会社を設立すると、まず取引のための銀行口座が必要になります。同時に、インターネットサービスを利用するためには、法人カードや法人デビットカードが必要になり、どちらかを持っていないと、取引がスムーズにいかなくなります。では、起業直後、会社設立直後のスタートアップの方が一番はじめに持つべき決済用の口座・カードはどこになるのでしょうか?今回は、スタートアップの方が一番はじめに持つべき決済用の口座・カードについて丁寧に解説します。
起業・会社設立後に必要になる法人口座・法人カード・法人デビットカード
会社を設立した後にまず必要になるものは
- 法人口座
- 法人カード or 法人デビットカード
です。
法人口座がなければ
- 売上の入金先がない
- 支払元の銀行口座がない
状態になってしまいます。
また、法人カードもしくは法人デビットカードがないと
- インターネットサービスが利用できない
状態になってしまいます。
昨今、ビジネスでは、どんなサービスもオンラインで行うSaaS系のサービスが多いです。
- 経理・会計
- 営業ツール
- ウェブサイトのサーバー、ドメイン
- 業務管理ツール
- CRMツール
- 電子契約
- 人事管理
- 福利厚生
- インターネットFAX
- オンライン会議
- クラウドソーシング
- 備品の購入
・・
ほとんどのビジネス活動をオンラインで行うのが一般的です。
とくにコストを抑えたいスタートアップの企業であれば、これらの低価格のSaaS系サービスを使わないという選択肢はほとんどありません。
これらのサービスに共通しているのは
- 請求書支払いではなく、カード決済
という点です。
スモール企業向けのサービスがですから「いちいち請求書の発行してられない」という状況もあって、ほとんどのサービスは、カード決済・電子マネー決済が導入されています。
つまり、この時代に起業するとしたら、法人カード・法人デビットカードを持っていないと、話にならないということになります。
つまり、会社設立をしたら、まず最初に
- 法人口座
- 法人カード or 法人デビットカード
を作らなければならないのです。
法人口座・法人カード・法人デビットカードを作る上で困ること
実際に筆者も、法人を12社、設立していますが、思った以上に法人口座・法人カード・法人デビットカードを作ることで手間取ってしまった経験があります。
理由としては
- 法人口座は審査があり、実績のない企業はなかなか口座開設ができない
- 法人カードは、法人口座ができてからでないと申し込めない
という問題があるからです。
「法人口座が作りにくい」というのが、会社経営の経験がない方にはピンと来ないかもしれませんが
筆者の場合、はじめて法人口座を開設した時は
- 三菱UFJ銀行 → 審査落ち
- 三井住友銀行 → 審査落ち
- りそな銀行 → 審査落ち
- 住信SBIネット銀行 → 審査落ち
- 楽天銀行 → 審査通過
- 京葉銀行(千葉県の第二地銀) → 審査通過
という結果になり、法人口座が開設できるまでに、1カ月強かかった経験があります。
法人カードは、法人口座が開設できてから作るので、結果的に会社設立から2カ月以上経過して、やっと法人カードが作れたのです。
これでは、会社設立後、すぐに営業を開始したいのに、何も進まず2カ月が経過してしまうことになってしまうのです。
金融機関を管轄する財務省から「法人口座の開設を慎重に行うように」お達しがでているのです。
これは、詐欺グループや悪徳業者などが、個人の名前がでない法人口座を悪用して、詐欺行為などを行うことが横行していたからなのです。
結果として
- 経営実績がない
- ウェブサイトがない
- オフィスがない
など、経営実態が見えない法人には口座開設させない
というスタンスの金融機関が多いのです。
とくにメガバンクは厳しく、オフィスに担当者が来て、面談して、その結果でないと口座開設ができないという仕組みになっているのです。
スタートアップが選ぶべき法人口座・法人カード・法人デビットカード
1.口座開設しやすくて、開設までのスピードが速い法人口座を選ぶ
実績が積みあがり、会社としての体制もしっかりしてくれば、好きな銀行を選べば良いのですが
実績がない状態では
- 審査が通りやすい
- すぐに口座開設ができる
ことを重視して、法人口座を選ぶべきです。
とりあえず法人口座ができてしまえば、売上の支払先、取引先への支払元の口座は用意できるからです。
2.法人デビットカードがある法人口座を選ぶ
法人口座を提供している銀行には
- 法人デビットカードを提供していない銀行
- 法人デビットカードを提供している銀行
があります。
法人デビットカードは、決済用カードとして、オンラインのビジネスサービスの決済に利用することができます。
法人デビットカードは、法人カードと比べて、リアルタイム決済という特徴があり、一部の加盟店で使えない、ETCカードが発行できないなどのデメリットがありますが、オンラインのビジネスサービスの決済には利用できるのです。
法人デビットカードを提供している銀行で口座開設をすれば
- 法人口座
- 決済用カード
が一度に手に入ることになります。
これで最低限の会社としての体制を整えることができるのです。法人カードが欲しければ、その後に法人カードの申込をすれば良いのです。
法
まとめ
スタートアップが選ぶべきなのは
- 法人口座の審査が通りやすい銀行
- すぐに口座開設ができる銀行
- 法人デビットカードを発行している銀行
という条件になります。
スタートアップにおすすめの銀行
GMOあおぞらネット銀行
発行会社 | GMOあおぞらネット銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
キャッシュバック還元率下限 | 1.00% |
キャッシュバック還元率上限 | 1.50% |
ポイント還元率下限 | - |
ポイント還元率上限 | - |
第三者不正使用保険 | ○1000万円 |
GMOあおぞらネット銀行の特徴は
- 最短即日で法人口座の口座開設が可能
- 法人口座の審査が通りやすい
- 1.0%還元・年会費永年無料の法人デビットカード
- 振込手数料が安い
です。
1.最短即日で法人口座の口座開設が可能
- オンラインで必要書類の提出が可能
- オンラインで本人確認手続きが可能
- 謄本は、GMOあおぞらネット銀行が代わりに取得してくれる
- 郵送なし、ハンコなし(電子契約)
→ 最短即日で法人口座開設が可能
となっています。
2.法人口座の審査が通りやすい
SNSでは
として定評があります。
実際に筆者も、理由があって、10社会社設立して口座開設をしなければならない時があったのですが
- 三井住友銀行 → ×
- 三菱UFJ銀行 → ×
- 信用金庫 → ×
と経営実績は十分だったのですが、どこも「数が多すぎて対応できない」と断れてしまった経験があります。
その時も
- GMOあおぞらネット銀行 → ○ 10社分の口座開設がすぐにできた
という経験があります。
3.1.0%還元・年会費永年無料の法人デビットカード
GMOあおぞらネット銀行は法人口座を開設すると、法人デビットカード(ビジネスデビットカード)を発行できます。
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードの特徴は
- 原則:キャッシュバック率1.0%(一部の加盟店を除く)
- 年会費永年無料
- Visa、Mastercardが利用可能
- 最大20枚発行可能
- 限度額:1日最大1,000万円/枚
※Visaは、限度額:1日最大500万円/枚
※Mastercardは、限度額:1日最大1,000万円/枚 - 与信審査なし
です。
4.振込手数料が安い
法人口座開設後に一番使う機能は「振込」です。
- 給与や支払の振込
が一番回数が多く利用するものです。
ここで重要になるのは「振込手数料」です。
GMOあおぞらネット銀行の振込手数料は
- 同行宛:無料
- 他行宛:145円
と、かなり安く設定されています。
まとめ
- 最短即日で法人口座の口座開設が可能
- 法人口座の審査が通りやすい
- 1.0%還元・年会費永年無料の法人デビットカード
- 振込手数料が安い
という理由から
発行会社 | GMOあおぞらネット銀行 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
初年度年会費(税込) | 0円 |
2年目~年会費(税込) | 0円 |
キャッシュバック還元率下限 | 1.00% |
キャッシュバック還元率上限 | 1.50% |
ポイント還元率下限 | - |
ポイント還元率上限 | - |
第三者不正使用保険 | ○1000万円 |
「起業直後でまず持つべき決済用カードを教えてください。」