、社会的信用がある企業であることが前提のサービスなのです。
当然、ビジネスカードと比較すれば、コーポレートカードの方が審査が厳しく設定されているのです。
経営陣や主要な業務で
- 出張が多い企業 → 空港ラウンジ、ホテル優待、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険が手厚いコーポレートカード
- 接待が多い企業 → レストラン優待がが手厚い、ステイタス性の高いコーポレートカード
- 設備や備品の購入が多い企業 → ショッピング保険が手厚いコーポレートカード
- 資金繰りが厳しい企業 → 融資サービスがある、利用限度額が大きいコーポレートカード
がおすすめです。
コーポレートカードおすすめランキング
三井住友コーポレートカード/クラシック(一般)カード
ランキング | 1位 |
カード名 | 三井住友コーポレートカード/クラシック(一般)カード |
種類 | 一般カード |
親カード初年度年会費(税込) | 1,375円 |
親カード次年度年会費(税込) | 1,375円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 1,375円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 1,375円 |
年会費備考 | 上限33,000円(税込) |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | ○ |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | ○ |
レポート | 会社全体、部事業所別、カード別の3種類の請求書・利用明細 |
三井住友コーポレートカード/ゴールドカード
ランキング | 2位 |
カード名 | 三井住友コーポレートカード/ゴールドカード |
種類 | ゴールドカード |
親カード初年度年会費(税込) | 11,000円 |
親カード次年度年会費(税込) | 11,000円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 2,200円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 2,200円 |
年会費備考 | 上限33,000円(税込) |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | ○ |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | ○ |
レポート | 会社全体、部事業所別、カード別の3種類の請求書・利用明細 |
オリコビジネスカードGold(ゴールド)
ランキング | 3位 |
カード名 | オリコビジネスカードGold(ゴールド) |
種類 | ゴールドカード |
親カード初年度年会費(税込) | 0円 |
親カード次年度年会費(税込) | 2,200円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 0円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 2,200円 |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 最大20枚 |
限度額 | 10万円~1,000万円 |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | - |
レポート | 会社全体、部事業所別、カード別の3種類の請求書・利用明細 |
JCBコーポレートカード
ランキング | 4位 |
カード名 | JCBコーポレートカード |
種類 | 一般カード |
親カード初年度年会費(税込) | 33,000円 |
親カード次年度年会費(税込) | 33,000円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 0円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 0円 |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | ○ |
レポート | 部署別・個人ごとのカードご利用情報 |
アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード
ランキング | 5位 |
カード名 | アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード |
種類 | 一般カード |
親カード初年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
親カード次年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
追加カード初年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
追加カード次年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | - |
レポート | オンライン・データベース「@ Work」 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・コーポレート・カード
ランキング | 6位 |
カード名 | アメリカン・エキスプレス・ゴールド・コーポレート・カード |
種類 | ゴールドカード |
親カード初年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
親カード次年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
追加カード初年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
追加カード次年度年会費(税込) | 個別問い合わせ |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | ○ |
請求書による銀行振込対応 | - |
レポート | オンライン・データベース「@ Work」 |
ダイナースクラブ コーポレートカード
ランキング | 7位 |
カード名 | ダイナースクラブ コーポレートカード |
種類 | 一般カード |
親カード初年度年会費(税込) | 13,200円 |
親カード次年度年会費(税込) | 13,200円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 13,200円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 13,200円 |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | - |
請求書による銀行振込対応 | - |
レポート | 「ご利用代金明細」および「ご利用代金集計表」 |
ANAダイナースコーポレートカード
ランキング | 8位 |
カード名 | ANAダイナースコーポレートカード |
種類 | 一般カード |
親カード初年度年会費(税込) | 22,000円 |
親カード次年度年会費(税込) | 22,000円 |
追加カード初年度年会費(税込) | 22,000円 |
追加カード次年度年会費(税込) | 22,000円 |
年会費備考 | - |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | - |
マンスリークリア方式 | - |
利用限度額個別設定 | - |
請求書による銀行振込対応 | - |
レポート | 「ご利用代金明細」および「ご利用代金集計表」 |
「コーポレートカードと法人カードの違いを教えてください。」