法人経営者に人気のタイムズビジネスカードのメリットデメリット、法人カードとの違いについて解説します。
タイムズビジネスカードとは?
タイムズビジネスカードとは
駐車場管理業者として国内最大手のパーク24株式会社が提供しているサービス
「タイムズ駐車場」
「タイムズカープラス」(カーシェアリング)
「タイムズカーレンタル」(レンタカー)
を、法人名義で利用するために必要な「法人専用の売掛カード」のことを言います。
- 法人名義で利用できるクレジットカード → 法人カード(法人クレジットカード)
- 法人名義で利用できるデビットカード → 法人デビットカード
- 法人名義で利用できるETCカード → 法人ETCカード
- 法人名義で利用できるガソリンカード → 法人ガソリンカード
と言いますが、駐車場サービス、カーシェアリングサービス、レンタカーサービスに使う法人名義のカードには、これといった名称がなく、国内最大手のタイムズが提供するビジネスカード「タイムズビジネスカード」として、多くの経営者に利用されています。
タイムズビジネスカードは2017年10月時点で69万枚が発行されています。
- 「タイムズ駐車場」 → 2万カ所/123万台
- 「タイムズカープラス」(カーシェアリング) → 90万人/2万台
- 「タイムズカーレンタル」(レンタカー) → 438店舗/2.9万台
トータルでタイムズクラブの会員は656万人という巨大なネットワークなのです。
「ビジネスカード」という名称になっていますが
「タイムズビジネスカード」にはクレジット機能はなく、タイムズ以外のサービスで支払いができるわけではありません。あくまでも、タイムズのサービスの支払いに利用できるカードが「タイムズビジネスカード」となります。
タイムズビジネスカードの特徴
タイムズビジネスカードは大きく分けて3つのサービスを利用することができます。
- 「タイムズ駐車場」(駐車場)
- 「タイムズカープラス」(カーシェアリング)
- 「タイムズカーレンタル」(レンタカー)
カードの種類はこの組み合わせになっていて
1.タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場&タイムズカープラス&タイムズカーレンタル)
+
「タイムズカープラス」(カーシェアリング)
+
「タイムズカーレンタル」(レンタカー)
が利用できるビジネスカード
2.タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場)
が利用できるビジネスカード
3.タイムズビジネスカード(タイムズカープラス&タイムズ駐車場)
+
「タイムズカープラス」(カーシェアリング)
が利用できるビジネスカード
4.タイムズビジネスカード(タイムズカーレンタル&タイムズ駐車場)
+
「タイムズカーレンタル」(レンタカー)
が利用できるビジネスカード
とい4種類のカードタイプが存在します。
利用するタイムズのサービスによって、組み合わせは比較的自由に設定できるのです。
タイムズ駐車場のサービス
タイムズ駐車場の利用料金の支払
事業目的の車利用でタイムズ駐車場を利用した場合にタイムズビジネスカードを精算機のクレジットカード挿入口に挿入することで、キャッシュレスで支払いが完了します。利用額はまとめて後払いで清算する形ですので、従業員の立替払いなどが発生しません。
タイムズ駐車場が精算できる「曜日」「時間帯」の制限
タイムズビジネスカードでタイムズ駐車場の利用ができる「曜日」「時間帯」を制限することができます。あきらかに業務時間外にプライベート利用の目的で「タイムズビジネスカード」を利用する従業員の悪用を防ぐことができます。
B-Times
駐車場の事前予約がアプリでできるサービスです。法人利用では、駐車場では使いたいときに使えないと困ることもあるので「B-Times」の事前予約機能が活躍するのです。
タイムズカープラスのサービス
タイムズカープラス月額基本料金0円
法人契約の場合、月額の基本料金が0円でカーシェアリングを利用できます。利用がない月は支払いが0円なので気軽に利用できるメリットがあります。
ガソリン代込み
タイムズカープラスの料金形態は
ガソリン代・保険料込で15分:206円
となっています。ガソリン代や自動車保険料などの経費は不要になります。
24時間利用可能
24時間・365日、いつでも予約から最短3分で利用可能です。
タイムズカーレンタルのサービス
法人会員特別価格で利用可能
法人会員は、タイムズカーレンタルを特別価格で利用することができます。全国の店舗で、法人特別料金を適用します。出張先でも安心してご利用いただけます。
車の手配
繁忙期に合わせた増車など、ニーズに応じてクルマを手配してくれます。
支払・経理作業関連サービス
月単位で一括精算
タイムズビジネスカードは、利用料金を毎月1回、一括して請求します。原則、月末日締めでご請求書を発行する形になります。
利用明細のWEBダウンロード
過去6カ月分のデータを、Excelで加工可能な「CSV」形式でのダウンロードが可能です。経理作業の負担が軽減します。
タイムズビジネスカードの料金体系
タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場&タイムズカープラス&タイムズカーレンタル)の料金
- カード発行手数料:660円/枚(税込)
- 利用料金:ガソリン代・保険料込みで15分206円から(車種・プランによって異なります)
支払方法
- クレジットカード
- 銀行振込
- 口座振替
タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場)の料金
- カード発行手数料:660円/枚(税込)
支払方法
- 銀行振込
- 口座振替
タイムズビジネスカード(タイムズカープラス&タイムズ駐車場)の料金
- カード発行手数料:660円/枚(税込)
- 利用料金:ガソリン代・保険料込みで15分206円から(車種・プランによって異なります)
支払方法
- クレジットカード
- 銀行振込
- 口座振替
タイムズビジネスカード(タイムズカーレンタル&タイムズ駐車場)の料金
- カード発行手数料:660円/枚(税込)
支払方法
- 銀行振込
タイムズビジネスカード種類別比較表
契約種類 | タイムズ駐車場&タイムズカープラス&タイムズカーレンタル | タイムズ駐車場 | タイムズカープラス | タイムズカーレンタル | |
---|---|---|---|---|---|
基本サービス | タイムズ駐車場 | ○ キャッシュレス精算・一括後払い |
|||
カーシェアリング | ○ | – | ○ | – | |
レンタカー | ○ 法人特別料金 |
※レンタカー優待 店頭提示:20%OFF (現金・クレジットでの店頭支払のみ可能) ※優待割引の対象は、基本料金のみとなります。 |
※レンタカー優待 事前WEB予約:25%OFF 店頭提示:20%OFF (現金・クレジットでの店頭支払のみ可能) ※優待割引の対象は、基本料金のみとなります。 |
○ 法人特別料金 |
|
オプションサービス | B-Times | ○ 事前予約・キャッシュレス精算・一括後払い |
タイムズビジネスカードのメリット
全国2万カ所/123万台の駐車場が利用できる
タイムズは123万台の駐車場を保有しています。
駐車場の数というのは
平成27年度末のデータで
届出駐車場:176万台
です。
ざっくり言えば、176万台の駐車場のうち123万台をタイムズはカバーしていることになります。
というのが大きなメリットになります。
カーシェアリングは、利用した分だけ費用がかかる仕組み
バブル時代とは違って、社用車を何台も保有できる企業は少なくありません。
中小企業・零細企業の場合は、車を仕事で利用する機会があったとしても、なかなか社用車を購入しようという決断はしにくいのです。
カーシェアリングであれば
- ガソリン代不要
- 自動車保険料不要
- 駐車場代不要
- 車検代不要
・・・
で「使った時間分だけ利用料金を支払えば良い」仕組みとなっています。
これは中小企業・零細企業にとっては、ありがたいサービスであり、
- 業績が悪化したら、利用を減らす
- 業績が良くなったら、利用を増やす
といった、業績に合わせて変動できるコストとして、経営上のメリットがあるのです。
カーシェアリングは、社用車を保有する資金的な体力がない中小企業・零細企業でも、車を仕事に使える有効なサービスとなっています。
タイムズカープラスはさらに
月額基本料金が法人契約なら無料
ですので
というメリットもあります。カード発行時の手数料のみですので、リスクなくカーシェアリングを利用することができるのです。
従業員が立て替えずに支払をカードで完結できる
タイムズビジネスカードを持っていれば
- 駐車場
- カーシェアリング
- レンタカー
も、このカード1枚で清算機にいれれば支払いが完結します。
つまり、
従業員に、タイムズビジネスカードを渡しておけば、従業員が現金で立替払いをする必要がなくなるのです。
従業員が立替払いをすると・・・
- 領収書を紛失して立替清算ができなかった。
- 領収書がなくて払った払ってないのトラブルが起こる。
というトラブルが起こりかねないのです。
タイムズビジネスカードがあれば、この従業員の立替トラブルを回避できます。
経理コストの軽減につながる
タイムズビジネスカードで利用した金額は、毎月1回、一括して請求する形になります。原則、月末日締めでご請求書を発行する形になります。
しかも、WEB明細で
- 誰が
- いつ
- 何時間利用したか?
- 請求額がいくらなのか?
簡単に見ることができるのです。過去6か月のデータをcsvファイルでダウンロードすることもできるのです。
経理の作業負担は軽減されるので、その分のコスト削減にもつながるのです。
タイムズビジネスカードのデメリット
「ビジネスカード」という名称だがクレジット機能はない
タイムズビジネスカードは「ビジネスカード」という名称ですが、実質的には「法人専用の売掛カード」ですので、クレジット機能はありません。
通常のショッピングなどで利用する法人カードとしては、別の法人カードを持つ必要があります。
当然、キャッシングなどの利用もできません。
タイムズビジネスカードには審査がある!
タイムズビジネスカードにはクレジット機能はありませんが、タイムズ24が利用額を一定期間立替ることになります。
立替ている間に倒産されてしまったら、タイムズ24の貸し倒れ損失になってしまいます。
当然、これを防ぐために、法人クレジットカードの審査ほどではないにしろ一定基準の審査が必要になるのです。
審査に落ちてしまえば、タイムズビジネスカードは作ることができません。
カーシェアリングは、使いたいときに使えない可能性がある!
自社で社用車を持てない資金体力のない中小企業・零細企業にはカーシェアリング「タイムズカープラス」が有効な手段となります。
しかし、カーシェアリングは、ほかの方も利用している可能性があります。
となっても、会社の側のステーションの車がほかの方に利用されていたら
- 使いたいときに使えない
- 遠いステーションまで行く必要がある
というデメリットが発生してしまうのです。
自社で保有していないがために、迅速な対応が取れない問題が発生してしまう可能性があります。
毎回、車種が違う分、事故の可能性も高くなる!
カーシェアリングは、ある程度決まった種類の車種が用意されていますが、それでも、毎回乗る車種が変わってしまうことがあります。
運転に慣れている方であれば、問題ありませんが、運転に慣れていない方の場合、車が違えば癖も異なるので、事故を起こしてしまう可能性が高くなってしまうのです。
タイムズビジネスカードお申込みからご利用開始までの流れ
※申込みからご利用開始までは2~3週間ほど
- 資料請求
- 商談
- お申込み
- カード発行
- 利用開始
まとめ
タイムズビジネスカードは
日本国内最大手の駐車場運営事業者「タイムズ24」が運営する
- 「タイムズ駐車場」
- 「タイムズカープラス」(カーシェアリング)
- 「タイムズカーレンタル」(レンタカー)
を、法人名義で利用するために必要な「法人専用の売掛カード」のことを言います。
タイムズビジネスカードには
- タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場&タイムズカープラス&タイムズカーレンタル)
- タイムズビジネスカード(タイムズ駐車場)
- タイムズビジネスカード(タイムズカープラス&タイムズ駐車場)
- タイムズビジネスカード(タイムズカーレンタル&タイムズ駐車場)
という4種類の契約タイプが用意されています。
タイムズビジネスカードのメリットは
- 全国2万カ所/123万台の駐車場が利用できる
- カーシェアリングは、利用した分だけ費用がかかる仕組み
- 従業員が立て替えずに支払をカードで完結できる
- 経理コストの軽減につながる
タイムズビジネスカードのデメリットは
- 「ビジネスカード」という名称だがクレジット機能はない
- タイムズビジネスカードには審査がある
- カーシェアリングは、使いたいときに使えない可能性がある
- 毎回、車種が違う分、事故の可能性も高くなる
というものがあります。
総合すると、タイムズビジネスカードは月額基本料金が0円で利用しなければ1円も支払わなくてよい料金体系であることが、ランキングコストを大きくできない中小企業・零細企業には、非常にありがたいサービスとなっています。カードの年会費は不要で、初回の発行手数料660円(税込)のみですから、十二分に費用対効果のあるサービスと言えます。
事業で車を使う機会がある会社の経営者であれば、タイムズビジネスカードの導入を検討することをおすすめします。すでに約70万人が利用している実績を見ても、経営的なメリットがある可能性が高いのです。