法人ETCカードの作り方6通り|審査・費用・複数枚発行の可否を1つの表で比べる

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「法人ETCカードって、どうやって作れば良いでしょうか?」
「法人ETCカードを作る手順を教えてください。」
「法人ETCカードを作る方法にはどんな選択肢がありますか?」

会社で車を使う場合、有料道路・高速道路を利用する場合は、法人ETCカードが必要になります。今回は、法人ETCカードの作り方を目的別の作る方法と使い方に分けて解説します。

法人ETCカードの作り方の選択肢

法人ETCカードとは

法人名義で発行されるETCカードのこと

を言います。

法人ETCカードを車のETC車載器に挿入して、ETCレーンを通過すると、そのETC料金がクレジット決済という形で会社に請求される仕組みとなっています。

わざわざ立替をする必要なく、「経費支払い」という形で法人口座から引き落とされるため、会社の業務に車を利用することができるのです。

法人ETCカードの作り方の選択肢

まず、選択肢として

  1. 法人名義の法人ETCカードを使うのか?
  2. 個人名義のETCカードを会社用として使うのか?

の選択が可能です。

  • 法人名義の法人ETCカードであれば、社員に複数枚発行して、複数の社用車でETCカードを使えるメリットがあります。
  • 個人名義のETCカードでも、プライベート利用と分離して利用すれば、会社の経費として精算することが可能です。

さらに法人ETCカードの作る方法としては

  1. 法人カードに追加カードとしてETCカードを発行する方法(クレジット機能がある法人ETCカード)
  2. クレジット機能がない法人ETCカードを発行する方法

の2つの選択肢があります。

さらに法人カードに追加カードとしてETCカードを発行する場合は

  1. 新規で法人カードを発行して、同時にETCカードを申し込む方法
  2. 既存の法人カードでETCカードを申し込む方法

があります。

まとめると

作り方 名義 審査 複数枚 立替の要・不要
1.新規の法人カードと同時に申し込む 法人 法人カードの審査がある カードによる 不要(法人口座から引き落とし)
2.すでに持っている法人カードで申し込む 法人 親カードの発行時に済んでいる カードによる 不要
3.協同組合の法人ETCカードを作る 法人 クレジット機能がないため与信審査はない 発行できる 不要
4.新規の個人クレジットカードと同時に申し込む 個人 クレジットカードの審査がある 不可 必要
5.すでに持っている個人クレジットカードで申し込む 個人 親カードの発行時に済んでいる 不可 必要
6.ETCパーソナルカードを作る 個人または法人 クレジット機能がないため与信審査はない。ただし口座振替の設定に金融機関の審査がある 公式サイトでは確認できませんでした 個人名義で作った場合は必要
1と2、4と5の違いは「カードを新しく作るかどうか」だけです。手続きの入口が違うだけで、できあがるETCカードは同じものになります。

という選択肢があるのです。

一つずつ、作り方・メリットデメリットを解説します。

かかる費用で比べる

作り方 初期費用 年会費 走行以外の手数料
法人カードの追加カードとして作る(作り方1・2) なし カードによる。無料のものもある なし
協同組合の法人ETCカード(作り方3) 出資金が必要 必要 走行手数料がかかる
個人クレジットカードの追加カード(作り方4・5) なし カードによる。無料のものもある なし
ETCパーソナルカード(作り方6) デポジット(保証金)の預託が必要 1,257円(税込) なし
協同組合の出資金と、ETCパーソナルカードのデポジットは、どちらも解約時に所定の手続きを経て戻るお金です。ただし預けているあいだは手元から出ていきます。カードの追加カードとして作る方法だけが、預ける前払い・保証金のいらない作り方です。

法人ETCカードの作り方

法人名義の法人ETCカードを使う

法人名義、会社名義のETCカードを主に「法人ETCカード」と呼びます。一番、オーソドックスな方法です。

法人名義の法人ETCカードを使うメリット

  • 複数の社員に発行できる
  • ETC料金の支払いが直接、法人名義の法人口座に請求が行く
  • 利用する社員が立替をする必要がない

法人名義の法人ETCカードを使うデメリット

  • 発行に時間がかかる
  • 申込・発行手続きが個人用のETCカードよりも面倒

法人カードに追加カードとしてETCカードを作る

法人カードに追加するカードとして「ETCカード」を発行することができます。ETCカードで利用した支払いは、親カードである法人カードの登録している法人口座から引き落とされる仕組みとなっています。

親カードの法人カード1枚に対して複数枚のETCカードが発行でき、複数の社用車のETC利用に使うことができます。

法人カードに追加カードとしてETCカードを作るメリット

  • コストが安い(完全無料で法人ETCカードを作ることもできる)
  • 管理がしやすい(マイページで確認可能)
  • 法人カード(親カード)は、クレジットカードとして経費の支払いが可能
  • ポイント、マイルが貯まる

法人カードに追加カードとしてETCカードを作るデメリット

  • 法人カード(親カード)は、クレジットカード会社の審査に通らないと発行できない
  • 法人カード(親カード)には、限度額があるので限度額の範囲内でしか使えない
作り方1.新規で法人カードを発行して、同時にETCカードを申し込む方法

基本的に、ほとんどの法人カードで「ETCカードの発行」に対応しています。

  1. 法人カードを申し込む
  2. 法人カードの申込画面で「ETCカードを希望する」にチェックを入れる
  3. 法人カードとETCカードが同時(もしくは別々で)届く

という流れで、法人ETCカードを作ることができます。

法人カードの申込フォームには、最後の方に「ETCカードの発行」に関する希望を入力する箇所があります。

JCB法人カードの場合

おすすめ法人ETCカードはこちら

作り方2.既存の法人カードでETCカードを申し込む方法

すでに法人カードを持っている方は、マイページから「ETCカードの発行」を依頼することができます。

  1. すでに保有している法人カードのマイページに行く
  2. 「ETCカードの申込」フォームに入力する
  3. ETCカードが届く

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの場合

クレジット機能がない法人ETCカードを作る

法人ETCカードには、クレジットカード会社の発行する法人カードに追加カードとして発行する以外に「協同組合が発行する法人ETCカードを作る」という方法があります。

「協同組合」とは、非営利の相互扶助組織のことで、ETCカードの発行を目的とした「協同組合」は、クレジット機能のない法人ETCカードを発行しているのです。

協同組合が発行する法人ETCカードはこちら

クレジット機能がない「協同組合」の法人ETCカードを作るメリット

  • 審査が不要(クレジット機能がないため)
  • 請求書の発行が可能
  • 複数枚の発行が可能

クレジット機能がない「協同組合」の法人ETCカードを作るデメリット

  • デポジット(出資金)が必要になる
  • コストが高い(年会費、走行手数料などが発生する)
  • 発行に時間がかかる
  • 申込に車検証やETC車載器セットアップ証明書が必要
  • 法人カードのポイントやマイルが貯まらない
作り方3.クレジット機能がない「協同組合」の法人ETCカードを作る

「協同組合」のウェブサイトから、法人ETCカードの申込が可能です。

  1. 「協同組合」の法人ETCカードのウェブサイトに行く
  2. 申込フォームに必要事項を入力して、申し込む
  3. 法人ETCカードの申込書が郵送で送られてくる
  4. 申込書への記入、必要書類の添付をして返送する
  5. 出資金を指定の口座へ入金する
  6. 法人ETCカードが届く

法人ETCカード(UCカード)/高速情報協同組合

個人名義のETCカードを会社用として使う

経営者の支払いの管理としては

  • プライベートの個人利用の経費
  • 法人・事業利用の経費

は明確に分離すべき

となっています。

これは、税理士、会計士から指摘されることが多いものですが、「個人」と「法人」の支払いを混同してしまうと、脱税を疑われてしまうからです。

そうならないためには

法人が使うETCカードは「法人名義のETCカードを使う」のがベター

なのです。

しかし、

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「個人のクレジットカードは持っているけど、法人カードの審査に通らない」
「法人カードが届くまでに2週間以上かかるので、今すぐ仕事にETCカードを使いたい」

などの事情がある場合は

個人のETCカードを法人用に使う形で差し支えはないのです。

  • プライベートの個人利用の経費
  • 法人・事業利用の経費

を分離することができるのであれば、個人名義のETCカードを仕事用に使っても、大丈夫ということです。

個人名義のETCカードを会社用として使うメリット

  • 個人カードのほうが、法人の書類をそろえずに申し込める
  • 個人のカードの方が年会費永年無料のカードが多い
  • 個人のカードの方がポイント還元率が高い
  • 個人のカードの方が発行までにかかる時間が短い

個人名義のETCカードを会社用として使うデメリット

  • プライベートの利用と事業用の利用と区別する必要がある
  • 個人の銀行口座から引き落とされるため、立て替え処理が発生する
  • 複数の社員に持たせることはできない

クレジットカードに追加カードとしてETCカードを作る

個人のクレジットカードにも、追加カードとしてETCカードの発行が可能です。

クレジットカードに追加カードとしてETCカードを作るメリット

  • コストが安い(完全無料でETCカードを作ることもできる)
  • 管理がしやすい(マイページで確認可能)
  • ポイント、マイルが貯まる

クレジットカードに追加カードとしてETCカードを作るデメリット

  • クレジットカード会社の審査に通らないと発行できない
  • 法クレジットカードには、限度額があるので限度額の範囲内でしか使えない
作り方4.新規でクレジットカードを発行して、同時にETCカードを申し込む方法
  1. クレジットカードに申し込む
  2. 申込みフォームの「ETCカードを希望する」にチェックを入れる
  3. クレジットカードとETCカードが届く

クレジットカードの申込フォームには、ETCカードの希望をチェックする箇所があるのが一般的です。届いたあとは、事業で使った分を法人の経費として精算します。

作り方5.既存のクレジットカードでETCカードを申し込む方法

すでに保有しているクレジットカードでも、マイページからETCカードの発行を申し込むことが可能です。

  1. すでに保有しているクレジットカードのマイページに行く
  2. 「ETCカードの申込」フォームに入力する
  3. ETCカードが届く
  4. 個人のETCカード利用分を、法人の経費支払いとして立替処理する

クレジット機能がない「高速道路会社」の個人向けETCカードを作る

高速道路会社6社(東日本高速道路、首都高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路)が、クレジット機能のないETCカード「ETCパーソナルカード(パソカ)」を発行しています。公式サイトは「クレジットカードをお持ちでない方でもデポジット(保証金)を預託いただくことで、有料道路で使えるETCカードの発行を受けることができます」と説明しています。通行料金は、申し込み時に指定した金融機関口座から引き落とされ、引落し日は毎月27日です。

個人専用ではありません。公式サイトの本人確認書類の案内には「【法人の場合】発行日から6か月以内の法人登記簿謄本または抄本を添付してください」と書かれており、法人でも申し込めます。

ETCパーソナルカードのメリット

  • クレジット機能がないため、カード会社の与信審査がない
  • クレジットカードを持っていなくても作れる

ETCパーソナルカードのデメリット

  • デポジット(保証金)を預託する必要がある
  • 有料道路を利用できる限度額はデポジット額まで。利用料金がデポジット額を超えると一時的に利用が停止される
  • 年会費1,257円(税込)がかかる
  • 申し込みは郵送で、デポジットの入金からカード到着まで2週間程度かかる
  • クレジットカードのポイントやマイルは貯まらない
  • 口座振替の設定には、別途、金融機関の審査がある
デポジットは前払金ではありません。公式サイトは「プリペイドカードのような前払金ではありませんので、通行料金のお支払いにはご利用いただけません」と明記しています。預けた分だけ先に通行できる、という仕組みではない点に注意してください。
作り方6.ETCパーソナルカードを作る

ETCパーソナルカードWebサービスの案内では、申し込みは次の4つの手順です。

  1. 入力フォームで「ETCパーソナルカード利用申込書」を作成し、印刷する(A4用紙とプリンターが必要。プリンターが無い場合は事務局や各道路会社のお客さまセンターに電話すると郵送してもらえる)
  2. 作成した申込書と本人確認書類などを同封して、ETCパーソナルカード事務局あてに郵送する(郵便代は自己負担)
  3. 事務局から届くデポジット払込用紙で、コンビニエンスストアからデポジットを振り込む(デポジット額が28万円以下ならコンビニ専用払込用紙、30万円以上ならゆうちょ銀行専用払込用紙が送られる)
  4. 入金が確認できるとカードが簡易書留・転送不可郵便で届く(入金からカード到着まで2週間程度)

本人確認書類は運転免許証またはマイナンバーカードで、法人の場合は発行日から6か月以内の法人登記簿謄本または抄本を添付します。個人名義で作って会社の走行に使う場合は、利用分を法人の経費として精算する処理が必要です。

法人ETCカードの作り方でおすすめの方法は?

法人カードに追加カードとしてETCカードを作る方法

です。

クレジット機能がない法人ETCカードは、「デポジット(出資金)」「年会費」「走行手数料」と、かなり高額なコストが発生してしまいます。

法人カードに追加カードとしてETCカードを発行する方法であれば、法人カードによっては「完全に無料」で発行することも可能になります。有料であっても、数百円~1,000円程度の安いコスト負担で、法人ETCカードを作ることが可能です。

法人ETCカードを完全無料で発行する方法はこちら

法人カードの審査に通らないので作れない、という声もあります。カード会社は審査基準を公表していないため、通りやすい・通りにくいを断定はできません。ただし、登記簿謄本や決算書の提出が不要と公式ページに明記されている法人カードはあります。書類の準備でつまずいているだけなら、そうしたカードを選ぶと申し込み自体は進められます。審査に通ることを保証するものではありません。

審査の甘い法人カードはこちら

また、個人名義のクレジットカードに付帯するETCカードを臨時で使うことは可能ですが

  • 複数枚の発行ができない
  • 立替処理が必要
  • プライベート利用と混同しやすく、税務署から目を付けられやすい

というデメリットがあるため、おすすめできません。

法人・個人事業主であるのであれば、法人カードを作って、その追加カードとしてETCカードを発行することがベストな選択肢です。

法人ETCカードの作り方でよくある質問

Q.法人カードに追加カードとしてETCカードを作る場合、どの法人カードで複数枚のETCカードが発行できますか?

法人カードによって異なります。発行の仕方は大きく3つに分かれます。

タイプ ETCカードの発行枚数 向いている使い方
1.親カード1枚につきETCカード1枚 1枚だけ 社用車が1台。代表者だけが運転する
2.親カードと追加カードそれぞれに1枚ずつ 追加カードを発行した人数分 運転する社員にクレジット機能付きの追加カードも持たせる
3.親カード1枚に対して複数枚 複数枚 運転する社員が複数いるが、クレジット機能付きの追加カードは持たせたくない
  • 複数の社員に対して、法人ETCカードを発行する必要がある
  • その社員には、クレジット機能がある追加カードを発行したくない

という場合は、上の3つのうち3つ目のタイプを選ぶことになります。申し込む前に、その法人カードのETCカードの発行枚数の上限を公式ページで確認してください。

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この記事で参照した公式ページ

参考にした公式ページ

  • ETCパーソナルカードWebサービス|ETCパソカとは デポジットは保証金で前払金ではない、有料道路を利用できる限度額はデポジット額まで、年会費1,257円(税込)、口座引落し日は毎月27日、デポジット入金からカード到着まで2週間程度、法人の場合は発行日から6か月以内の法人登記簿謄本または抄本が必要、デポジット額28万円以下はコンビニ専用払込用紙・30万円以上はゆうちょ銀行専用払込用紙
  • ETCパーソナルカードWebサービス 発行元は東日本高速道路・首都高速道路・中日本高速道路・西日本高速道路・阪神高速道路・本州四国連絡高速道路の6社
年会費・デポジット額・発行枚数の条件は変わります。申し込む前に、必ず各社の公式ページで現在の条件を確認してください。

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